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SDGs:学校を卒業できない1億4000万人の子どもたち

世界には、学校に行きたくても行けない子もたくさんいます。彼らはどんな理由で学校に行けないのでしょうか?
オンライン英会話のコースで「SDGs」を受講していて気づいた世界の教育問題と日本の課題について考えます。前回のnote『ニジェール発アフリカの教育を根底から変える「みんなの学校」プロジェクト』の続きのレッスンを受けたので、その記録を書きます。今回は、世界の教育について学んだあと、自国の教育課題について考えるというレッスンです。

学校を卒業できない1億4000万人の子どもたち

In the past ten years,major progress has been made in access  to education.
However there are still many children who do not go to school.
More than 140 million did not have the possibility to take the school-leaving examination.
Eventually, they were not qualified to enter higher education or to graduate from school.
Some 750 million young people (over 15 years of age) are illiterate ,and almost two thirds of them are women.

この10年間で、教育へのアクセスは大きく前進しました。しかし、まだ学校に行けない子どもたちがたくさんいます。1億4千万人以上の子どもたちは高校卒業資格を得られませんでした。

結局、彼らは高等教育への進学や学校卒業の資格を得ることができませんでした。15歳以上の若者のうち約7億5千万人が文字を読んだり書いたりできない非識字者であり、その3分の2が女性です。

「A school leaving qualification」の意味は?


「A school leaving qualification」の意味はわかりますか? 
これについては、先生がレッスン中に説明文を書き加えてくれました。

A school leaving qualification is an academic qualification awarded for the completion of high school.

つまり、「高校卒業資格とは、高校を卒業した際に与えられる学歴」のことを指します。
leavingは去るのほかにも、退学する、卒業するなどの意味があります。qualificationは資格ということで、高校卒業資格となります。私はさらーとこの英文を読んでいたので、先生が補足説明をしてくれなかったら気づかないままだったと思います。

【語彙の確認】
qualified=資格  necessary=必要な particular=特有の

例)having passed the exams of completed the training that are necessary in order to do a particular job/特定の仕事をするために必要な訓練を受け、試験に合格したこと。

すべての子どもたちが質の高い教育にアクセスできてる?

子どもの教育問題を考えたとき、すべての子どもが学校に通うことができているでしょうか? このSDGsレッスン「教育」で学んだように、現在1億4,000万人もの子どもたちが高校卒業できていません。小学校、中学校どころか、人生で一度も学校に通ったことがない子もいるかもしれません。

私は一概に学校に行くことがいいことだとは言いませんが、学校に行くか行かないかという選択肢すらない子も、この世界の中にはたくさんいるのです。家族が貧しくて子どもを労働者として働かせる親もいれば、絶えず紛争が起きている国では、いつ銃で撃たれてもおかしくないため学校に行くことすらできない子どもたちもいます。過疎地など、そもそも住民が少ない地域には、先生すらいない場合もあるでしょう。

以前、フィリピンの先生と話したときに「日本は豊かだから学校に行かなくても、子どもたちは成長できるからいいよね。フィリピンでは学校に行かなかったら、いい職に就けないし、そうなったら一生貧乏のまま。貧困生活から抜け出すためには絶対に教育が必要なんだ。大学に行って就職しないと家族を十分に養うだけの給料がもらえる仕事に就けない」と言っていました。

その話を聞き、生まれた国や場所によって、教育の重みはまったく違うのだということを、改めて感じました。
以下は、SDGsレッスンでの先生からの質問です。

1、Do all children have equal access to quality education?

No,they don't. Many children can't go to school. Because their parents think there is no need to learn at the school. They need to help workers.Other reason they don’t have enough money. There are no schools in some areas.Some children can’t go to school because of war.

2、What was the consequence when over 140 million children had no passibility to take school-leaving examination?
consequence=結果

They are still poor.  Some poor countries' children get married early by their parents.

3、What do we know about the two thirds of young people who are illiterate?

 Almost two thirds of young people who are illiterate are women.They can’t read and write words. And their knowledge is poor.

日本の教育の質の問題点は?

「What barriers of quality education are there in your county? あなたの国で教育の質に対してどのような障壁がある?」という先生からの質問。

日本の教育の質の問題と言ったら、都心部と地方の教育格差でしょうか。たとえば、東京都の中でも進んでいるといわれている渋谷区ではタブレットなどを導入したIT教育が2017年9月からすでに実施されていました。これに対して、同じ都内でも他の区は、電子黒板やタブレットを使いだしたのはわずか1、2年前です。

教育に関しては、各市区町村の教育担当者が導入するものや実施内容を決めますが、市長や区長が教育熱心かどうかによって、かなり大きな差が開くと思います。渋谷区でいえば、長谷部区長が元々教育問題に力を入れていたこと、ITに強く、渋谷区時代もIT誘致を進めていたことが大きかったと思います。

親の経済格差=子どもの教育格差につながっている!?

もう1つの問題点は、親の経済格差が子どもの教育にも大きな影響を与えているということ。親の年収が高ければ高いほど、子どもの教育にお金をかける傾向があります。また同時に、幼い頃から英才教育をして有名私立に入れるため、その子どもは早い段階からエリートへの道を進むといっても過言ではありません。

ただ、これについては経済格差だけが原因とはいえないのではないかと、「こどもチャレンジ」しまじろうの生みの親でもある、お茶の水女子大学の内田伸子教授はおっしゃっていました。

点数評価システムが子どもの自己肯定感を下げる原因に…?

教育について話すと止まらなくなりますが、私はテストの点数だけで生徒の評価をする成績のつけ方こそが、子どもの自己肯定感を低くしているのではないかと思います。これについては、元文部科学大臣の下村博文先生が「日本の教育の課題だ」とおっしゃっていて、点数評価から子どもの幸福度についての視点を取り入れた「Well being教育」を提唱されています。

日本にも教育の壁はあるとはいえ、学校に行けるか行けないかという問題を抱えた国のことを考えたら、日本はとても恵まれた国だと、改めて感じました。

英語で「何」を学び、これからの生き方にどう生かすかが大切

今回、SDGsレッスンを受講していて思ったことは、これまで私は世界の最先端教育にばかり目を向けてきたけど、もっと広く見る必要があるということ。国際バカロレアのような世界トップのリーダーを輩出する教育もあれば、インドの農村部で住民の力で自主的な学校を作り、通っている小学生の女の子がその学校のリーダーになる教育もあります。インドの教育については前回のnoteで紹介しました。

この場合の教育格差とは、どう考えるのか。格差と共通点とは? SDGsレッスンは、オンライン英会話のコースの1つとして受講していましたが、自分のこれからの生き方において、大きな影響を受けるコースになりそうです。

話が長くなってきたので、ここでいったん終了。SDGsレッスン「教育」については次回に続きます。

このnoteは、オンライン英会話のQQEnglish、SDGsレッスンの振り返りとして記録しています。QQEnglishでは、無料体験レッスンが2回受講できるので、興味がある方は覗いてみてください。


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