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使いたい言葉がある。
かっこいい言葉。
ネットや本で文字を追っていると、そういうものに遭遇することがある。
しかしそういうものは結局どこかに書き留めても、いざというときに使えなかったりする。
そしてまた同じように偶然、文字列の中にその言葉をみつけたときに「かっこいいなあ」と同じことを繰り返すのが関の山だ。
そこで、日常的にそういう言葉を使っているシーンを想定し、練習しておけば、その言葉がいざというときに自然と口をつくのではないか、ということを思いついた。
今日は足の指でワイングラスをつかむ練習をしながら『風説の流布』という言葉について考えていた。
『風説』というのは噂。虚偽の情報。
『流布』というのはそれを広めること。
なんだか二つ名みたいで、かっこいい。
これが自然に使われている場面を考える。
友人と二人で何かを話しているときなんかに出てくれば、自然だったりするだろうか。
「あの有名人、『風説の流布』で捕まったらしい」
「ネットであることないこと書き込むのも、立派な『風説の流布』だ」
「『風説の流布』に踊らされる方も、踊らされる方だよな」
うーん。
なんだかこれらのセリフが、僕から出てくるイメージがつかない。国語辞典の例文みたいだ。
もっと極端に、日常的にしてみる方がいいかもしれない。
「やっぱ『風説の流布』のために生きてる、って言っても過言じゃないよな」
「僕の『風説の流布』、知らない?」
「彼女に『風説の流布』あげようと思うんだけど、どんなのがいいかな?」
「『風説の流布』の瓶とって」
「このまえ言ってた『風説の流布』貸してよ」
「すみません『風説の流布』まだ終わってません」
「先に『風説の流布』を茹でておいて」
「『風説の流布』しか勝たん」
よし。
これだけ色々な『風説の流布』を想定しておけば、いざというときに使えるだろう。きっと。たぶん。
ところで、この記事は『風説の流布』の風説の流布になったりしませんよね?
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