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アイデアを形にする教室

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#アイデアを形にする

「なぜ私が書いたものは読まれないの?」に対する編集者の答え

「なぜ私が書いたものは読まれないの?」に対する編集者の答え

このnoteという場所自体がそうですが、今は「書いたもの」を手軽に、世界に向かって発表できる時代です。小説でもコラムでも、ほんのすこし前まで、印刷代や輸送費をかけて同人誌として出版していたものが、いまでは誰でも、ほぼコストなく発表し、読んでもらうことができるようになった。

たくさんの人が、自由にコンテンツを発表できる。
いい時代になったな、と思います。

でも一方で、こんな疑問が浮かんできます。

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クリエイターにとって理想的なSNS運用について

アイデアを形にする教室でよく受ける質問のひとつに、SNS運用があります。

どうやればフォロワーが増えるのか。どうすればバズるのか。
あるいは、どうすればSNSを、創作活動の宣伝につなげていけるのか。

確かに、大事なテーマです。ただ、講師としての私の答えは、「SNSは<必要>ですが、エネルギーを注ぎ込む場所ではありません」というものです。

創作活動に10エネルギーを注ぎ込むとすれば、SNSは1

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「マンガ新人賞の落選作にありがちなストーリー」の何が問題でどうやったら改善できるんですか問題について

「マンガ新人賞の落選作にありがちなストーリー」の何が問題でどうやったら改善できるんですか問題について

最近、ツイッターのタイムラインで、「新人が描きがちなストーリー」という話題がバズっていました。

たとえばこちら。

ツイートまとめにもなっていますね。

某誌編集者から聞いた「マンガ新人賞の落選作にありがちなストーリー」のことを思い出している。→似た傾向のストーリーが多いらしい。

ここからさらに「SFの新人賞でありがち」とか、さまざまなパターンの「あるある」が、タイムラインで盛り上がっていまし

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メタバースについて編集者が今考えていること(3)フルダイブ型デバイスが持つ可能性

メタバースについて編集者が今考えていること(3)フルダイブ型デバイスが持つ可能性

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アイデアを形にする教室では、現役編集者がオンラインゼミとメールでみなさんのアイデアを形にするヒントをご提供しています。
アイデアを形にする教室
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「仮想空間」としてのメタバースと、フルダイブを含めた体感型デバイスの開発・進化につ

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メタバースについて編集者が今考えていること(2)仮想空間としてのメタバース

メタバースについて編集者が今考えていること(2)仮想空間としてのメタバース

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 いま、巷間でささやかれているメタバースには、2つの側面があると僕は思います。ひと

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メタバースについて編集者が今考えていること(1)

メタバースについて編集者が今考えていること(1)

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最近、さまざまな場所でメタバースという言葉を耳にするようになりました。その大きなき

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amazon audible総合1位になった本の話

amazon audible総合1位になった本の話

2016年刊行の『人生は楽しいかい?』(ゲオルギー・システマスキー/北川貴英監修)は、編集者として非常に楽しい仕事のひとつでした。
https://www.amazon.co.jp/dp/4906790224/ref=cm_sw_r_tw_dp_C398F7RDRMHT2842HKJ8


本書は書籍としても十分にヒットしましたが、当時日本でサービスが始まったばかりのAmazonAudible

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解像度と普遍性

解像度と普遍性

アイデアを形にする教室では、アイデアを形にするプロセスを「生む」「練る」「形にする」の三段階に分けてお伝えしています。今回はそのうちの「練る」段階のお話です。

アイデアを「練る」プロセスはかなりのバリエーションがありますが、その中でも欠かせないのは、思いついたアイデアを「普通」と「普通でない」要素とに腑分けしていく作業です。これは、アイデアを形にしていくうえでとても大切なプロセスです。

「喫茶

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