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たくさんの人と出会って、話して。興味の赴くまま、進んでいきたい

東京の大学に通う2年生。オンデマンド授業を受けながら、大人の島体験に参画。
「いろんな人の話を聞いてみたい」と広報の仕事を選んだ彼女の3ヶ月とは?

島根県の離島、隠岐島前地域で大人の島留学・島体験に参画した皆さんの来島前・来島後、そしてこれからについてお届けする「私、島で働く。」

来島のきっかけから島での仕事・暮らし、自分自身の変化など
1人1人のストーリーをお届けしています。

山本さん 取材当時19歳 東京都出身
2023年度10月生大人の島体験として来島

今回はR5年度大人の島体験10-12月生として海士町に来島。
大人の島留学や海士町複業共同組合の広報として働いていた、山本薫乃ゆきのさんのインタビューをお送りします。

来島から3ヶ月。離島直前の山本さんに、海士町で過ごした大人の島体験について聞かせていただきました。



面白そう、飛び込んでみた大人の島体験

夏休み中、大学主催の地域おこしワークショップに参加して。自然の中で過ごすのって楽しそうだし、夏休みの中の3泊4日で何かやってみよう!という思いで行ってみました。
その後、関係人口関連のテーマで調べ物をしているとき、いろいろな地域の事例を調べていたところ海士町の取り組みを知り、大人の島留学のホームページにたどり着きました。

それを見つけたのが9月の半ば頃。
「面白そう!」と思って、すぐに10月の大人の島体験として来ることを決めました。

インタビューの様子

オンデマンド授業を受講しながら休学はせず、島にやってきました。
土日や、気が向いたときには朝早く起きて授業を聞いて。

シェアハウスのみんながわいわい楽しそうなときは、一緒に輪に入りたいとも思ったし、何かをしているときにも「授業受けなきゃ…」という思いが頭の片隅にあったり。
そこは少し大変でしたが、この期間大学に通うだけよりかは来てよかったなと思っています。

シェアハウスのみんなで花火

今まで大学でもサークルとか、特に熱中できることもなくて。
きっとそのままだったら、学校とバイト先と家との往復生活になっていたと思うのですが、島に来て毎日が濃くなりました。

大人の島体験の同期も、仕事で出会った方たちも、いろんな人の話を聞くことができて。
週末はイベントもあったり、自分と違う考え方を持っている人と話す機会があって、刺激が多かったです。


いろんな人の考えを知りたい、聞いてみたい

元々インタビューがしてみたくて。自分から話しかけることは得意ではないのですが、インタビューなら聞くことができる。
「そういう考え方があるんだ」とか、人の話を聞くことが好きでした。

そういうことに興味があると面談で話をしたところ、「♯離島にもっと若者の還流をnoteなら、人にフォーカスしてインタビューすることができるよ」と教えてもらい、広報の仕事を担当することになりました。

インタビューをする山本さん

実際にやってみて、すごく面白かったです。
何人かの方にインタビューをした中で、5月の大人の島体験生として海士町に来ていたあずきさんのnoteを書いたことが印象に残っています。

本当は関係性がある人じゃないと聞けないような深い話までしてくださっているんだ、とインタビュー中に感じて、貴重な機会だなと思いました。
インタビュー後も何回も一緒に話し合ったり、確認したりして。

書き手としては、あずきさんの素敵な人柄を伝えたいから、そのままの言葉で伝えたい!という気持ちがあるけれど。
読む人にとっての分かりやすさとか、いろんな方が読んでくださるとき、どんな印象を受けるかな?とか。そのバランスがむずかしく感じました。
でも、一緒に言葉を探して「この言葉だ!」となったとき、とてもうれしかったし達成感がありました。

あずきさんの撮影をする山本さん

インタビューの中で印象に残ったのは、あずきさんの「会いたい自分には、自分で会いにいく」と言う言葉。
あずきさんも誰かから聞いた言葉だと言っていたのですが、その言葉を聞いてから頑張ることが苦じゃなくなりました。
たまに思い出して、すてきな言葉だなぁと思っています。


そのほかにも、大人の島留学の広報でイベントゲストの紹介などInstagramのストーリーを作成する仕事がありました。

最初は自分の興味というよりかは依頼していただいたので、それに応えようという気持ちでやっていました。
でも作っていく中で、大事に作って投稿してもストーリーって1日で消えてしまう、ゲストの方もシェアがむずかしい。じゃあどうしようかな?と考えたとき、シェアしてもらうにはfacebook、Twitterだったら引用したり、リツイートしてもらえるとか。
一つ先のことを考えられるようになって、試行錯誤するようになりました。

言われたことに応えるだけでなく、自分で考えて動き出した先に、面白さを見出すことができました。
やりがいを作り出すことができたと感じる出来事でした。


海士町複業協同組合では、代表理事の奥田さんAMUWORKERの小林さんにもインタビューさせていただいて。
海士町複業協同組合の広報をするとなったときに、一番最初はグッドデザイン賞のプレスリリースを書くことになりました。

そのときにホームページ見ていろいろと調べて、AMUWORKを少しずつ知って行きました。
その後、インタビューを通してAMUWORKが生まれた経緯や今後の展望を奥田さんの言葉で聞くことができ、その時に聞いた言葉をAMUWORK求人のnoteにも取り入れることができて。
インタビューで聞いたことを、しっかりと反映できたことがよかったなと思いました。

AMUWORKER小林さんのインタビュー中


「自分の軸を見つけたい」と思って来た。でも、見つけなくていいと思えた。

島に来るときに「自分の軸を決めたい」と思って来たんです。
今までは突発的に行動していたというか。
面白そうだと思ったらやってみる、やりたくないと思ったらやめるとか。一個一個という感じであまり繋がりがないように感じていて。

就活のこととかを考えると、自分がこの先何をやりたいのかしっかり考えなければいけないなと思って。
自分の軸が見つかるような3ヶ月にしたい、と思って来ました。

でも実際に3ヶ月過ごしてみて、見つけなくていいなと思いました。
決めてもまたいつか変わっていく。

10月生の同期と話している中で、今までやってきた全部の経験を今に繋げられている人に出会って、それってすごくいいなと思いました。

楽しそうと思った先に、次の楽しいことが待っている人生って楽しそうだなと思って。そうやって一個一個を繋げていってみようって。

それに流されてみようかなと思います。

たくさんの人と出会って、話して。

いろんな人の考えが知りたい、出会いたいという気持ちも持って島に来てみて、10月生の同期と話して考えも変わっていきました。

印象的だったのが、研修で小学校の総合の発表を見に行かせていただく機会があって。一人ひとり感想を述べる時間があったのですが、着眼点が人それぞれ違っていました。

今まで授業の発表とか、自分と違う考えや思いつかなかった考えの人がいるとすごいと思って。
自分のありきたりな考えをいうのがすこし恥ずかしい、みたいな思いがあったのですが、「違っていいんだ」とそのときに思うことができました。

10月大人の島体験生の仲間たち

違いを受け入れる姿勢を10月生の同期が持ってくれていました。

特に、大人の島体験生は1週間に一度研修で顔を合わせるので、人と人との距離感が近かった。
この人はこう言う人、それでいいよね。違っていいよねって。
自分は自分でいいんだと思える機会が多くて。それに救われました。


これからも興味の赴くままに進んでいく。

休学はせず、春学期からのことも考えて3ヶ月と決めて来島してみて。
この3ヶ月、本当に充実していたなと思いました。
やり残したことないな、という感じです。

東京に戻っても、これからもいろんなことをしていきたいです。
今は10月生の同期にオススメしてもらった、奄美大島に行ってみたいです。
出会った先々で聞いたこと、興味の赴くまま進んでいきたいなと思います。

この3ヶ月を通して、目標とかゴールを決めすぎなくていいと思えるようになったことが一番よかったです。
今までは、自分で決められないから逃げる手段として目標を決めないと思っていたのですが、決めすぎなくていいなとちゃんと納得できるようになった3ヶ月でした。

とにかく、楽しかったです!
またみんなで帰って来たいな、と思います。



(R5年度 大人の島留学生:柿添)


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