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気になった、為になったお気に入り記事

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気になった、為になった素敵なnoteの皆様が書かれた記事を纏めています。 オススメの素敵な記事ばかりを集めさせて頂きました♪ また、小説だけには関わらず、感性が豊かになりそうな…
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#一度は行きたいあの場所

コペンハーゲンの「解放区」

コペンハーゲンの「解放区」

足を踏み入れたとたん、息をのみ立ちすくんだ
スプレーで描いた前 衛的な絵や落書きで
壁一面がおおわれた廃屋群のど真中

ヒッピー風や 子連れの黒人親子もそこかしこ
人々の表情は、わりと穏やかで知的な 顔も見えるが
ニヒルな雰囲気があたりに漂っている

コペンハーゲンの町外れ、運河に囲まれた一角に
クリスチャニアと呼 ばれる「解放区」がある

一九七〇年代、軍隊の兵舎や倉庫だった空き家を
浮浪者、元

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太宰治の遺書

太宰治の遺書

これが小学生の書いた作文なのか
文字、内容とも子供がつづったと思えない
これこそ、持って生まれた文才なのだろう

太宰治が幼いころ鉛筆で書いた生原稿
青森でたまたま目にして驚きで声もでなかった

太宰は原稿を好んで毛筆で書いたといわれる
弘前出身で太宰の自伝を書いた
長部日出雄『辻音楽師の唄-もう一つの太宰治伝』によると
太宰の原稿を手にした古谷綱武は
和紙にすこしかすれるような墨づかいで書かれた

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函館で死にたい 啄木

函館で死にたい 啄木

風も狂ひ火も狂ひ

「明治40年6月11日 石川一、
函館區彌生尋常小学校代用教員拝命 
月俸拾貮圓」

明治15年の開校当初から綴られ古びた
「彌生小学校沿革誌」の一ページに記された
石川啄木の足跡である。
いまも校長室の耐火金庫に大切に保管されている。

天才詩人と名が出始めた啄木をあたたかく迎えいれた
文学仲間のツテで、薄給の弥生小学校代用教員となる。

が、「烈しい山背の風で一本のマッチ

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