見出し画像

【妊娠SOS】一人で悩まなくていいんだよ ~中絶経験した店主が思うこと 手作りおやつ工房とさか~

困っている人に必要な情報が届くように、困っている人が安心して相談できる社会に

神奈川県の新型コロナ対策関連のLINE公式アカウントから、今日は妊娠SOSの案内。



こういうのを目にする度に、「あの時私もこういう情報を知っていたらな…」と思う。

そして、「知っていたら…でも、一人で何とかしようとせず相談してただろうか?」とも思う。

困っている人に情報を届けるって難しいし、困っている人が「相談しよう」って思考になるのも難しいと思う。

中絶を選択して、自分を責めて責めて死のうと思った数年間

約6年前のこと。最近体調おかしいな…生理こないな…もしかして…「私妊娠してるかもしれない、どうしよう」とパートナーに話すと「俺は知らない」と。とにかく産婦人科を受診。

10代の頃、生理不順だったこともあり「ストレスで止まってるだけでありますように…」と必死で祈りながら検査を待ちました。

検査結果を告げられ、看護師さんの「おめでとうございます!」という言葉に、サーッと体中の血の気が引き、頭を強く殴られたような目まいがしました。次の瞬間、涙が溢れてきて、察した看護師さんが背中をさすって話を聞いてくれました。

「もう、こんなことがないようにね」とだけ言われ、産むか中絶をするか期日までに決めるよう求められました。帰宅してパートナーに相談するも冷たくあしらわれ、「俺は知らない」「手術の費用俺も負担するなら~だぞ」と言われ…これから結婚を考えていたパートナーだったから、関係が悪くなるのは嫌だなぁと、同意書にサインだけお願いして、後は全て一人で何とかしようと思いました。

両親とは既に縁を切られているし、パートナーのこと悪く思われたくないから友達や同僚、パートナーの家族にも言えない…。

親に頼れず、非協力的でお金も遊びにすぐ使ってしまうパートナーとの生活で、これからお腹が大きくなるのに肉体労働でどうやって生活費稼いだらいいんだろう…。

虐待や駅のコインロッカーに遺棄された赤ちゃんの事件なんかが頭の中でぐるぐる駆け巡る…。

そんなことになるかもしれないなら、今のうちに手術したほうが赤ちゃんのためかもしれない。それ以外に方法なんてないよ…。

自分で決めたことでしたが、「中絶しか選択できない」状況だったと思います。

そして、そんな選択をした自分を責めて責めて、何度も死のうと思いました。大量服薬で自殺未遂もしました。

罪のない赤ちゃんの命を奪って、こんな自分が生きているなんて…。思い詰めて、日に日にやつれていく私の異変に気づいた同僚が声をかけてくれました。そこで初めて話をすることができました。

同僚が言った言葉は今でも私の支えになっています。「あなたが生きてるってことは意味があるんだよ。赤ちゃんのことはとても辛いだろうけれど、天国で見ている赤ちゃんは、あなたが苦しむのを望んでないと思うよ。赤ちゃんの分まで幸せになって」

それでもやはり自分を責め、死にたい気持ちや後悔の念に駆られました。

でも今思います。あんな経験をした私だからできること、同じように一人で悩んでいる人の気持ちに気づけること、同じようなことで苦しむ人がいないように社会を変えていくこと。

手作りおやつ工房とさかは、地域の方や子どもたちとの日常を大切にし、困ったときに思い出してもらえる居場所でありたいと思います。

手作りおやつ工房とさか
横浜市港南区日野8-31-15
08052439954
oyatsukobo.tosaka@gmail.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?