自作のマクラメブローチを入れる箱も、自分で作りたい
こんにちは! マクラメに凝ってる owarimao です。今月は太めのレース糸を使って、2つのマクラメブローチ(松田紗和さんデザイン)を完成させました。
さて今日のテーマは「これらを入れる箱も自分で作れたらいいな」です。もともと箱が好きで、カルトナージュの本を3冊も持っているんです。
でも今のところ、本を眺めるだけで、作るには至っていません。本格的なカルトナージュは、そのへんにある薄いボール紙とか牛乳パックとかではなく、しっかりした専用の厚紙を使うみたいです。だからちょっと敷居が高く感じられて、なかなか手が出ないのです。
だけど…「自作の箱」をあきらめる必要はありません。
だって、日本には「折り紙」という伝統があるじゃないですか!
(と心の中で大声を上げる)
だいぶ前にうちの子が、折り紙でできた箱をもらってきたことがあります。いわゆる「ユニット折り紙」らしく、いろんな柄の千代紙を組み合わせて八角形の箱にしてあります。
完成度の高さに驚きました。私が子どもの頃には、こんなの無かったです。もしあったら夢中で作ったと思います。編み物もそうですが、折り紙の世界でもいろいろ技術革新が起こっているんですね。
新しい折り紙を知りたいと思って、また何冊か本を買ってしまいました。その中に「枡」の折り方とそのヴァリエーションが載っていました。
実は基本の「枡」は、古くからある「伝承作品」なので、本を買わなくてもネットで折り方を知ることができます。
折り方はわりと簡単。一般的な15センチ角の折り紙を使うと、底が5センチちょっと角、高さがその半分の箱ができます。この底面の大きさは偶然、先週作ったブローチにぴったりでした。
そこでこれを応用して、こんな箱を作ってみたいと思います。少しだけ底面の大きい浅い箱を上下にかぶせて、サンドイッチみたいに見える箱。
自分で折り幅を調整すると、箱の大きさを自由に変えることができます。内側に折りこむ分を多くすれば、深さだけ変えることもできるとわかりました。
浅い外箱に内箱をはめこみます。うまくいったようです。蓋も同じように作ります。
ところで基本の折り方だと、紙のへりが内側に出ます。内箱を中表に折り直せば、へりを外側に出すことができるんじゃないか?と思いついてやってみました。
意外と簡単にできました。こういう「本に書いてない部分」を工夫するのが面白くてワクワクします。
ほら、内側がキレイ。
サンドイッチのような箱ができました。以前もらったお菓子の箱にこういうのがあったのを、思い出して作ってみました。
写真では良さそうに見えますが、やはり折り紙なので、手に持った感じは柔らかすぎて頼りないです。
中に厚紙を入れたら、もっとしっかりするのでは?と考えました。
チョコレートの空箱から適当な寸法の厚紙を切り出します。1ミリずつだけ小さくしてみました。
内箱の側面・底面、フタの上面にだけ厚紙を入れてみます。印刷された字が透けないよう、向きに注意します。いい感じ!
「サンドイッチ箱」がうまくいったので、もうひとつのブローチにもぴったりの大きさの箱を作ろうと思います。今度は長方形に挑戦です。
目印として、よけいな折り目をつけるかわりに、まず対角線を引きます。次に作りたい寸法の印をつけます。
印はあとで消せるよう、消えるボールペン「フリクション」を使っています。
ここでは10 ×5× 1,5 cmの箱を作るつもりです。
目印にしたがって側面を立ち上げ、折りぐせをつけていきます。精度が求められるのでかなり神経を使います。
全部の折り目を入れたら、角になる部分を斜めに折りこみます。これが一番難しくて肝心なところかな。
ぴったりの大きさです。右は試行錯誤の証です。
これは下に重ねる外箱。内箱より2ミリずつ広げ、高さは3ミリほど低くします。
さっきと同じように、内箱に厚紙の芯を入れます。さてうまく重なるかな?
なんとか入りました。暑くて手が汗ばんでいるので、薄い紙がすぐふやけそうです。定規を使って押さえます。
フタは、外箱よりさらに2ミリずつ広げて作りました。目印の線がうっすらと透けて見えていますね。これはあとでドライヤーの熱をかけるとすぐに消えるから大丈夫です。
2つとも完成。ぺらぺらの安い紙ですが、紙は薄いほうが折りやすいと思います。厚紙の芯を入れると、高級感とまではいかなくても、折り紙特有のチープさが薄れます。
アクセサリーを人にあげるにせよ、自分で持っているにせよ、箱があれば嬉しさがぐんとアップしますよね。
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