私は暇人になりたいのです。
この数年間、なんだか人生そのものに身が入らない、という生活を続けていた。博士課程を修了して助教として勤め始めたものの、仕事としての作業はするが、なんだか研究のやる気も出ず、よくわからない気分がずっと続いていた。
しかしその間、決して何もしなかったわけではない。その気持ち悪さの正体は一体何なのだろうかと考えて、自分にとって新しい経験をしたり、新しい考え方を取り入れたりしながら、考えて考えて苦しみのたうち回り、それでも必死で考えて考え抜いた。
そして、ここにきてようやく1つの