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『光る君へ』の衣装を見てきたよ

 こんにちは! 最近マクラメに凝っている owarimao です。ただしゴールデンウィークに帰省したので、そのあいだはお休みしていました。
 私の実家は滋賀県大津市。「紫式部が『源氏物語』を書き出した」という伝説で知られる石山寺は、それほど遠くないところにあります。
 今年のNHK大河ドラマ『光る君へ』は紫式部が主人公ですね。第15回には「石山詣(いしやまもうで)」をする場面が出てきました。
 実は、紫式部が実際に石山寺を訪れたという記録は残っていません。でも状況から見て、一度も行ったことがないとはむしろ考えにくいようです。
 下の写真は「京阪石山寺」駅。私鉄の始発駅で、懐かしいひなびた駅です。ところが驚いたことに、今年は駅ごと大河ドラマ仕様になっていました。ホームの支柱もフェンスも紫に塗られています。

写真は石山寺の山門(表玄関)

 電車にもドラマのラッピングが施され、吊革の色まで紫という念の入れよう。
 石山寺の奥のほうにはもともと博物館がありますが、今年は入口に近いところに「大河ドラマ館」というものがしつらえられ、撮影に使用された衣装などが展示されているといいます。これはやはり行ってみないと。
 予想はしていましたが、すごい人です。ふだんは見かけない若者の姿も多かったです。やはり多くの人のお目当ては「大河ドラマ館」のようでした。
 ここは記念撮影スポット。向かって右が紫式部、左が清少納言です。

 撮影の小道具。赤い帯は、お参りに行く女性が「物忌」の印として身につけたと説明があります。竹の水筒も細かいところまできちんと作ってあります。

 「まひろ(紫式部)」の机と文房具。

 まひろが「五節の舞姫」を務めたとき、手に持っていた扇。4色の房がつけてあります。凝った結び方がしてあって、これだけでも重そうです。

 舞姫の衣装。菱形の紋様を織りだした布に、藤の花が染め出してあります。
 この時代の日本にはまだ木綿やウールはなく、庶民は麻、貴族は絹をおもに着ていました。この衣装も全部絹でしょうね。

 衣装にも彩りゆたかな紐がついています。
 下は藤の花のアップ。わざと輪郭をぼかして染めてあるようです。この時代の主婦の中には、お裁縫はもちろん、機織りや染色も自分でする人がいました。そういうことの上手な女性を竜田姫(山を紅葉で彩る女神)にたとえて褒める記述が『源氏物語』に見られます。

 ほかに俳優さんたちのサインやコメントなどがたくさん展示されていました。でも衣装は舞姫のだけだったので、もっと見たかったなと思いました。
 ドラマの衣装を担当された諫山さんのインタビューもごらんください。


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