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【和訳その他】戦争研究所(ISW):ウクライナ戦争報告書

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戦争研究所(ISW)のウクライナ情勢報告書の部分和訳・内容要約等
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#軍事

【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 2050 ET 15.03.2024 “ウクライナ支援が滞るなか増大するロシアの脅威”

【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 2050 ET 15.03.2024 “ウクライナ支援が滞るなか増大するロシアの脅威”

本記事は、戦争研究所(ISW)の2024年3月15日付ウクライナ情勢評価報告の一部を抜粋引用したうえで、その箇所を日本語に翻訳したものである。

ウクライナ支援が滞るなか増大するロシアの脅威報告書原文の引用(英文)

日本語訳

ロシア軍は、2024年春にウクライナ側防衛線の不安定化を目的として現在進行中の攻撃を続け、その間、2024年夏季に発動が予測される新攻勢の準備を進めるつもりである可能性が

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ウクライナ戦争:膠着状況の裏に潜むウクライナの危機 〜 ISW「ロシアによる攻勢戦役評価 2024.03.13」を読む

ウクライナ戦争:膠着状況の裏に潜むウクライナの危機 〜 ISW「ロシアによる攻勢戦役評価 2024.03.13」を読む

2024年2月中旬にロシア軍はドネツィク州の都市アウジーウカを占領し、その後、同市の西側に隣接する集落へと進撃を続けました。ですが、3月に入り、その前進ペースは落ちてきているようにみえます。また、アウジーウカ方面以外のドネツィク州戦線、ザポリッジャ方面、ルハンシク方面において、局地的なロシア軍の攻撃が散見されていますが、現状、強力な攻撃とはいえないもののようです。

冬から春へと季節が移りゆくなか

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【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 2000 ET 12.03.2024 “ウクライナ・ロシア両軍のドローン・電子戦能力向上競争”

【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 2000 ET 12.03.2024 “ウクライナ・ロシア両軍のドローン・電子戦能力向上競争”

本記事は、戦争研究所(ISW)の2024年3月12日付ウクライナ情勢評価報告の一部を抜粋引用したうえで、その箇所を日本語に翻訳したものである。

ウクライナ・ロシア両軍のドローン・電子戦能力向上競争報告書原文の引用(英文)

日本語訳

ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙は、ロシア・ウクライナ両軍が電子戦(EW)能力の面でお互いに異なった有利さと不利さを抱えていることを報じた。

3月12日のNY

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【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 1900 ET 10.03.2024 “ロシア軍の能力向上型誘導式滑空爆弾”

【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 1900 ET 10.03.2024 “ロシア軍の能力向上型誘導式滑空爆弾”

本記事は、戦争研究所(ISW)の2024年3月10日付ウクライナ情勢評価報告の一部を抜粋引用したうえで、その箇所を日本語に翻訳したものである。

ロシア軍の能力向上型誘導式滑空爆弾報告書原文の引用(英文)

日本語訳

能力向上型滑空爆弾を用いたウクライナへの爆撃をロシア軍が遂行していることを、ウクライナ軍当局者が確認し、報告した。ウクライナ軍タヴリーシク[タヴリヤ]部隊集団報道官ドミトロ・リホヴ

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【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 1835 ET 08.03.2024 “ロシア軍がアウジーウカ占領戦で示した戦術的適応”

【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 1835 ET 08.03.2024 “ロシア軍がアウジーウカ占領戦で示した戦術的適応”

本記事は、戦争研究所(ISW)の2024年3月8日付ウクライナ情勢評価報告の一部を抜粋引用したうえで、その箇所を日本語に翻訳したものである。

ロシア軍がアウジーウカ占領戦で示した戦術的適応報告書原文の引用(英文)

日本語訳

ロシア軍によるアウジーウカ占領戦の最後の数週間、同軍の一部に戦術能力の向上を示し、限られた範囲ではあるが、戦術レベルの奇襲効果を発揮した部隊がいた可能性がある。このことは

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【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 1720 ET 06.03.2024 “ウクライナ陸軍パウリューク司令官、2024年の目標を語る”

【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 1720 ET 06.03.2024 “ウクライナ陸軍パウリューク司令官、2024年の目標を語る”

本記事は、戦争研究所(ISW)の2024年3月6日付ウクライナ情勢評価報告の一部を抜粋引用したうえで、その箇所を日本語に翻訳したものである。

ウクライナ陸軍パウリューク司令官、2024年の目標を語る報告書原文の引用(英文)

日本語訳

3月6日にウクライナ陸軍司令官オレクサンドル・パウリューク中将は、ウクライナ軍が2024年に主導権を奪い、何らかの反転攻勢的行動を実施することを試みるつもりであ

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【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 2015 ET 05.03.2024 “ウクライナ上空でのロシア空軍の活動状況”

【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 2015 ET 05.03.2024 “ウクライナ上空でのロシア空軍の活動状況”

本記事は、戦争研究所(ISW)の2024年3月5日付ウクライナ情勢評価報告の一部を抜粋引用したうえで、その箇所を日本語に翻訳したものである。

ウクライナ上空でのロシア空軍の活動状況報告書原文の引用(英文)

日本語訳

ここ数週間、ウクライナ軍がロシア軍爆撃機を数機、撃墜しているという報告がウクライナ当局者から出ているにも関わらず、ロシア軍航空機は、滑空爆弾による爆撃を、比較的大規模に遂行し続け

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【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 1715 ET 03.03.2024 “ロシア空軍の一時的な活動低下&ロシア軍陸戦戦術の変化”

【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 1715 ET 03.03.2024 “ロシア空軍の一時的な活動低下&ロシア軍陸戦戦術の変化”

本記事は、戦争研究所(ISW)の2024年3月3日付ウクライナ情勢評価報告の一部を抜粋引用したうえで、その箇所を日本語に翻訳したものである。

ロシア空軍の一時的な活動低下報告書原文の引用(英文)

日本語訳

ロシア軍機の損失が最近、比較的多くなっていることが、ウクライナ東部におけるロシア側の航空活動を大きく減少させている模様だ。だが、この航空活動の減少がどれくらいの期間続くのかは、はっきりして

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【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 1805 ET 02.03.2024 “損失が続くなか、活動を低下させないロシア空軍”

【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 1805 ET 02.03.2024 “損失が続くなか、活動を低下させないロシア空軍”

本記事は、戦争研究所(ISW)の2024年3月2日付ウクライナ情勢評価報告の一部を抜粋引用したうえで、その箇所を日本語に翻訳したものである。

[*記事サムネイル画像:ウクライナ空軍のテレグラム投稿より]

損失が続くなか、活動を低下させないロシア空軍報告書原文の引用(英文)

日本語訳

ロシア軍は、ウクライナ東部において、おそらくはアウジーウカ〜ドネツィク線沿いで戦術的戦果をあげることを求める

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【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 2015 ET 29.02.2024 “2024年ロシア軍夏季攻勢に懸念を示すウクライナ”

【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 2015 ET 29.02.2024 “2024年ロシア軍夏季攻勢に懸念を示すウクライナ”

本記事は、戦争研究所(ISW)の2024年2月29日付ウクライナ情勢評価報告の一部を抜粋引用したうえで、その箇所を日本語に翻訳したものである。

2024年ロシア軍夏季攻勢に懸念を示すウクライナ報告書原文の引用(英文)

日本語訳

西側からの安全保障支援が遅延し続けた場合、2024年夏季にロシアが大きな領土的戦果をあげる可能性を、ウクライナ当局者は懸念している模様だ。ブルームバーグの報道によると

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【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 2115 ET 27.02.2024 “アウジーウカ方面でのロシア軍の前進”

【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 2115 ET 27.02.2024 “アウジーウカ方面でのロシア軍の前進”

本記事は、戦争研究所(ISW)の2024年2月27日付ウクライナ情勢評価報告の一部を抜粋引用したうえで、その箇所を日本語に翻訳したものである。

アウジーウカ方面戦況分析報告書原文の引用(英文)

日本語訳

ロシア軍は、アウジーウカを占領したことがもたらした戦術的好機につけ込んで、戦果拡張を試みているところで、ウクライナ軍がより一体性の強い、突き崩すのが困難な防衛線をアウジーウカ方面で構築する前

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【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 2000 ET 26.02.2024 “ロシア軍の組織変更:モスクワ軍管区とレニングラード軍管区の再設立”

【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 2000 ET 26.02.2024 “ロシア軍の組織変更:モスクワ軍管区とレニングラード軍管区の再設立”

本記事は、戦争研究所(ISW)の2024年2月26日付ウクライナ情勢評価報告の一部を抜粋引用したうえで、その箇所を日本語に翻訳したものである。

ロシア軍の組織変更:モスクワ軍管区とレニングラード軍管区の再設立報告書原文の引用(英文)

日本語訳

ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは2月26日に2つの法令に署名し、モスクワ軍管区とレニングラード軍管区の再設立を正式に承認した。これにより、ロシア軍

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【一部内容紹介】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 1930 ET 05.01.2024 “ウクライナ北部でのロシア軍大攻勢の可能性”

【一部内容紹介】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 1930 ET 05.01.2024 “ウクライナ北部でのロシア軍大攻勢の可能性”

戦争研究所(ISW)は2024年1月5日付ウクライナ情勢報告で「ロシア軍が今後の数週間でハルキウ州クプヤンシク占領の取り組みを強化する可能性がある」と述べています。

ロシア軍の最終的な作戦目的は、オスキル川東岸地域からのウクライナ軍の排除ということになると考えられます。過去にウクライナ軍当局者もロシア軍の想定される動きとして、まずはクプヤンシク、それからボロヴァというロシア軍作戦行動を示唆してい

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【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 1800 ET 20.12.2023 “ウクライナ東部戦況:バフムート、アウジーウカ”

【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 1800 ET 20.12.2023 “ウクライナ東部戦況:バフムート、アウジーウカ”

はじめに本記事は、戦争研究所(ISW)の2023年12月20日付ウクライナ情勢評価報告の一部を抜粋引用したうえで、その箇所を日本語に翻訳したものである。なお、ISWインタラクティブ・マップ等での地図検索上の便を考え、訳文中の所出地名には[ ]を付け、地名のラテン文字表記も記すようにした。

今回訳出した箇所は、バフムート方面とアウジーウカ方面の戦況記述である。ウクライナ戦域全体の前線上の状況に関

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