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論破できるか!子供の珍説・奇説―親子の対話を通してはぐくむ科学的な考え方


論破できるか!子供の珍説・奇説―親子の対話を通してはぐくむ科学的な考え方

 講談社ブルーバックスの一冊です。「わかりやすい科学」を提供することで知られるシリーズですね。
 この本は、ブルーバックスの正統派といえます。まさに、子どもに説明できる、わかりやすい科学を示してくれます。

 例えば、あなたは、こんな質問に、「科学的に正しく」答えられますか?

 「宇宙人がいる確率は、二分の一だよね? だって、『いる』か『いない』かだもん」

 普通の大人なら、「絶対、違う」と思うでしょう。
 でも、「違う」理由を、うまく説明できませんよね?
 この本では、その理由を、わかりやすく説明しています。

 こんな感じの「子どもの珍説・奇説」が、22個、取り上げられています。
 実際に、子どもの珍説・奇説に悩まされている人には、もちろん、役立つでしょう。それ以外に、普通の大人が読んでも、目を開かれること、間違いありません(^o^)/

 なお、二〇一一年二月現在、アマゾン書店で見ると、本書は、中古品しか売っていないようです。
 が、出版社のサイトへ行くと、普通に売っています。絶版や品切れではないのですね。普通に入手できるはずです。

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

はじめに

第1章 思わずうなずく子どもならではの珍説・奇説
 1.1 子ども「カラスやスズメは死なないんだよ。だって、死んでいるのを見たことないもん」
 1.2 子ども「ビルの屋上が暑いのは、太陽に近いからだね」
 1.3 子ども「北極から南極につながる穴を掘って石を落とすと、地球を通り抜けて、どんどん下に落ちていくよ」
 1.4 子ども「日かげでは光は見えるけど、日なたでは見えないよ」
 1.5 子ども「宇宙人がいる確率は二分の一だよ。だって『いる』か『いない』かだもん」
 1.6 子ども「食塩水をつくって、しばらくすると、底のほうが濃くなるよ。味噌汁だってそうだもん」

第2章 子どもも大人も信じている珍説・奇説
 2.1 子ども「ママのおへそと僕のおへそは、へその緒でつながっていたんだよ」
 2.2 子ども「金魚は苦しくなると水面に上がってきて、口をパクパクさせて口でも息をするよ」
 2.3 子ども「夏は地球が太陽に近づくから、暑くなるんだね」
 2.4 子ども「お湯からのぼっている白い煙が水蒸気だよ」
 2.5 子ども「重い星が流れ星や隕石になって、地球に落ちてくるんだね」
 2.6 子ども「温めると、五十円玉の穴は小さくなるよ」

第3章 大人だって子どもの頃に信じていた珍説・奇説
 3.1 子ども「乳歯はどうせ抜けちゃうから、永久歯になってからよく磨けばいいんだ!」
 3.2 子ども「太陽から出てくる光が日光で、月から出てくる光が月光だね」
 3.3 子ども「パパが子どものときに全然勉強しなかったから、生まれてきた僕の頭も悪いんだね」
 3.4 子ども「キリンは首が長くて、心臓から出た血液が頭まで届かないから、貧血気味だよ」
 3.5 子ども「磁石の先に釘【くぎ】をつけ、その先に釘がつくのは、磁石のパワーが釘に流れるからだよ」

第4章 学校の勉強を通して育【はぐく】まれる子どもの珍説・奇説
 4.1 子ども「0÷0=1だよ。だって、3÷3=1だもん」
 4.2 子ども「1/2+2/3=3/5だよ。
          豚さんが2匹いてそのうち1匹が黒、牛さんが3匹いてそのうち2匹が黒、ということは、豚さんと牛さんは合わせて5匹、そのうち黒いのは3匹だもの」
 4.3 子ども「学校で唾【つば】は消化液だって習ったし、薬じゃないのに、ママは包丁で指を切ると、よく傷口を舐めているよ」
 4.4 子ども「砂鉄は、磁石につくから鉄だよ」
 4.5 子ども「成長して大きくなった森ほど、人間や他の動物に必要な酸素をいっぱい出してくれるよ」

おわりに
編著者・執筆者紹介
参考文献
本書で取り上げた子どもの珍説・奇説のテーマ一覧
さくいん



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