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GIGAスクール構想は、一部の先生の華やかな授業ではなくて、日常的に多くの先生や生徒が学校生活で使うことに意味がある

 本年度は担任ではなく、ICTの教育環境についての仕事をメインにしています。育児部分休業を取得していて勤務時間が短い関係もあって、授業以外はほとんどこのICT関係のことしかできていません。そのような仕事の分担にしてもらって管理職をはじめ他の先生にも感謝です。

私の自治体の県立高校では、次年度入学生は一人一台端末でChromebookを購入する(保護者負担)

 次年度(R4年度)入学生は新しい学習指導要領がスタートする学年です。Chromebookを購入して、新しい学習指導要領。なんだかワクワクします。そのワクワクをがっかりな結果に終わらせないために、ICT教育環境の整備について考えてきました。

ICT教育環境を整えるため、職員会議に提案するも幾度か差し戻し

 9月に下記のような記事を書いています。ICTをどう使うかというのもあるのですが(こちらがクローズアップされがち)、それにはハード面の整備が欠かせません。かつ、スムーズに使えること。

 実際は年度当初からですが、ICT教育環境を整えるため、「スマートフォンを使う」「Wi-Fiにつなげる」に関して、生徒指導担当の先生などとも相談しながら、あれこれ作戦を立てて職員会議で提案しましたが幾度か差し戻しになって、今に至ります。

 結局は、反対の声が一つでも出てしまうと、そうだそうだ!みたいな雰囲気になり、本当は賛成の意見を持っている人も賛成の意見を胸の内に入れてしまうんですよね。

一人一台端末のみを使っていこうという意見があるが、一人一台端末が目標ではない

 多くの高校では、一人一台端末が入った場合、スマートフォンの使用は制限する(禁止する)という意見に落ち着くのではないかと思います。実際、そういう方針をよく耳にします。

 従来どおりスマートフォンを制限した方が良いと考える先生は、文部科学省が言っているのは一人一台端末だけ使えばいいという意味だと、都合よくとらえます。しかし、文部科学省が本当に言おうとしていることや目標はそうではないはずです。

 これから社会に出ていく若者を育てようという気持ちがあれば、スマートフォンの使用は制限する(禁止する)という発想にはならないのではないでしょうか。また、一人一台端末なら自由に好きなことに使っていいのかと言われればそうでもないはずです。マナーを守った節度ある使い方があります。これは生徒個人のスマートフォンでも同じではないでしょうか。

職員向けの情報発信や幾度の職員会議で、先生方の意識も変わりつつある

 はっきり言ってどこまでも話し合っても交わらない平行な意見なので、Googleフォームで職員にアンケートを取りました。まだ途中段階ですが、生徒のICT環境や機器に関して、「禁止等の制限をかける」と「制限をかけない」の意見は真っ二つです。そうなるとは予想していましたが、やはりこうなってくると最後は管理職の英断かなという感じです。

 「禁止等の制限をかける」と「制限をかけない」の間をとった方向性は中途半端すぎて最も意味がないと思っています。未来を見据えた方向性になることを願っています。

 この一年をかけて、多くの先生方のスキルもアップして意識も変化して、日常も変化しつつある良い傾向です。一部の先生だけががんばっても本当の良い効果は上がりません。

 ICTは徐々に徐々に日常的に、先生も生徒も。

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以下、私のマガジンにも追加しました。


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