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そういや「図書館」のどこにも「本」って字は入ってないね

「図書館ガイダンスなのに、インターネットの話ばかりするのはなぜですか?」

勤務先の大学図書館で、1年生に聞かれてしまいました。

このガイダンスでは、図書館にある紙の本の探し方はもちろんですが、同じくらいの時間をかけてインターネットの話もしています。

確かに「本の話をされるとばかり思っていたのになんで?」と、疑問に思うかもしれませんね。そこで今回は、最初に図書館がインターネットにも強い理由、次に図書館をもっと使いこなすコツをご紹介します。

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図書館は情報を扱う専門施設!

「図書館」と聞いて、何を思い浮かべますか。

まずは紙の本だと思います。図書館といえば、紙の本を読む場所、という根強いイメージがあるかもしれません。

では、当たり前のように電子書籍が読めるこの時代、図書館は衰退の運命にあるのでしょうか。

いいえ、とんでもありません!

確かに図書館は「紙の本を読む場所」でもあります。では、何のために本を読むのでしょう?

楽しむため、というのも勿論ありますが、情報収集のためという答えも多く挙がると思います。

情報を集めるために、図書館に行って紙の本をめくる。このことから、図書館はたくさんの情報を保存し、それを活用できるように整えて利用者に提供する施設と言えるのではないでしょうか。

大きな図書館に行ったことはありますか?大きな図書館では、たいていオンラインデータベースを使えると思います。そう、図書館は媒体を問わず、情報を扱う専門施設なのです。

一昔前までは、情報収集といえば紙の本だけでした。しかし、今はインターネットやオンラインデータベースが存在し、情報を得る手段が増えています。これが、図書館ガイダンスでインターネットの話もする理由です。

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貸出の機械がないカウンター、鍵はそこにある

さあ、この素晴らしい専門施設をしっかり使いこなしちゃいましょう!調べ物で困ったら、何でも図書館スタッフに聞いてみてください。ここまで読んでくださった方はお気づきかもしれませんが、質問は本のことだけに限りません。「○○を知りたいけど、どうしたらいいのか分からない」というざっくりした質問でもOKです。答えは本から得られるとは限らないのですから。質問によっては新聞のほうが適しているかもしれないし、適切な情報がインターネット上に存在する可能性もあります。情報収集に関しての質問なら、基本的にどんなものでも受け付けてくれるはずですよ。

ちなみに、質問するなら参考カウンターのスタッフに聞くのがベスト。参考カウンターとは、まさに利用者の情報収集を助けるためのカウンターのことです。レファレンスカウンターとも呼ばれています。そこにいるのは、情報収集のプロ。使わない手はありません!
参考カウンターの場所が分からない場合は、貸出のための機械がないカウンターを狙いましょう。そこがお目当ての場所である可能性が高いです。

嬉しいことに、図書館で手に入れた情報は信ぴょう性が高いことが特徴。たとえインターネット上の情報だとしても、信頼度の高いものを選んでお伝えしています。そのため、自分で情報の信ぴょう性を確かめられないような、基礎知識のない分野の調査の際は、参考カウンターの利用が特におすすめです。

まとめ

今回は、図書館は情報収集のための専門施設であること、多すぎる情報に振り回されそうになったら参考カウンターが頼りになるということをお話しました。

時代とともに、価値観は変わっていきます。それに合わせて図書館の役割もどんどん変わってきていると、現場で働きながら実感する毎日です。社会のあり方とともに進化し続ける専門施設としての図書館を、ぜひもっと活用してくださいね。

この記事が、図書館を身近に感じられるきっかけになりますように。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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