20字小説 | 津軽海峡・冬景色 | 小牧幸助文学賞応募作品
(1) 上野発の夜行列車問題
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2308/25/news160.html
上の記事(↑)によれば、「津軽海峡・冬景色」は、次のような情景を歌ったものとされています。どうやら算数の問題にもなったことがあるようです。
本稿では、これを踏まえて「津軽海峡・冬景色」を、20字の連作短編小説にしてみました。
私の勝手な解釈も含んでいます。
(2) 津軽海峡・冬景色という曲
(3) 20字小説 | 津軽海峡・冬景色
午後8時、上野発の夜行に乗り込みました。
大きな行李を棚の上にのせて、腰をおろす。
車中の8時間、ひたすら到着の時を待った。
あれからひとしきりの時が過ぎていました。
私は恋に破れました。戻る場所は故郷のみ。
両親は私をどう出迎えてくれるのだろうか?
青森駅に着いた時、辺り一面銀世界でした。
みなその光景に、息をのんでいたのでした。
青函連絡船にひとりひとり乗り込みました。
海鳴りを感じつつ、乗客はみな寡黙でした。
凍えそうな鴎に、自分を見た気がしました。
あの岬は竜飛岬。あともう少しで辿りつく。
こらえた涙が窓ガラスを曇らせたのだろう。
私はもう貴方と出会うことのない所にいる。
風の音が永遠の別れを告げているようです。
もっと泣け!泣いていいんだよって伝えた。
津軽海峡は貴方との別れを刻印してくれた。
舞い散る雪が、私の心を純白にしてくれる。
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記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします