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読書と編物が好きです。クロッシェレースを編んだり、デザインしたり、レースの本を集めたり…

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読書と編物が好きです。クロッシェレースを編んだり、デザインしたり、レースの本を集めたりしてます。棒針編みもときどきします。

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  • 手芸の技法

    ちょっと役立つ裏技など、編物や手芸の技法的なことを書いています。

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    自分でデザインしたレース編みの作品について書いています。

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    クロッシェレースを中心にご紹介します。 製作はすべてowarimao ですが、デザインしたのはほかの人かもしれません。 古い珍しい本を見て編んだ作品があります。

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    日々の手仕事の記録です。

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    昔の手芸の本は宝の山です。編物・手芸の面白さを、古い本を通してお伝えしたいです。

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むかし日本はレースの輸出国だった。

 ほんと? とお思いでしょうか。これは本当のことなんです。明治から大正にかけて、日本人の手編みしたレースが海外へ輸出されていました。  このことを知ったのは、過去に集めたレース編みの本と「柴田たけ子」先生のおかげです。柴田先生は、昭和24年にレース・編物学校「霞ヶ丘技芸学院」(ちなみに今の学院長はあの広瀬光治さん)を創設された方で、そのお名前は昭和の本の中でよくお見かけします。  この柴田先生が昭和29年に『レース編独習書』という本を出されました。その序文が興味深いので、一部

    • マクラメの「Cavandoli work」に挑む

       こんにちは! マクラメの修行に励む owarimao です。  試作品の仲間がまた増えました。 「巻き結び」で作ったジグザグです。  「巻き結び」はクロッシェの「細編み」に似ていると思います。小さくてかっちりした結び目です。  これに少し慣れてきたので、次はいよいよ、色糸を使って模様を織り出す手法にチャレンジしようと思います。もともとこの手法にはいちばん興味があり、どうやって作るのか知りたいと思っていました。  下の写真は古い本に載っている作例で、前にもご紹介しました。

      • 1968年のモティーフつなぎ・完成!

         こんにちは! レース編み大好きの owarimao です。  4月からまた新しいモティーフつなぎを編み始めていました。  編み上げたのは数日前。丁寧に洗ってブロッキング(ピンと張って正確な形にすること)をします。  でもモティーフつなぎのブロッキングは難しいです。大きな円だったら、中心を1ヵ所固定してあとは放射状にひっぱればいいですが、モティーフだと「中心」がいくつもあるわけなので。  これからは、モティーフ1枚編んだらその時点でブロッキングして、直径を測っておこうと思い

        • マクラメ修行中!(クリップをつけると結びやすい)

           こんにちは! owarimao です。  1週間ほど前、「マクラメボードを買った」という記事を書きました。戦前のマクラメの本も見ていただきました。  そしてさらに、本を買ってしまった。わりと最近出た本です。  新しいマクラメの本もたくさん出版されているけれど、上の2点の本は単に「マクラメ」ではなく「マクラメレース」と書いてあるところが気に入って購入しました。著者の松田さんは、きっと私と同じくレースの好きな方だと思って。  中を見ると、予想どおりとても素敵な作品がたくさん

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          完成間近……「隙間ピース」は単独でも編める

          こんにちは! レース編みを続ける owarimao ですっ。  10日ほど前の時点で、6枚ほどつながっていたモティーフつなぎ。  大きいモティーフが予定どおり16枚つながりました。1日平均1枚くらいのペースをなんとか守ったことになります。  「こういうのを編みます」と公言してしまうと、怠けられなくなるんですよね。 note 効果がありました。本当はきょう仕上げまで済ませるつもりだったんですが、それはかないませんでした。  隙間スペースがあと1ヵ所だけ残っています。  完成

          完成間近……「隙間ピース」は単独でも編める

          「マクラメボード」を買った(昭和のマクラメ本)

           こんにちは! レース編みの好きな owarimao です。  今の時代に「レース編み」といえば、一般にクロッシェ(かぎ針)レースを意味します。でもそれ以外にもいろいろなレースの技法があることはご存知でしょうか。  下の写真は、そんな技法の数々を教えてくれる教科書的な本たちです。上段の中央は、昭和3年の「マクラメレース」の本。ハードカバーの1冊まるごとマクラメを扱った本で、つい最近手に入れました。  それ以外はもともとクロッシェだけが目当てで買ったのですが、いろいろな技法の

          「マクラメボード」を買った(昭和のマクラメ本)

          またまた編んでるモティーフつなぎ

           こんにちは! レース編みをしている owarimao です。  1週間前に「レースの大作が完成したよ〜」という記事を書きました。  じつはその直後から、またしても新しいモティーフつなぎがひそかに進行しているのであった。(冒頭の画像)  モティーフつなぎって、なかなか終わらないのでもどかしいけれど、終わってしまうとなんだか寂しくなります。だからつい新しいのに手をつけてしまうんです。残っている糸を早く使い切りたい気持ちもあります。  お手本は昭和43年(1968)の本に載って

          またまた編んでるモティーフつなぎ

          「スパイラル」のあるPKドイリー、パワーアップしてさらに5点

           こんにちは! 前回は「スパイラル」がポイントの水色のドイリーを見ていただきました。  20年ほど前の本から編んだ作品です。もう一度本の表紙を載せておきます。  著者の Patricia Kristffersen さんは、この本に載っている6つのドイリーをさらに装飾的にパワーアップさせ「Remastered」版として新たに出版しました。元の本の表紙作品は、下のように変化しました↓  引き上げ編みが増えているほか、作者が「strip」と呼ぶ装飾的な編み方が加わっています。

          「スパイラル」のあるPKドイリー、パワーアップしてさらに5点

          「スパイラル」のあるPKドイリー

           こんにちは! レース編みをしている owarimao です。  少し前に、現代作家 Patricia Kristoffersen(以下PK)さんのドイリーを2点見ていただきました。  きょうご紹介する作品は、次のような本(ブックレット)に載っています↓  この本には6つの独創的なドイリーが載っています。そのうちの一つを編んでみたのがこちら↓  らせん状にクルクル巻いた、立体的で面白い編み方 (twist) を取り入れているのが、6つのデザインに共通する特徴です。作者は

          「スパイラル」のあるPKドイリー

          ついに完成!昭和15年のテーブルクロス

           こんにちは! レース編みをしている owarimao です。  去年の暮から編んでいたモティーフつなぎのクロスがようやく編み上がり、仕上げをして、きょう写真を撮りました。  やりました! イメージ通りの仕上がりでうれしいです。  この作品は模様が大柄なので、近くで見るより、少し離れて全体を見るほうが綺麗に見えます。写真に撮ったとき、その美しさに息をのみました。  (ふつうはその逆であることが多いんですが……)  この作品の由来については、過去の記事で書きましたので、よかっ

          ついに完成!昭和15年のテーブルクロス

          かぎ針あみの実用小もの「ヘンプのイス脚カバー」(無料編図つき)

           こんにちは! 前回は、ヘンプ(麻の一種)の糸で椅子の脚カバーを編もうと奮闘中でした。  水で濡らしてジャストフィットさせた試作品も、乾くとゆるくなって脱げてしまう……。  1段の目数を24→20に減らして再挑戦しました。  一晩たっても問題なく使えています。  そこで勇気百倍し、タイミングよく届いた追加の糸でもっと編み始めました。実は試作の段階で、すでに新しい糸を注文しちゃっていたのです。うちのカーテンの色に合わせて「ライムグリーン」と「ダークブラウン」を選択。  1段

          かぎ針あみの実用小もの「ヘンプのイス脚カバー」(無料編図つき)

          ヘンプで椅子の脚カバーを編もうと思うんだけど

           こんにちは! いろいろ編んでる owarimao です。  レース編みのテーブルクロスを編み終えたその日から、別のものに取りかかっております。  先月「余ったヘンプで水筒ケースの内袋を編んだ」という話を書いたら、驚くほどの反響がありました。   実はヘンプの糸は、まだあるんですよ。色糸がちょっぴりずつと、「生なり」がまる1巻残っています。  わりと最近「ヘンプで椅子の脚カバーを編んでみたらどうだろう?」と思いついてワクワクしました。アイデアとしてはなかなかです。実際にで

          ヘンプで椅子の脚カバーを編もうと思うんだけど

          「星刺」やりたかったんです。(ギンガムステッチ)

           こんにちは! owarimao です。レース編みをしながらほかの手芸にもちょこちょこ手を出しております。  先月「ボタン刺繍」について書いたとき、昭和29年の雑誌付録を見ていただきました。この中に「新しい刺繍の誌上講習」という記事があり、服の装飾に使えそうな刺繍の技法が8種類も紹介されていました。  「ボタン刺繍」もその一つでしたが、ほかに「星刺(ほしざし)」というのもありました。   これを見てすぐ思い出したのは、下田直子さんの刺繍のバッグです。下のような本に、茶色の

          「星刺」やりたかったんです。(ギンガムステッチ)

          Ravelry で人気のドイリー② Pineapple Song Original

           こんにちは! レース編みが大好きな owarimao です。  前回は人気デザイナー Patricia Kristoffersen さんの素晴らしいドイリーを見ていただきました。  きょうご紹介する作品は、次のような本の表紙を飾っています。  「Pineapple Song Original」というタイトルを持つこのドイリーは、数多いPK作品の中でも特に評価の高い傑作です。 (ちなみに発表当時は単に「Pineapple Song」でしたが、のちに作者自身によって改作され

          Ravelry で人気のドイリー② Pineapple Song Original

          Ravelry で人気のドイリー①

           こんにちは! レース編みをしている owarimao です。  編物関係の古い本をいろいろご紹介していますが、たまにはもっと新しいものを見ていただきましょう。  編物サイト「Ravelry」で人気のある現代作家 Patricia Kristoffersen (通称PK)さんのデザインです。去年編んだものをやっと仕上げて、きのう写真を撮りました。  ごらんのとおり立体的で、とてもゴージャスな作品です。昔ながらの清楚なレースとは一味ちがう、贅沢な雰囲気があります。  実は私

          Ravelry で人気のドイリー①

          「編みかえ」したセーター

           こんにちは、owarimao です。  このあいだ「昭和のお母さんは毛糸を何度も編みかえて子どもに着せていた」という話を書いたところ、多くの方から関心をお寄せいただきました。  下の写真は、私が実際にほかのセーターをほどいて編み直した作品です。  もとは何だったかというと……  だいぶ前、棒針編みの通信講座を受講していました。そのとき課題で編んだ「ハイネックのプルオーバー」です。下の写真はテキストに載っていたお手本です(私の作品ではありません)。  いかにも「基本的」

          「編みかえ」したセーター