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詩 | トイレットペーパーの芯から覗いてみれば

アルミホイルでお結びを
包んでいたら
アルミホイルの芯が残った
芯を目にあてたら
世の中が変わって
見えるような気がした
視界が狭くなっただけだった

サランラップで
残ったサラダの皿を
包んでみたら
サランラップの芯が残った
芯を目にあててみたら
世界が点のようになった

トイレットペーパーで
お尻を拭っていたら
トイレットペーパーの
芯だけが残った
トイレットペーパーの芯を
目にあててみたら
世界はどう見えるのだろう?

トイレの水を流していたら
世界を見ることを忘れて
ゴミ箱に芯を
捨ててしまった

私は新たな視点を
得る機会を
逸してしまった
次の機会まで待つしかないが
次回まで覚えているかどうか?
それは神のみぞ
知るところだ!

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