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薬剤師さんに腹を立ててしまった話―鬱病pizzaが思うこと―

書いても、いいだろうか、、、、、、

私の言い分は、間違っていないだろうか。



私自身、もともと”怒”の感情はあまり感じることがない人間なのだが、鬱病になる前あたりから慣れない”怒”の感情を覚えるようになり、今は鬱病の影響もあってか、一旦その感情になってしまうと落ち着くまでの処理には結構苦労する。



今日は、精神科の診察日だった。

主治医の先生とは、今のペースでの減薬チャレンジを続けていこうということで、問題なく話を終えた。


私の減薬チャレンジ。

1日3回の薬以外に、本来頓服薬として、不安が襲ってきた場合に飲んでいた向精神薬(心を安定させる)を、昨年から仕事のストレスで1日2回、毎日飲むようになってしまっていた。その薬を、仕事を辞めて生活が落ち着いている今のタイミングで、ちゃんと”頓服”として飲めるように1日1回、2回、1回、2回、、、と、まずは交互に飲むことにし、心身の様子をみてそこから減らしていく作戦。急に減らすと耳の塞がりや頭痛、ふらつきなど体に出てしまうので、無理なく少しずつ進めている。もちろん先生とも、家族とも話し合った上で行っている。


今日の診察を終えて薬局に行き、調剤してもらった。

名前を呼ばれて、薬剤師さんと確認しながら薬を受け取る。


主治医の先生と違い、薬剤師さんは毎回、決まったひとではない。

月一回、決まった同じひとなら心を徐々に許して話せるようになるが、初対面のひとだととくに、「調子はどうですか?」の質問にも答えに困るという問題がある。

毎回変わる心の調子を一言では表せないし、すでに先生とじっくり話しているのでそこでカロリーを使ってしまい、同じことをもう一度話す力も残っていない。鬱病患者にとっては、”話すこと”は結構負荷がかかる作業だ。



、、、、、、、、ということを前提で、書かせてもらうと。




今日の薬剤師さん。


「調子はどうですか?」

、、、、、、、、まあ、いい。いつものこと。


「このお薬、今回は○○錠お出しするんですけど、、、」

減薬チャレンジ中の薬について、薬剤師さんは詳しく聞いてきたので、かくかくしかじかで今このようにチャレンジ中なんです~と、私はさらっと説明した。


と。


「私はね、今じゃなくて、もう少し安定してくるまで1日2回飲んでいてもいいと思うんです~」


え。

いや、先生と話し合ってやってるし、ここで言われても、、、、、、


さらっと流したいが、服薬について先生と違う意見を言われて、どう流したらいいかわからない。

調剤を変えろということ?

え?


、、、、、、少し頭がパニックになる。どうしたらいいの?


とりあえず、現状で他に飲んでいる薬が多いこと、昨年仕事していて~という経緯、主治医の先生と、家族と話し合って進めていることなどを、私はがんばって話した。


2、3回、この薬剤師さんは自分の考えを推してきた。


「鬱病の場合ってこの量でも、それほど薬が多いという状態ではないんですよね~」


そして、私がだんだん説明に必死になってくると、


「あー、結構がんばっちゃうタイプでしょ」

「みんなの意見をちゃんと聞くタイプなんだね」


と、薬剤師さんの話は私の性格に対してまで及んで。


ほぼ初対面のこのひとに、薬剤師と言うよりもひととして、どうしてこんなことを言われているんだろう、、、、、、と思ったら、自分でも知らないうちに、私の声がどんどん大きくなっていた。、、、と思う。

どうしていいかわからない気持ちと、私は何故ここまで言われているんだろうという気持ちで、限界になっていった。

良かれと思って言っているのだろうけれど、苦しくなってくる一方だった。




「、、、、、、じゃあ、私はどうすればいいんですか⁈」




、、、、、、、、自分でもはっとするくらい、感情がこもった大きな声が出た。



ひとに対して、こんなに怒りをはっきり言葉とともに発したのは、あまり経験がないことだった。



この一言で、薬剤師さんもはっとしたようだった。


「あ、いいんですよ、先生と話してそういう処方になっているんだったら。私が余計なことを言って申し訳なかったです」


と、謝られた。



「あ、いいえ、別に、、、、、、」

と、冷たく言ってしまい、なんだか、泣きそうになったがこらえていた。




ようやく薬を受け取り薬局を後にするが、”怒”の感情の処理ができない、そして失礼な態度をとってしまった自分、いろいろ整理がつかず10秒程頭を抱えた。


よかれと思っての言葉にこんな態度、やっぱり駄目だっただろうか。


、、、、、、いや。

それでも私は、本当に嫌だった。

会ったばかりのひとに自分の性格のことまで言われ、こんなに長く説明し、こんなに心を疲弊させる必要なんてなかったはずだ。

そして、おかげで乗りたかった電車にも間に合わず、1時間駅で時間を潰すことにもなった。(THE 地方あるある)




私はきっと、腹を立ててよかったんだ。


むしろ、人前で腹を立てられるようになった自分にも驚いている。



おかげで、電車を待つ間、買うのを我慢していた本を3冊、何故かタオルを4枚買って、お金すっからかんで帰ってしまった。(無職なう)

あーあ。


でも、不思議とすっきりしているのは何故だろう。


これ、今の私が減薬を考える段階にまで回復してきている状態だったから、衝動買いくらいのことで済んだと思う。

もっと、悪い段階でこうなっていたら、、、、、、

と思うと、恐ろしい。




私の感情に、間違いはなかっただろうか。


いつも薬剤師さんたちには本当にお世話になっているので、偉そうなことを言えないけれど、

鬱病患者の特性、理解してはいただけないだろうか。


鬱病患者が信頼関係の深くないひとと話すことは、すごくカロリーの高いことなのだ。

私は8年前の秋に、鬱病と診断された段階で、

「鬱病のひとにとって話すことは苦痛になるから」

と言われ、それまで受けていたカウンセリングも中止になったので、それが鬱病の特性なのかと最初に思った。


実際、治療過程でも実感している。

それを、診察時と、薬の処方時に2度しなければいけないのは、かなり苦痛だ。

しかも、診察で話さなければいけないのは、前回の診察時からを振り返った”過去”のこと。

過去を振り返るという作業の、苦しさといったら。


これはあくまでも、イチ鬱病患者としての意見だが、、、、、、



精神科、心療内科担当の薬剤師さん。


あまり、たくさんの質問をしないでほしい。

”はい”、”いいえ”で答えられない質問は避けてほしい。

※「どうですか?」は、本当に答えに困る。


言葉を発することすら、苦しいことがある。

診察に通うだけで、心と体、頭がぐったりしていることがある。

薬の処方が完全におかしく命の危険があるときは確認してほしいけれど、

そうでなければどうか、そこに寄り添ってほしい。



私は薬学部で学んだこともないし、薬剤師さんの大変さなんか分かる立場ではない。好き勝手な言い分かもしれない。

ただ、今日のようなことが、もし、私がもっと状態の悪いときに起こっていたらパニックを起こしていたかもしれないし、もうその薬局に行くことができないほど心をやられてしまうかもしれない。


誰か、これを読んでくださるひとだけでも、今日あったこと、感じたことを分かっていただければ、、、、、、



自分の感情を、うまくコントロールできるようになりたいな。

でも、私、怒れるんだ、ということにも気付けた気がする。



鬱病を患うひとへの理解が、少しでも広まりますように。

未熟ですががんばっております。治療費にあてさせていただきたいです。よろしくお願いします。