見出し画像

地域で自分のはたらき方をデザインすることはメジャーになっていくのかもしれない。

今、地方において、時期に応じてはたらく場所を変えていくという組織横断的なスタイルの働き方地域複業」が拡がっています。

島根県隠岐諸島の4町村、海士町・西ノ島町・知夫村・隠岐の島町でも複業的な働き方が推進され、それぞれの地域の特色を活かした「地域複業」が盛り上がりを見せています!

隠岐諸島の風景

今回はAMU WORK(海士町複業協同組合)について組合事務局の宮原さんにお話を伺い、「地域複業」について深ぼってみました!

今回お話をお伺いしたAMU WORK(海士町複業協同組合)の組合事務局の宮原さん

AMU WORK(海士町複業協同組合)とは

AMU WORK(アムワーク)の舞台である海士町は、ユネスコ世界ジオパークに認定された豊かな自然環境を活かした観光業など、様々な特色のある産業があります。

その多くは、自然に寄り添う島らしく、時季によって繁忙期が異なります。季節を感じられる反面、年間の仕事量にばらつきがあるため、安定した雇用が難しいという面もあります。海士町に魅力を感じ移住をしたいと思っても、「はたらき先をさがすこと」がひとつのハードルにもなっていました

そのような中、令和2年度に国が新たな制度として「特定地域づくり事業協同組合制度」を発足させました。AMU WORKはその制度に基づく日本で初めての組合です

AMU WORKでは、ハードルを下げて地域内に楽しくはたらける人材を増やしていくための答えとして、「繁忙期の異なる島の様々な仕事を組み合わせ、時期に応じてはたらく場所を変えていく」という組織横断的な複業を行っています。

そして「いろいろな仕事を掛け合わせて、わたしらしく編んでいく」という意味をこめて、この働き方を「AMU WORK(アムワーク)」と名付け、働く人を「AMU WORKER(アムワーカー)」と名付けました。




AMU WORKERのはたらき方

実際の働き方は人によってそれぞれですが、

自然のことに特化して
定置網漁(魚を獲る)→漁協(魚を売る)→林業(海へ流れる水をつくる)→ジオパーク推進機構(大地の成り立ちを知る)といった働き方や、

季節に応じて地域の方々と仕事の旬を過ごす
春:岩ガキの生産→夏:宿泊業→秋:イカの加工→冬:ナマコの加工
といった働き方があります。

これらはあくまで一例なので、みなさんなりのはたらき方を考え、仕事を編んで頂ければと思います。

🔼AMU WORKER 雪野さんの1年間のはたらき方

また、AMU WORKERとして働く際には、1年目と2年目以降のはたらき方に関して方針があります。

【1年目:3か所以上のはたらき先かつ、1か所あたり3カ月以上勤務する】
①複業という働き方に慣れる
②島の生業・季節・暮らしを知る
③3カ月間ひとつの季節に関わる働き方をして、人間関係を構築する
という3つの狙いのもと1年間を過ごしてもらいます。

【2年目以降:1年で2か所以上のはたらき先で勤務する】
1年目で積んだ経験を生かして1年目に働いた事業所に長期的に働いたり、逆に1年目には働くことができなかった生業により多く関わるために、ひとつの事業所で働く期間を短めに設定して、より多くの事業所に関わる働き方もできるようになります。

はたらき先についてもさまざまで、現在、農林水産業や観光業など、その数は2022年10月時点で22箇所となっています。

岩ガキ生産現場ではたらくAMU WORKER


森林組合ではたらくAMU WORKER


つなかけ(島のお土産屋さん)でお饅頭をつくるAMU WORKERの手



今後のAMU WORK

今後のAMU WORKは、AMU WORKERが複業するからこそ発見できる「事業所どうしの繋がり」や「新事業の種」を成長させ、「新しい島の産業」や「新しい島の魅力」をつくっていくことで「働き方をデザイン」できる島としての価値を高めていきたいと考えています。

そのためにも島内外問わず仲間を増やし、たくさんのはたらき方を海士町から発信していくことももちろんですが、今後はAMU WORKERの複業後の新しい挑戦を応援する体制づくりを行い、新しい挑戦がまた、はたらき先となり、そのはたらき先で、また新しい挑戦が生まれる好循環を作り出したいです。

AMU WORKは、複業を通じて自分自身のキャリアを積み上げ、自分自身のやりたいことへ向かうための通過点として存在すると思っています!



地域複業イベント東京開催決定!

今回はAMU WORKの組合事務局、宮原さんにお話をお伺いし、AMU WORKが提供する「いろいろな仕事を掛け合わせて、わたしらしく編んでいく」・「地域複業」というはたらき方を深ぼりました。

地方においてそれぞれの地域の特色を活かした「地域複業」「多拠点居住」の新しい形が拡がっている今、
地域で自分のはたらき方をデザインすることはメジャーになっていくのかもしれません。

そんな「地域複業」のイベントが12月11日(日)に東京で開催されます👏

今回のイベントは隠岐4町村・特定地域づくり事業協同組合が合同で開催!

国や地方自治体におけるそうした動きに着目し、多拠点生活や新しい働き方などを通じて地域活性に挑戦するパソナJOB HUB 加藤遼 氏と、今現在、海士町で地域複業に挑戦中のAMU WORKER2名をゲストに迎え、

・地域複業による地域経営とは?
・地域複業がもたらす自身の価値観の変化とは?

という問いについて、ゲストと参加者の皆さんと一緒に考えていきます!

地域での複業に挑戦したいという方、島への移住・就職の情報交換をしたいという方、ぜひご参加ください!


地域複業や今回のイベントについて、「もっと情報を知りたい!」「気になる!」と思った方は以下をクリック🔽🔽


AMU WORK (海士町複業協同組合)🔽

西ノ島町特定地域づくり事業協同組合🔽

協同組合YADDO知夫里島🔽


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?