「アンリー」の存在と「担タレ」について

お久しぶりです。文章を書く気力が失われている間に何年も経っておりました。
書こうと思っていたのに書けていないこと沢山あるのですが、最近ちらほら見かける話で個人的に吐き出したかったことをここに残そうと思います。

私がその言葉を知ったのは、丁度数年前のSMAP事変の時でした。Twitterを見ていて、「木村アンリー」という言葉が多く散見されました。そうして色々と検索しているうちに、ジャニーズ界隈において木村拓哉・堂本光一・大野智の三人の担当(の一部の人々)が「三大アンリー」と呼ばれていたことなどを知ることになりました。
改めて書きますがアンリーとは、「アンチ+オンリー」の略称です
一部の自称オンリーの方によると「蔑称」だと思われているようですがただの略称ですので、何なら「〇〇アンチのかたですね」でも問題はないわけですが(結果的に自担の評判を貶めている結果もあるためオンリーと呼ぶことも忍びない)、グループに属している中のひとりだけのファンでそのグループの他のメンバーを貶す、および事務所への文句を連ねる、ソロ活動やグループ解散の希望を積極的に行う、……といったアンチ(誹謗中傷)行為をおこなっている人たちのことをまとめてそう呼んでいる(わかりやすい)ようなのでここでは「アンリー」と書きます。
発生としてはジャニオタ用語らしいのですが、ざっと見たところ他の界隈でもそれに近い気質のファンというのはいるようです。(余談)
なお本当の「オンリー」のかたというのは「本当にその人にしか興味がない」のであり「他をアンチしたりしない」のでそれとの区別の意味もあります。でないとオンリーの方々に失礼ですからね。私は事務所担DDですが、純粋にオンリーという推し方を否定する気はありません。

上に挙げた三人は「そのグループの中でも特にアンリーの数が多いとされている」だけで、基本的にどの人物でもそういう気質のファンは発生しうるようです(モンペというのもいますがここでは取り上げません)。
後輩グループだと、増田貴久、亀梨和也、永瀬廉……あたりに多いようです。少なくとも私がざっと観測した感じそんな印象です。いまいち、どんな人にそういったファンがつきやすいのか判然としませんが、それを考察するのは本項の目的ではないので置いておきましょう。

Twitterの中には、「アンリー」に対して批判をおこなう(または通報などのため周知を促す)目的で捨て垢のようなものを持っている人たちがいます。まあ仮に「批判垢」と呼ばせていただきますが。
そういう、批判垢をいくつかの界隈で見ました。
私自身はそれまで「アンリー」にあたる人のツイートを実際に見かけたことはほとんどなく(そういう検索の仕方をしてないからかもしれませんが)そういった批判垢に晒されている(もしくは引用されている)もので知ったものが多いです。
割と(グループの)界隈によって細かい違い(言い方とか)はあるんですが、まあおおよそ前述した「他メンを下げて自担を上げる(下げるのみの場合も多い)」「事務所への文句(陰謀論)」「解散およびソロ活動を希望している」は共通しているでしょう。
事務所担DDである私とは一生相容れない精神を持った人たちなので基本的に理解はできませんし、したくもないなと思っています。強いて言えばオタ活楽しくなさそうだなとかは色々思いますがそれはさておき。

さて、批判垢の中には、質問箱などを設置している方々もいます。そういう中の愚痴のひとつに、「アンリーのせいで、〇〇くん(該当担)が苦手になった」系のものが多々、見られました。
これが所謂「担タレ問題」からくることのようでした。「担タレ」が何かというと、「オタクが担当しているタレントに似ること」だそうです。
つまりどういうことかというと、逆説的に「アンリーに自担が誹謗中傷されることによって、そのタレントを見るとアンリーを思い出してしまい、嫌悪感に駆られる」あるいは「あんなファンがつくということは、そのタレント自身も実はひどい人なんじゃないか(=担タレ)という気持ちが芽生えてしまう」みたいなことからそういうことが起きている、……ようです。

不思議なことだと思います。そもそも、担タレという言葉も私はこの文脈から初めて知ったのですが、本来は良い意味で使われるべき言葉なんだろうなと思いました。けれどこの(アンリー問題の)場合、「担タレ」という言葉は適用されない……と思った方が精神衛生上良いような気がします。
少なくとも、アンリーと呼ばれる人たちの発言を目にして、私がその該当担を嫌いになることも苦手になることも全くもってありません。私が好きな人たちみんな様々な才能にあふれ素晴らしい人だと思っていますし、何より自分以外のメンバーを貶されて喜ぶような性質の人などひとりもいないと断言できます。会ったことも話したこともないですが常識的に考えてそのはずです。
自分の担当が貶されたらつらい気持ちはわかるのですが、その人たちとタレント本人は何の関係もない赤の他人ですし、人格が影響されることは普通に考えてありません。オタクがタレントに影響を受けることはあってもタレントがオタクに(人格的に)影響を受けることはありません。なので、そのタレントをアンリーのせいで苦手になってしまうのは非常に勿体ないことだな、と感じる次第です。

ファンの母数が多いためか嵐の界隈では私ですらたまにTwitter検索でアンリーと呼ばれる人たちを直接見かけることもありますし、それで自担が中傷されているのを見かけたことも正直言ってありますよ。でもぶっちゃけ、目につくといったってそれは何万人といるファンの中のほんっっっの一部(いいねやRT、フォロワーの数から見て多くて数百人)でしかないんです。まともな人たちの方が圧倒的多数のはずですし、そうでなかったらとっくに界隈が瓦解しています。
なので基本、そういう人たちを見かけたら私は粛々と通報していますし(関わり合いになりたくないので絡んだりはしません)、誹謗中傷しているのを見ては「こういう世界の見え方しかできないの、可哀想だな」と思っています。
他メンのアンチなのだから他メンが基本的に嫌いなのでしょうが、「嫌い」っていうだけで人間、フィルターがかかります。普通なら気にならないことでも気になったりしますし、好きな人がしていたら問題ないことでも嫌いな人がそれをやっていたら難癖をつけたくなったりもする。また、真実ではないことも真実のように見えたり、それを信じ込んでしまったりするでしょう。何しろ自分には「そういう風に見える」のですからね。「嫌い」という時点で人は「客観視」はできないのです。まあ「好き」にも同じことは言えますが、誹謗中傷するわけではないのでそういうフィルターは問題ないと思います。
余談ですが、アンリーの人たちは基本的に発言がブーメランおよびダブスタです。「客観視点」を印象付けるために友人や身の周りの人が~と言っていた、などと言ったりもしますが大抵の場合は「そういうこと(タレントの悪口)を大っぴらに話す性格の悪い知人がいる」みたいなことを自ら紹介しているだけだったりします。
「自分たちはアンリーという蔑称で誹謗中傷されている」と被害者面していることもままありますが、そもそも自分たちがアンチをはじめたのでそう呼ばれているのですからこれ以上のブーメランはないですね。
今のところアンリーが訴えられた事例はない様子ですが普通のアンチが訴えられた事例はあるようなので、訴えられたら即アウトの立場の人たちです。(絵文字で表現やニックネームをつけて誹謗中傷していることもありますが、そのタレントとわかる場合は検索避け程度の意味しか持たないので訴えられたら負けます)

「自担が貶されてたらつらい気持ちはわかる」と前述しましたが、心情的に理解はできる、というだけで私は別にアンリーに自担が貶されていても心が動きませんだって事実じゃないですし。その辺の誰かが言ってるだけのことですし。「その辺の誰かが言ってること」であるならば、普通のアンチと変わりませんから、まあ人気タレントなら往々にして経験することでしょう。(自分の好きな人がそれを見たらつらい思いをするだろうなということはある程度承知の上ですが、人気者にはアンチはつきものなので)
「アンリーのせいで番組が素直に楽しめなくなった」とかいう意見も見ましたよ。確かに私も最近、「これはアンリーが騒ぎそうだなあ」という部分はわかるようになってきました。(余談ですがアンリーは自担を褒め称えないのであれば他メン以外の共演者も容赦なく叩く生き物です)
でもそれはさておき番組は楽しいので普通に楽しんでいます。実際アンリーがどんな反応をするか見に行くわけでもないですしね。あとで批判垢を見て「こんなこと言ってたのか」と知ることはあっても。(予想を上回った中傷の仕方をしてくるのでやはりそういう人たちの思考回路は理解できるものではないなあと思うばかりです)

なんていうかまとまりのない文章になってしまいましたが、担タレがどうとかアンリーがどうとか気にしないで、好きなものを好きなままでいてほしいなって思うんです。本人のせいならまだ仕方がないですが、赤の他人のせいで好きだったものが苦手になってしまうなんて、悲しいじゃないですか。
花畑上等だし、ぶっちゃけ花畑になったもん勝ちだなあって思うんですよね。オタクなんて。見たくないものは極力見なけりゃいいんです。Twitterならブロック&ミュートで終わりです。
ちなみに私は結婚はめでたく思う派ですが熱愛は知りたくない派なのでそういう情報はなるべく避けるようにしています。(だって別に恋愛遍歴を知りたいわけじゃないし別れるかもしれないのに一喜一憂するの面倒臭くないですか?)

何はともあれいわゆる普通のファンの皆さんが楽しいオタクライフを送れることを祈っております。
他に何か思うことがあればまた書くかもしれません(松潤のソロ曲の話だけ書けてなくて本当にアレなのですがちょっと気力とか諸々が追いつかないとあのシリーズ書けないのでごめんなさい、けして松潤だけ省いてるわけではないんです……語りたい気持ちだけはあるんです……)。

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