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それ、意味ないですよ?

はじめに

 最近のオレの記事といえば、平日はつぶやきの解説で、休みの日は「笑撃のネタ」シリーズで、オススメのネタを紹介している。担任としてのスキルお笑い好きの面は表現できていると思うんだけど、「国語の先生」ってとこがあんまり出せてないよね(笑)昨今Twitterを見ると、「教員は授業だろ!」みたいな人が溢れかえってるのでたまには国語の話でも書こうかと思います。
 これはなぜだかよくわからないだけど、世の中には「国語はセンス」だとか「才能」だとかいう人がいて、勉強しても仕方ないとか、やり方なんて存在しないみたいな暴論を平然という人がいる。そして苦手な人はそれに踊らされて国語をはなから捨ててたりする。でもさ、それ捨てるリスクえぐくない?言葉って一生使うよ?二次方程式も、化学反応式も、鎌倉幕府も、大人になったら使わないけど、言葉は死ぬまで使うよ?そこで今日は世の中でまことしやかにささやかれている国語の「間違った勉強方法」についてまとめておこうと思います。

おかしい国語勉強法

1 本を読め!

 国語の教え方がわからない大人が必ず言うのが「とにかく本を読め!」です。もちろんボキャブラリーを増やすとか、構成を見るとか、視点を正しく与えて、読み方まで指導できるなら、間違った指導ではない。でもこれをとりあえずいう指導者は、大概自分は「センス」や「感覚」で解いていて、解くための方法論をもっていない。だからそれっぽいアドバイスとして「本を読め!」と言ってるんだよね。読み方がわからない人が本をただ読んでいてはあまりに効率が悪い。このアドバイスを最初にしてくる国語の指導者は信用すべきでない

2 漢字を○回書く

 これもオレには全く理解できない。漢字はもちろん覚えなくちゃいけない。でもみれば覚えられる人もいるし、3回で覚えられる人もいるし、100回書くべき人もいる。何の根拠もなく、とりあえず回数指定してノートに書いて出させる。これが始まったら、信用してはいけない。指導法の思考停止が起きている。ゴールは「覚えること」なので、簡単な話、「覚えるまでやる」のが、絶対に正しい。

3 文章全体の流れを追わない

 学校の授業では「このときの登場人物の気持ち」とかいって、一部にしかフォーカスしないような読み方がまかり通っている。でもそれは、全体からその登場人物の人柄や思考パターンなんかを読み取るから、理解できることで、直前の言動や記述だけで読み取れるわけはない。つまり文章を頭からお尻まで、通して分析しながら読んでいく。これが正しく読み取る秘訣だ。時に文章の理解は「後ろから前に広がっていく」ことがある。この辺りを説明しない授業はまやかしだと思う。

おわりに

 国語は「その文章が読める」では意味がないのに、それで満足する人がいる。教科書の文章を通して、様々な文章の読解に生かせるスキルを身につける。論理を身につける。これをしっかりやらないと意味がない。オレはこれからもその部分を大切にした授業を心がけたい。
 高校生で国語をしっかり学びたい人は、オレの師匠(勝手に言ってるだけ)の授業を受けてみるといいよ。目から鱗だから(笑)

それでは、今日も一緒にいい日にしよう。

今日のおまけ(名言&TikTok)

もし理解できないのなら、
世界で最も素晴らしい言葉も
ただの虚しい音に過ぎないものだ。

By アナトール・フランス(詩人)

 言葉は理解できてはじめて意味を持つ。意味と音の両方が必要なんだよね。だから大切な人から素敵な言葉をもらったとき、つらいときに仲間からあたたかい言葉をもらったときに、正しく受け止めるために言葉を学ばないといけない。これが国語の価値だと思う。間違いなく言葉は「人生を豊かにする」からな。


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