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『一生記憶に残る最高の旅行体験』旅行研究者が導き出した7つのポイント

この記事を読んだら得する人


・一生の思い出に残る最高の旅行体験をしたい人
・トリップアドバイザー
・旅行関係者
・観光スポット関係者
・飲食店経営 or 飲食従業員
・スポットコンサル
・旅行レビューサイト、SNSを作っている人

1つでも当てはまる人は、記事を読んでない人を出し抜いて、268万円相当の研究結果を無料で独占するチャンスです。


一生記憶に残る、最高の旅行体験の条件って?

 

いったいどんな体験が、一生の思い出に残る最高の旅行体験でしょうか?

誰も体験したことのないアクティビティがあること
最高の料理と、最高の夜景・風景を楽しめること
・世界を支配した文明の絶頂期を感じれるような知的好奇心が最高に刺激されるスポット
国や都市のカルチャーをディープに楽しめるスポット
etc..

 人によって興奮するポイントは様々です。とりあえず手軽なところを改善して人を集めよう。とりあえずみんなが言ってた良い場所に行こう。そう思いますか・・・? 確かに、最高の旅行体験を作るポイントが無限にあるなら、それしかないかもしれません。でも、

 『既に、旅行者が興奮するポイントは

解明されている』

としたらどうですか?

『そのポイントさえ抑えれば、旅行者は最高の思い出を作ることができる』という条件がほとんど100%分かっているとしたら・・・?

一生記憶に残る旅行体験を導き出すチートな方法


 とはいえ、イカサマやマジック、小手先しか変わらないクソみたいな情報を紹介する気はありません。

 今回は、24の質問を使い、旅行者の興奮するポイントを抑えることができる記事を作りました。

 運営側なら、訪問者の数を増やしたり、アクティビティをもっとたくさん楽しんでもらったりするのに使えます。

 逆に旅行者なら、このポイントさえ事前に抑えておけば、行って後悔することもなくなります。せっかく高いお金を払うんです、絶対失敗したくない。最高の体験だけをしたいという欲張りなアナタにぴったり。

 24の質問を有効に利用し、旅行者の琴線をくすぐる、一生記憶に残るコンテンツとは何かを見ていきましょう。


 運営側の方であれば、記事を読んだらカイゼン作業は必要です。カイゼン作業を続ける事は、この記事を読んだとしても確かに大変な作業です。でも、この記事を見たアナタはなんでもかんでも、余計な事を試す必要はありません。

 紹介するのは旅行研究者達がまとめ上げた、20年の結晶。このポイントだけ抑えておけば、超ショートカットできます。だって、知らなかったら、やっても無駄な所でトライ&エラーを繰り返さなきゃいけないんですよ?時間の無駄はもうやめて、最短で、アナタの欲しい結果、つかみ取ってください。

 旅行にかかわる仕事の人の中で、実際に自分の目で旅行研究者たちの研究成果を確認している人がどれくらいいると思いますか・・・?


信頼性を担保する:研究チームが行った20年に渡る世界中の旅行研究、総まとめ


今回は、『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』で有名なピアーズ・スティール教授も在籍しているカナダの有名大学:カルガリー大学の研究チームの研究に基づいた記事です。


 研究チームは、1987年~2007年の20年にわたる研究の内容をまとめあげ、一生記憶に残る最高の旅行体験に関する85項目を選び出しました。85項目を730人の大学生に7段階で評価してもらいました。参加者へのお礼だけでも、全部で268万円を用意した大規模な研究です。この記事を読むということは、自分でこの研究費を払う必要は無いということですよ。

 チームは更にそのデータを用いて解析を行い、『思い出に残る最高の旅行体験に真に関係する24の項目』を選び出すことに成功しました。

一生の思い出に残る『最高の旅行体験』作る7つの要素と24個のポイント

 アルファベットで表したのが要素です。要素はポイントを大まかに表す表現。数字で表したのがポイントです。

 スポットがポイントを満たしているかが、一生の思い出に残る最高のスポットになっているかどうかについて非常に重要です。このポイントを満たせば満たすほど、旅行者は興奮し、最高の記憶を作り、大量にシェアしたくなります。

ではまず、結果をざっと確認していきましょう!!


A.のめりこみ
 A1.心の底から観光体験を楽しめた
 A2.その体験に没頭した
 A3.興奮した
 A4.新しい体験ができてとても嬉しい

B.新規性
 B1.ほかでは体験できない、唯一の経験
 B2.いままでの経験とは一味違う
 B3.一生に一度の経験
 B4.なにかしら新しいポイントがある

C.地域文化との交流
 C1.地域の人たちがとっても良い印象の人たちだった
 C2.地域文化を密接に体験できた
 C3.旅行先の人がとってもフレンドリーだった

D.気持ちのリフレッシュ
 D1.さわやか、爽快、すがすがしい気分
 D2.仕事や生活から離れて解放されている気持ち
 D3.自由を満喫している
 D4.生き返った気持ち

E.有意義
 E1.とっても重要なことをできた
 E2.とっても有意義な時間を過ごせた
 E3.自分自身についてよく知ることができた

F.主体性
 F1.行きたいと思っていた場所に行けた
 F2.自分がしたいと思っていたアクティビティが出来た
 F3.メインのアクティビティが楽しかった

G.知的好奇心
 G1.知識が得られた
 G2.新しい文化に触れることが出来た
 G3.探検チックな経験が出来た

 要素は大まかな理解、ポイントは具体的な旅行者のニーズととらえることが出来ます。想像しながら読んでみてください。

 この結果をざっとみて、まぁそうだよね・・・と思っただけなら、ここまで読み進めた意味がありません。知識は利用してください。レールはもっと続いています。

さぁ歩みを進めて。

7つの要素と24個のポイントの利用方法


 まずは、自分の関わっているスポットを振り返ります。旅行観光関係者なら、自分の紹介するスポット。レビュワーやSNSでもっと最高の体験をシェアしたいなら、自分が行こうと思っている所を思い浮かべましょう。

 そして、7つの要素を検証します。のめりこみ、新規性、地域文化との交流、気持ちのリフレッシュ、有意義、主体性、知的好奇心は一体どれだけ満たされるでしょうか・・・? 要素が分かりにくい時は、ポイントまで落とし込んで考えてみましょう。あなたのスポットに行くと、『D1:爽快な気分に』なりますか??

 逆にこれらの項目に当てはまらないポイントは些細なポイントとしていったん無視しても大丈夫です。些細なポイントに力を入れて細かなディテールを改善したところで、それは大して記憶に残りません。

 もっと効率の良い所に投資しましょう。効率のいい投資場所は、↑に書いてあります。例えば『B2.今までの経験とは一味違う』などを満たすことにお金を使うことです。

 さて、自分のスポットとの比較はできましたか?次は、ライバルとの比較をします。近所のあのスポット。同じような売りでセールスしているスポットを探します。あなたのスポットが勝っているポイントはどこですか??逆に負けているポイントはどこですか??負けているポイントは最低限ライバルと同じレベルまで引き上げましょう。

 最も大事なのは、勝っているポイント、自分の最大の強みを、他が追い付けないよう引き離す事です。旅行者なら、このポイントだけは他の体験に負けない!というポイントを抑えましょう。これが最高効率の投資、アナタが勝つ最大最強の方法です。

 例えば、メインのアクティビティまでの移動は何で行きますか?まさか、観光バス?バカな。絶対やめましょう。

『名観光地』での成功例

フィリピンならジプニー(Jeepney)

ヴェネツィアならゴンドラ


京都なら人力車


こういった移動手段は、B.新規性やG.知的好奇心を強くフォローしますし、人懐っこい人を配置できればC.地域文化の交流のポイントも抑えられます。

他にも、宿泊施設を独特な方法にする方法もあります。

例えば、モンゴルのゲルに宿泊

 ゲルに泊まったことある人、周りにいます?少なくとも多くはないですよね。日本にいたら、一生に一度の経験かもしれない!と思わせることはできます。まさに、A.のめりこみやB.新規性、E.有意義を一気に満たす最高の体験になるでしょう。


さらに、伝統のイベントをアレンジして参加してもらえば、A.のめりこみと、F.主体性もフォローする強力な武器にすることもできます。

写真はメキシコのデイオブザデッドのものです。
でも、ただやらせる以上に有効活用しましょう!

たとえば、地元の人やツアーの人が場所につく前に、

『日本だったらお盆は粛々と過ごすのが文化だけど、メキシコではデイオブザデッドといって、自分たちの愛する人が目を覚まして一緒に一日を祝う最高のイベントなの!
 祭壇だけじゃなく、骸骨を青やピンク、オレンジでかわいくデコレーションして、みんなで骸骨メイク!手にはマリーゴールドをもって、最高に芸術的な日でもあるのよ!』

知識面でもフォローしてあげたらどうなるでしょう??

文化教育も同時に行えば、G.知的好奇心も加えた三段構え。旅行者の満足度はまさに爆上げです。

 あぁ、この人たちはこんな人生の楽しみ方をするんだ!と理解したうえで、実際にその一部を体験できるわけです。それは素晴らしい体験になるでしょう。


 と、まぁパッと思いつくだけでもこれほどまでにたくさんのポイントがあります。これらのポイントを抑えれば、運営側なら一生記憶に残る旅行体験の提供ができるようになります。また、旅行者がこのポイントを抑えれば、一生記憶に残る旅行体験をできる可能性がグンと高まります。少なくともいポイントずば抜けたところを洗い出しておけば損はしません。

 最高の体験を作ってください。そして、つくったら是非教えてくださいね♪皆で遊びに行きます😄

フォロー、シェア、イイね、宜しくです♥

引用
Kim, Jong-Hyeong, JR Brent Ritchie, and Bryan McCormick. "Development of a scale to measure memorable tourism experiences." Journal of Travel Research 51.1 (2012): 12-25.
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0047287510385467?journalCode=jtrb

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