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♥️片思いのラブレター②

 あなたは私の前に、突然現れましたね。初めてあなたを見た瞬間、息が止まるかと思いました。

 颯爽と歩く姿に一目惚れしたのでした。こんなにも、惹きつけられるなんて!

 でもすぐに、あなたに彼氏がいることを知ることになりました。あなたの弾く美しい音色のピアノ🎹が突然止まったから、気になって、こっそり窓からあなたの部屋を覗きました。

 すこし開いたカーテンの隙間から、あなたの彼氏の影が見えたのでした。
 ぼくは打ちのめされました。それはそうですよね。あなたのような綺麗な人に、彼氏がいないなんてあり得ない。

 でも、いいんです。となりにあなたが住んでいるのですから。すれ違うときには、挨拶くらいはできますから。でも、こんなに近くにいるのに、とても遠くにいるように感じてしまうのは、ぼくという人間の器の小ささなんでしょうね、きっと。苦しい...

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