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権威にはなりたくないのです。

停滞を感じている自分自身のことはあまり好きになれない。

人生において何事かを成さないといけないような気がしているのに、このままでは何も成せないということは目に見えているから、色々と考えて嫌気がさしているような気がする。

先日食事に行った友人たちとの会話の中でも、「しばらくは人生の夏休みだと思ってゆっくりしたらいいんじゃない?」と言われた。

そう言ってくれる友人がいることは大変ありがたいことだが、それにあんまり納得しきれない自分がいる。

本当は人生において何事かを成さなければいけないなんていうことは無いし、そう思って取り組むよりも、余計な発想は捨てて自分の好きなことにコツコツ取り組んでいくこと自体が幸せで、その結果として何事かが成されている状態になる、という順番になるのが実際のところだと思う。

しかし、そういう「何事かを成すべし」のような感覚があるのはなぜかと考えると、自分自身が、「大勢には普通の人と思われているが、実は本当はすごい人」だと思われたい、みたいな感覚がある気がする。

多くの人たちに対しては陽気で優しいお兄ちゃんだが、ある特定の分野ではきちんと能力を発揮するポテンシャルがあり、知る人ぞ知る的にリスペクトされている。

ただ、その能力を評価されたいのではなくて、その能力を持ちながらにして、多くの人に余裕を持って接することができる自分自身でありたい、のである。

言い換えるなら、「権威にはなりたくない」という感覚だろうか。

自分自身がどちらかというと個人プレイヤー気質で、自らは他者に話しかけない人間だからこそ、本能的な生存戦略として、向こうから話しかけられやすい、敵を生まないような振る舞いをしていることの一因でもあるかもしれない。

また、権威というのは周りが勝手にそうさせているだけである、という説もありそうだ。

周りの人間が、その人間のことを恐れたり、遠い存在や親近感の持てない存在だと思ってしまうと、勝手に遠ざかられてしまうときがある。

それは、自分にとってはあまり良いことではないのだ。

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