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細胞アーティストOumaの創作メモ

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#写真

BIRTHDAY BASH!-2021.11.14 / EN-SOF TOKYO

BIRTHDAY BASH!-2021.11.14 / EN-SOF TOKYO

2021.11.14に映像作家・写真家のHideyoshi Itoさんの誕生会がEN-SOF TOKYOというバーで開催されます。合わせて私も映像作品を1つ公開させていただけることになりました。

Special Liveを披露されるHideboHさん、この方ですね!

北野武監督「座頭市」で振付や出演をされてる方なので、生でダンス見られるの貴重かも!座頭市Setって書いてあるのとても気になります

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上海で参加したフォトアートプロジェクトの動画が公開されたらしい

上海で参加したフォトアートプロジェクトの動画が公開されたらしい

2017-2018年にわたり、上海にあるSWATCH ART PEACE HOTELというアーティスト・イン・レジデンスに参加していました。そこで会ったアーティストさんがスイス人のLiberatoさん。

写真がメインの作家さんでしたが、上海の水をあちこちから採取して、現像する前にそれらの水に浸して、写真がどう変わるかみたいなのを実験していて、なんだかとても科学者みたいでした。

1つ、私が参加し

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空の色だけで作品をつくる

空の色だけで作品をつくる

引き続き、クリップスタジオという描画ソフトでの作品制作を試行錯誤しています。今度は空の写真を使い、空の色を抽出してつくった作品です。

日本、韓国、上海、ニューヨーク、ロサンゼルス、バルセロナ、デンマーク、ルーマニア、フィンランド、タンザニア、フィリピン、オーストラリア、タイ、ロシア、スリランカあたりの空が混ざっています。

雲一つない空の写真をモザイク状に切り出し、ここから線の色を取っているので

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鴉の羽が赤くなれ

鴉の羽が赤くなれ

茨の代わりに肌で境界をつくったの。
白い肌の上を苔で歩けないでしょう。

甘い甘いイチゴを並べて
そこに線があることすら忘れさせる。

そして羽を赤く塗る。

赤く赤く、色が消えるまで。

檻のない籠

檻のない籠

世界はいつも透明なガラスの中で
空気を縫い合わせて壁にして
原子の結合を五重にも六重にもかぶせて

1センチ先を届かないように全力を尽くす。

サボテンの芽の

サボテンの芽の

水をかけ過ぎて枯れていることにも気づかない。
腐った根にすがりつきながら黒い空。

切り落として複数になって不自然なのが自然。
革命を起こすには、光は遅すぎる。

遠ざかる火の粉

遠ざかる火の粉

燃えさかるのを見て、熱も感じるのに、
それは自分の物ではないと知る。

手に触れても熱は感じない。

理解との隔たり。

青い五線譜を固めるよう

青い五線譜を固めるよう

鳥が来るのを待つ代わりに
青虫を揃えて並べてる。

肉を餌に罠をしかけるのに、
血さえ飲まれない。

塔の入れない出口

塔の入れない出口

何万回聞いたって石が積まれるだけ。
捨てるものだけを探したって必要にはなれない。

肉はもう焦げた?

急ぎすぎて、角膜も見逃す。

蓋と天井

蓋と天井

欲しがったのは明日の声。
届いたのは紫の叫び。

存在しない空を手元に。
手を伸ばさずに肌で探す。

渦を巻く爪

渦を巻く爪

千のパズルが混じりあう。

存在を消した一切れは、
溶けるバターを待つことだけ。

割れた陶器の斜塔は、
雲を突き刺しても、もう戻らない。

その土に水はない

その土に水はない

腐敗した臓器に甘い蜜。

残骸になった養分を絞って握りつぶすのに、
心地よいと歌う蟲。

絵筆の毛先を切り落とし、
まるで最初から整っていたように取り繕う。

逸る喉

逸る喉

いつの間にかかすれて歌は響かない。
とうの昔に踊るのは骨だけ。

肋間から青い線。
夕闇のグラデーションを破り捨てて取り戻す。

耳の花

耳の花

青い耳が一面に咲く夜。
空は水面になって映りこむ耳。

光る綿は重力に惑い、
明けない白夜に朝を知らない。