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架空国家 深秦連邦 素案

日本列島に連なる島と、ミクロネシアのあたりにあった島が衝突、深秦島ができる。チャモロ語系の先住民が南部に定住。7世紀ごろから西日本の和人が入植を始め、北部は律令制に組み込まれた。 16世紀ごろ、アジア宣教を目指してキリスト教の宣教師がやってくる。マニラと同じように代名に攻め込むが、返り討ちに遭いサンコロンバーノ(伴院)に拠点をかまえる。後にサンコロンバーノ司教区がおかれた。 同じ頃、北部では室町幕府から足利嫡流の有力者が派遣されてきて、鎌倉と同じように篠浦を築く。篠浦の足利

    • 陸前交通についての基礎情報

      私の中で最も古い架空鉄道である陸前交通と、その舞台装置である架空仙台について基礎情報をまとめる。今までの私といえばサイトを持たない架空鉄道作者であり情報の体系化が全くされていなかった。今からその流れを断ち切り、体系化を進めていきたい 概要陸前交通は宮城県仙台市に本社を置く鉄道会社である。 一般には大手私鉄に分類され、鉄道業以外にもコンビニ、スーパー、ショッピングセンター、賃貸マンション、住宅販売事業なども展開している。 東北全体で5本の指に入る大企業であり、東北出身者の中で

      • 架空鉄道的「無料優等車」の活用

        私は、京阪8000、新快速、名鉄2200といった「無料優等車」を国際的な都市鉄道の文脈でどう位置付けるべきか?という問いについて長らく考えてきたが、RapidTransitの派生形として捉えたところ妙に腑に落ちた。 日本にはRapidTransitの居住性に対し「座り心地の良い転換クロスシートを備えるべき」という経営哲学、あるいは信仰、あるいはフェティシズムがあり、それに基づいて先に挙げたような無料優等車が根付いてきたのではないだろうか。こういった観念の極端な例としては京阪

        • ⚠これは独り言です⚠ 常武鉄道1Sから3Sまでの流れについて3年後のお前に捧ぐ

          序章 これは何の話?この文章は先日めちゃくちゃ頑張って作った常武1S、2S、3Sについて、それぞれの設計思想やコンセプトなど書きたいことを文字記録としてまとめておくものである。最近、自分は想定読者を用意して書くと作文能力が著しく低下することに気づいたため、これは三年後の自分自身に向けて書くことにした。これを読んでいる三年後のお前は、今のおれが残した記録を頼りに常武鉄道をブラッシュアップし、マグロ絵以外のインパクトある表現手段によってコンテクストを他者に伝えてほしい。もうコンテ

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        • 架空鉄道の話
          9本

        記事

          【架鉄紀行】富士山架鉄を考えながら富士五湖エリアへ

          就活がつらい!頭狂う! ということで、鬱屈した気分を変えるために富士五湖エリアへ行ってきた。今回は、以前からやりたいと思っていた東京-富士吉田を結ぶ架鉄について考えながら観光することにした。 大月から富士吉田へまずは特急かいじに乗って大月へ向かい、そこから富士急行線、富士山ビュー特急に乗り換えて富士山駅へ向かう。 富士山ビュー特急の車内は無限の訪日客が乗車しカオスになっていた。自分も何回かコミュニケーションが発生したが、非日本語話者とのコミュニケーションに全く慣れていない

          【架鉄紀行】富士山架鉄を考えながら富士五湖エリアへ

          【寝言】 架空琉球 フランス活用案#1

          思い付き独立国家琉球王国の鉄道や都市を考えたい。 色々なシナリオを考えたが仏領琉球→戦後独立はどうかと思い立った。琉球王国は1609年の琉球侵攻で薩摩による間接支配を受け、1879年の琉球処分で日本に併合された歴史を持つ。そのため、独立国家琉球をやるためには琉球処分を回避しなければならず、琉球処分を回避するにはどこかの段階で薩摩の間接支配から引き離す必要があるが、ここでフランスを活用できないかというのが今回のアイデアだ。具体的には幕末期にフランスが琉球を侵略したうえで併合し

          【寝言】 架空琉球 フランス活用案#1

          常武鉄道#2.5 歴史考証との付き合い方について

          歴史考証とモチベーション私が架空鉄道を制作する際、歴史考証をどこまでやるかという問題にしばしば突き当たる。なぜなら、理論上は「歴史設定について今後一切の変更を加えない」という状態に到達しない限り、その他の制作に着手することが出来ないからである。逆に歴史設定の変更可能性がある状態でその他の制作(例えばルートの設定、車両のデザイン、ダイヤの作成など)に着手すると、歴史設定に変更があった場合に他の制作物と整合性が取れなくなってしまい、せっかく作ったものを泣く泣くボツにするということ

          常武鉄道#2.5 歴史考証との付き合い方について

          【架空鉄道】最近描いた車両(1)

          最近描いた車両の設定を備忘録としてまとめます。 ここ数ヶ月は常武鉄道のディーゼル機関車について考えていました。 常武鉄道は沿線に柿岡地磁気観測所があるため非電化線区を多く抱えており、日本の私鉄では唯一6軸ディーゼル機関車を運用する会社です。今回はそんな常武鉄道のディーゼル機関車を3形式描きました。以下では、テスト機の輸入から量産型の開発に至るまでの流れに沿いながら紹介します。 常武鉄道 CC1000 製造年:1957年 製造社:ALCO(アメリカ) 運転整備重量:74t 動

          【架空鉄道】最近描いた車両(1)

          メモ:琉球糖運公司 1873年に設立された琉球王府とフランス資本の合資会社 那覇近郊の泊村に当時東アジアで最大の製糖工場を保有していたほか、 製造した白糖の輸出のため海運部門も保有していた。 琉球処分後も存続し、沖縄最大の地場企業として地域社会に多大な影響を与えた。 ※偽史です

          メモ:琉球糖運公司 1873年に設立された琉球王府とフランス資本の合資会社 那覇近郊の泊村に当時東アジアで最大の製糖工場を保有していたほか、 製造した白糖の輸出のため海運部門も保有していた。 琉球処分後も存続し、沖縄最大の地場企業として地域社会に多大な影響を与えた。 ※偽史です

          架空琉球史覚え書き①

          未来の自分に向けて、頭の整理のために今考えていることを記しておく。 ※この文章を読むにあたって注意注意1 この文章は偽史であり、事実とフェイクが混在しています。 読まれる際は適宜内容の真偽を確認して頂くか、全てフェイクという扱いでご覧頂くことをお勧めします。 また、この文章をソースに正史について語ることはお止めください。 注意2 創作の性格上、歴史的、文化的観点において当事者に対して失礼に当たる表現が含まれている可能性があります。 以上の二点について了承できる方のみ

          架空琉球史覚え書き①

          架空琉球#2「自己分析の回」

          前回から今回の間にもいろいろと考えたり調べたりしていたが、自分でも何を考えているかよく分からなくなってしまったので整理するためのものをここに書いておこうと思う。 やりたいことをまとめる難しいことを色々考えているうち、何がやりたいのか分からなくなってしまったのが一番よくなかったと思っている。なので、まずどういう架空鉄道にしたいのかというシンプルなところから考え直していこう。 何がやりたいのか、どういうことを考えたいのかという部分が、その架鉄の本質となって支えになるはずである。

          架空琉球#2「自己分析の回」

          常武鉄道#2「常武鉄道戦前史」

          前回は理想の汽車系架空鉄道を考えるうえで、半ば必然的に常武鉄道というフィールドが浮かび上がってきたというようなお話をした。 今回は前回を踏まえた上で、常武鉄道が敷設され、汽車が走り、そして現代へとつながる歴史を考える。といっても制作自体は去年の3月末から始めているので、現在に至るまで何度かプロットを白紙に戻して練り直しをしている。そこで、今回は制作途中ではあるが、現在最有力となるシナリオをお話し、恐らく次回以降に現行シナリオの問題点や課題、今後の考証事項などを整理する回を設け

          常武鉄道#2「常武鉄道戦前史」

          常武鉄道 #1

          常武鉄道という架空鉄道を考えている。 常武鉄道は上野から水戸までの常武本線を軸に、現実の東武野田線、関東鉄道、真岡鐡道、筑波鉄道、鹿島鉄道、茨城鉄道、水浜線を飲み込んだ路線網を有する大手私鉄の架空鉄道を目指している。 表現の方向性常武鉄道で第一に表現したいことは、汽車が主役となった私鉄の姿である。 私の言う「汽車」というのは、蒸気機関車が客車を牽いて走る運行形態のことを指し、その中には蒸気機関車そのものも含まれるほか、客車列車や列車型ダイヤ(低頻度長編成ダイヤ)なども含まれ

          常武鉄道 #1

          架空琉球の話 #1「着想に至る経緯」

          今回から、最近制作を進めている「架空琉球」の進捗報告をしていこうと思う。初回となる今回は、この創作で表現したいものやコンセプトについてお話したい。 架空琉球とは?本題に入る前に、まず架空琉球とは何かについてお話する。 架空琉球とは、私プロトファスマが制作している創作である。 架空琉球についての概要を簡単に表すと、以下の四点になる。 琉球王国が現代まで存続 那覇が国際貿易センターに 那覇が80年代以降急速に発展し、都市圏人口400万人の大都市に そこを走る鉄道はどのよ

          架空琉球の話 #1「着想に至る経緯」

          なぜnoteを書くのか

          今回から、以前より構想していた架空鉄道に関する記事の公開を始めようと思う。今回は、そもそもなぜ記事を書き、どのような意図があるのかという部分をお話したいと思う。 現状の制作環境私は架空鉄道という創作をしており、その中でも特に歴史に重きを置いたアプローチで創作をしている。歴史に重きを置いたアプローチというのをざっくり表現すると、歴史という幹があり、枝として車両デザインやサインシステム、運行ダイヤなどが派生しているようなイメージで考えて頂ければよいと思う。 ところで、私のような

          なぜnoteを書くのか