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君は、やめるには惜しい人材だよ。

こんにちは。

26歳、うつ病の生き様 ペイです。

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2回目の休職から、およそ半年が経ったころ。

「もう辞めよう。無理して会社に戻る必要ない。」

体調の良い悪いを繰り返すなかで、休職できる期限がすぐそこまで迫ってきていて、ついに僕は退職を決意した。

特に今後稼ぐアテもなく、まさに完全なニートになるということだった。

震えた。正直震えた。怖くなかったといえば完全な嘘になる。

でも、無理に戻ることはやめた。一旦全て更地にしよう。そんな気持ちだった。

あんな状況でも、退職しますと会社に伝えるのにはかなりの勇気が必要だった。

震える手で辞表を書き、震えた声で上司に退職の意志を電話で伝えた。

「退職することに決めました。人事と手続き進めたいと思います。」

スムーズに行ってくれと願っていたが、そうもいかなかった。

「一度話がしたい。部長が顔を見たいと言ってるから、会社近くの喫茶店にこれる?」

そんなことを言われたら断るわけにもいかない。

後日、久々に会社方面に車を走らせ喫茶店に向かった。

そこには、部長、直属の上司が2名いた。

全員でアイスコーヒーを注文し、僕は意志を伝えた。

「すいませんが退職しようと思っています。
 今までご迷惑おかけしました。お世話になりました。」

そういって辞表を手渡そうとしたが、部長からは思いも寄らない一言があった。

「もう1度だけうちで頑張ってみない?やめるには惜しい人材だと思ってる。」

まさかだった。当時の僕はポケーっと口が開いていたに違いない。

トータル1年以上休職していた人間に、やめるには惜しいと。

その人は僕が休職していた期間に役職が上がり部長になっていたようで、休職前はほんの少しだけ関わりがあったくらいだった。

社内でも評判は良かったし、僕ら若手社員からも慕われている人だった。

「サポートできることはするよ。どうかな。」

そこまで言われても、即決できない自分がいた。

めちゃくちゃありがたかった。もう少し早く部長と仕事ができていたら、もしかしたらこんなことになっていなかったかもとさえ思った。

結局その日は保留し、後日僕は正式に辞表を人事へ提出した。

今までの僕なら、確実に復帰しようと思っていたはず。

でも、当時はかなり冷静だった。

一時の感情ではなく、長い目で自分のこれからを考えた時、環境を変えるべきだなという気持ちの方が強かった。

その判断は、今は正しいと思える。

この先、あの時部長の言う事を聞いて復職してれば良かったな、なんて思うことのないように過ごしていきたい。

そしていつか自分の活動を見てもらって、あの時もっと本気で止めておけば良かったと思ってもらえたら、それが最大の恩返しになる気がする。


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