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映画感想

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#映画レビュー

【映画】『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』の感想[テレビ版×映画館×音響]

【映画】『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』の感想[テレビ版×映画館×音響]

テレビ版をまとめただけだろうから一度観れば十分だと思っていた。しかし、何度も観るぐらいハマってしまった。それだけ構成とテレビ版の完成度が高いということ。ぼっちちゃんの青春ストーリーだ。

ぼっちちゃんが主人公として言うことがない。青春ストーリーで成長がバンドを通して見て取れる。本人は成長が何だか分からないみたいだったが、第三者から見たら明らかに成長しているからかっこいい。

テレビ版のライブまでが

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映画「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」感想 歩くということ×大切な人×会いたい想い

映画「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」感想 歩くということ×大切な人×会いたい想い

昔の恩人に会うために歩き続ける。中々に普通はできないことだ。継続的に歩き続けると、怪我もするし、身体が言う事を効かなくなる。それでも歩き続けられるのは精神的に強靭な状態であり、確固たる信念を持っている証拠である。

歩くことは簡単に見えて難しい。800キロともなれば人間技ではない。そこに精神力を感じる。気づけばまわりに人が集まり、ハロルドは数多くの人と一緒に病院を目指す。良くも悪くもハロルドは知名

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映画「違国日記」感想 家族のあり方?×新垣結衣と早瀬憩×演技が光る

映画「違国日記」感想 家族のあり方?×新垣結衣と早瀬憩×演技が光る

■槙生の新垣結衣さんの演技と主演に抜擢された早瀬憩さんがとても印象的。新垣さんは姉との確執がありながらも、姪の朝を引き取るこてを本能的に決めるという矛盾しているような人間を見事に演じている。小説家の気難しい一面もあるが、あくま姪は他人であり一人の人間であることを尊重する姿勢はすごいなと感じた。いきなり姪が共同生活するとなれば、ストレスが溜まり喧嘩もよくするのかというイメージがあったがそんなことはあ

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映画「帰ってきた あぶない刑事」感想 今でも若い二人×舘ひろしと柴田恭兵×ダンディー

映画「帰ってきた あぶない刑事」感想 今でも若い二人×舘ひろしと柴田恭兵×ダンディー

◯年齢を感じさせない二人の演技が良かった。舘ひろしさんも柴田恭兵さんもかっこ良すぎ。劇中では定年退職した刑事なんだけど、アクションするわ、ボディガードするわ、最新技術で若返るわなとやりたい放題。でも、それが嫌味にならないのがいい。

◯ダンディーな二人だからこそ実現できるドラマになってる。ラストのラスボスとのカーバトルが最高だった。どう見てもタカは被弾しているのに物ともしない。バイクも何故かぐんぐ

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映画「劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:」感想 ぼっちちゃんの青春と結束バンド結成と運命の出会い

映画「劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:」感想 ぼっちちゃんの青春と結束バンド結成と運命の出会い

四回も観てしまった。かなり面白かった。ぼっちちゃんの青春成長劇が非常に素晴らしかった。もう学校に行きたくないなといっていたぼっちちゃんが、虹夏との出会いでリョウや喜多ちゃんと出会って結束バンドを組み、ライブを成功させる流れが最高だった。バンドをしてからは学校で喜多ちゃんにギターを教えているし、世界が広がったように見えたし、ぼっちちゃん良かったなあと普通に思えた。友達がいなくてバンドしたいけどできな

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映画「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」感想 パリオリンピックと臨場感とアニメで覚えたバレーのルール

映画「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」感想 パリオリンピックと臨場感とアニメで覚えたバレーのルール

パリオリンピック出場が話題になっているがハイキュー人気も一役買っているという。確かにハイキューは高校バレーの物語で日向と研磨のライバルと友情が描かれている。バレーのルールや見せ場もあり、実際のバレーの試合と同様に臨場感もあるから、バレーの試合の流れが知らず知らずにわかっていく。登場するキャラもカッコいいし、ファン人気もある。このバレーの試合の流れを知っている人が増えたのが人気の一因に思う。ルールを

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明日を綴る写真館 撮りたいカメラマン×写真家と息子×誤解を解いた結婚式

明日を綴る写真館 撮りたいカメラマン×写真家と息子×誤解を解いた結婚式

■カメラマンとして活躍する太一が、とある写真を見て音がするといって鮫島の写真館で働くようになる。成功しても、何か物足りない、やりたいことが出来てないと思うのはあることだと思う。世間で評価される作品と自分が評価が同じとは限らないし、芸術だと余計に感じるところがあるだろう。感性の世界でもあるから。

■鮫島は息子に誤解されているが、ある意味では仕方がない。いつも家にいなくて、来て欲しかった吹奏楽コンク

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映画「i☆Ris the Movie Full Energy!!」感想 異世界を歌で救う?

映画「i☆Ris the Movie Full Energy!!」感想 異世界を歌で救う?

◯ラブライブ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が好きなので、本作を見てみました。久保田未夢さんが虹ヶ咲学園で果林を演じているのも気になってはいました。他のグループであるキャラを演じてた人が別のグループのアイドルをしているのは良くありました。本作はその一つ。グッズでは久保田未夢さんのクリアファイルが売り切れていたので、人気があるのかなあと。i☆Risのライブは初めてましたが良かったです。歌声はアイドル

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映画「違国日記」感想 小説家との共同生活×自分に期待して裏切られたくない

映画「違国日記」感想 小説家との共同生活×自分に期待して裏切られたくない

■小説家と姪の共同生活。大人と高校生。高校生がハッキリと物を言うが、コミュ力が高く、整理整頓ができるから散らかった小説家の部屋がきれいになっていく。知らない人間同士でも役割分担していくと案外生活は上手くいくのかもしれない。思春期だから色々喧嘩して陰険になるのかなと思っていたが、いい距離感でびっくりした。

■姪の同級生が、軽音部で自分に期待して裏切られるのは嫌だ、みたいな発言をしていたが何か共感し

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映画「明日を綴る写真館」感想 写真撮影は自分自身×人生をカメラに

映画「明日を綴る写真館」感想 写真撮影は自分自身×人生をカメラに

■写真を撮るというのは、自分自身を撮るということ。確かに写真には撮影者が撮りたいものが投影されるし、撮りたいと感じたものであるはずだ。それを写真館のカメラマンと売れっ子カメラマンの関係から深掘りされていくのが良かった。写真はスマホで身近だからこそ、気づきにくいこともある。

■写真に写る家族は笑顔で、それを撮影するのは難しい。被写体として写る人たちには色んな人生があって、それらをカメラにおさめるの

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映画「フォール」感想 テレビ塔に登る恐怖×スリルと罪悪感

映画「フォール」感想 テレビ塔に登る恐怖×スリルと罪悪感

◯落ちる恐怖。ネトフリで見れるが、映画館で観た当時を思い出した。二人の女性が廃棄されたテレビ塔に登る。それだけで怖いのに、スマホで誰にも連絡しないというスリルを味わうのかと思った。そもそも、一人はもう一人の女性の彼氏と寝たことに罪悪感があり、それも払拭しようと半ばやけになっているように見えた。

◯好奇心よりも、胸にあるモヤモヤしたものを吐き出すために登った印象があり、あまり理解できなかった。元々

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映画「三日月と猫」感想 三人の共同生活と猫

映画「三日月と猫」感想 三人の共同生活と猫

◯猫が癒しになっているかと思ったら、地震で知り合った3人の優しい共同生活の話。猫は癒しになっていて、物語のポイントポイントで登場する。猫がいて、三人がいて、さらに里親になり二匹の子猫が増える。かわいい。共同生活の中で猫が三人を繋ぎ止めている。猫中心ではないが、それぞれが猫への想いがある。

◯地震により不安になった三人。猫が好きで、世話をしながら共同生活。世間からどう見られるかもテーマになっていて

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映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」感想 バッドエンドとあの世界の日本

映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」感想 バッドエンドとあの世界の日本

◯何かめちゃくちゃバッドエンドなんだけど、友達は生き残ったし、親友は現在。親友を助けたいからドラえもんの道具みたいな装置を使って、パラレルワールドに来る主人公。世界と親友のどちらを救うか。割と新しいなと思った。いつもの世界なら宇宙人はこないが、パラレルワールドでは侵略者として襲来する。

◯それにしてもなぜあの世界の日本はあれだけ宇宙人に容赦ないのだろう?そこが割と違和感があった。母艦を攻撃したの

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映画「トラペジウム」感想 2回観て、東は闇深いアイドルだけど、光ってない?

映画「トラペジウム」感想 2回観て、東は闇深いアイドルだけど、光ってない?

◯2回目を観たら以外に東へのイメージが悪くなくなりました。最後はしっかり謝っていたり、人を傷つけたことを認識していたりと自分がきっちり見えているのが好印象でした。1回目は東の自己中心的なやり方に不愉快でしたが、東目線になるとメンバーに謝ったり、自分を見つめ直す姿は中々に高校生ができることではないです。アイドルになりたいために、それが強すぎたためにまわりを傷つけてしまう。それを許せる他のメンバーがす

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