マガジンのカバー画像

映画感想

673
映画の感想を書いています。
運営しているクリエイター

#映画感想

【映画】『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』の感想[テレビ版×映画館×音響]

【映画】『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』の感想[テレビ版×映画館×音響]

テレビ版をまとめただけだろうから一度観れば十分だと思っていた。しかし、何度も観るぐらいハマってしまった。それだけ構成とテレビ版の完成度が高いということ。ぼっちちゃんの青春ストーリーだ。

ぼっちちゃんが主人公として言うことがない。青春ストーリーで成長がバンドを通して見て取れる。本人は成長が何だか分からないみたいだったが、第三者から見たら明らかに成長しているからかっこいい。

テレビ版のライブまでが

もっとみる
映画「ディア・ファミリー」感想 実話×医学×父親

映画「ディア・ファミリー」感想 実話×医学×父親

実話を元にしたストーリーで、大泉さんの演技が良かった。演じてるようで演じていない、どこかにいそうなおじさん。父親としての強い姿と後年の少し達観した姿のギャップが印象的だった。

人工心臓がテーマで1980年代ではまだまだ研究途中。かなり難しい分野だが、そこに挑戦する宣政の苦労。本心では協力に否定的な教授と人工心臓の製造に関する実験など様々な試練があった。無駄なことはなかったが、それへの苦悩があった

もっとみる
映画「フォール」感想 落ちる恐怖×脱出不能×通信手段は?

映画「フォール」感想 落ちる恐怖×脱出不能×通信手段は?

■テレビ塔に登るのは分からないが、スリルのためというのは少しわかる。ほんの少しで、しかも安全性が担保されていたらだ。テレビ塔は安全性などほぼなく、今にもネジが外れそうなハシゴがあり、頂上でついにハシゴが壊れてしまった。そんな状態では安全ではない。そもそも前もって誰にも言わないで登るというのは信じられないし、怖かった。

■二人しかいないし、誰が下に人を待機させておけば良かったのにと、見ながら何度も

もっとみる
映画「ライド・オン」感想 ジャッキーの過去作品×俳優とスタントマン×人間ドラマ

映画「ライド・オン」感想 ジャッキーの過去作品×俳優とスタントマン×人間ドラマ

■ジャッキー映画のアクションが魅力だ。今回はアクションが少なめかなと思ったが、実はスタントアクションをバリバリしているので満足度が高い。アクションでも、その辺にあるものを使ったアクションとウマと一緒のスタントアクションがある。意外に多くスタントアクションのインパクトが強く、日常パートとの落差があってメリハリがある。スタントはある意味でジャッキーをイメージする。スタントなしが醍醐味の作品が多い。ジャ

もっとみる
映画「劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:」感想 ぼっちちゃんの青春と結束バンド結成と運命の出会い

映画「劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:」感想 ぼっちちゃんの青春と結束バンド結成と運命の出会い

四回も観てしまった。かなり面白かった。ぼっちちゃんの青春成長劇が非常に素晴らしかった。もう学校に行きたくないなといっていたぼっちちゃんが、虹夏との出会いでリョウや喜多ちゃんと出会って結束バンドを組み、ライブを成功させる流れが最高だった。バンドをしてからは学校で喜多ちゃんにギターを教えているし、世界が広がったように見えたし、ぼっちちゃん良かったなあと普通に思えた。友達がいなくてバンドしたいけどできな

もっとみる
映画「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」感想 パリオリンピックと臨場感とアニメで覚えたバレーのルール

映画「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」感想 パリオリンピックと臨場感とアニメで覚えたバレーのルール

パリオリンピック出場が話題になっているがハイキュー人気も一役買っているという。確かにハイキューは高校バレーの物語で日向と研磨のライバルと友情が描かれている。バレーのルールや見せ場もあり、実際のバレーの試合と同様に臨場感もあるから、バレーの試合の流れが知らず知らずにわかっていく。登場するキャラもカッコいいし、ファン人気もある。このバレーの試合の流れを知っている人が増えたのが人気の一因に思う。ルールを

もっとみる
映画「違国日記」感想 二人の共同生活×私とあなたは違う×分かりあえなくても寄り添う

映画「違国日記」感想 二人の共同生活×私とあなたは違う×分かりあえなくても寄り添う

■小説家の槙生が姪の朝と一緒に暮らすのだが意外に喧嘩が少ないのがびっくりした。今までとまったく違う環境になるから、ストレス溜まりまくりで喧嘩するのかなあと見ていた。朝には自分の部屋はないし、中学卒業したばかりでかなり微妙な時期。その意味で、よく朝はイライラせずに槙生と付き合えたと思う。両親が亡くなってしまい、高校生活が始まる微妙な時期であり、二人の共同生活はよく成立したなと。特に朝が笑顔を絶やさす

もっとみる
映画「からかい上手の高木さん」感想 実写化成功×10年後×西片の想い

映画「からかい上手の高木さん」感想 実写化成功×10年後×西片の想い

◯実写化して良かったと思える作品。原作やアニメの雰囲気をよく表していて、中学生編は俳優の演技と中学生らしさが矛盾しながらも上手く融合している。特に高木さんが原作+アルファで正しく高木さんだ。からかう高木さんもからかわれる西片も青春していてほんわかさせてくれる。実写化された高木さんと西片は実際にいそうな中学生かもしれない。

◯テレビドラマ版が中学生編でNetflixで見てから、映画も気になっていた

もっとみる
映画「シティーハンター」感想 冴羽獠のアクション×実写化の肝

映画「シティーハンター」感想 冴羽獠のアクション×実写化の肝

■Netflixで三度も観た作品。アニメを観ていたら満足できる。とにかく、アニメでしかできないようなアクションを実写に落とし込んでいる。冴羽獠のカッコよさを相当理解しているのが見て取れた。とにかく、シティーハンターが好きな人が作らないとできない作品。雰囲気も見た目も漫画やアニメから出てきたとしか思えなかった。

■最近の実写は力を入れていると思う。キングダムとかるろうに剣心とか。コスプレではなく、

もっとみる
映画「数分間のエールを」感想 アイドル映画×ラブライブ×音楽の方向性

映画「数分間のエールを」感想 アイドル映画×ラブライブ×音楽の方向性

■アイドル映画だった。というか、ラブライブ。舞台は金沢だし、主要人物の名前は彼方と夕だし、脚本は花田さんだし、テーマは歌とMVだしとラブライブとの共通点が多すぎる。とはいえ、内容はタイトル通りで彼方がMVで音楽を諦めた夕先生を応援していく。誰かを応援する、その意味でアイドル映画だ。

■誰かを応援するって難しい。応援する側はただひたすら元気が出るように行動すればいいが、応援される側はやめたいかもし

もっとみる
映画「i☆Ris the Movie Full Energy!!」感想 異世界を歌で救う?

映画「i☆Ris the Movie Full Energy!!」感想 異世界を歌で救う?

◯ラブライブ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が好きなので、本作を見てみました。久保田未夢さんが虹ヶ咲学園で果林を演じているのも気になってはいました。他のグループであるキャラを演じてた人が別のグループのアイドルをしているのは良くありました。本作はその一つ。グッズでは久保田未夢さんのクリアファイルが売り切れていたので、人気があるのかなあと。i☆Risのライブは初めてましたが良かったです。歌声はアイドル

もっとみる
映画「違国日記」感想 小説家との共同生活×自分に期待して裏切られたくない

映画「違国日記」感想 小説家との共同生活×自分に期待して裏切られたくない

■小説家と姪の共同生活。大人と高校生。高校生がハッキリと物を言うが、コミュ力が高く、整理整頓ができるから散らかった小説家の部屋がきれいになっていく。知らない人間同士でも役割分担していくと案外生活は上手くいくのかもしれない。思春期だから色々喧嘩して陰険になるのかなと思っていたが、いい距離感でびっくりした。

■姪の同級生が、軽音部で自分に期待して裏切られるのは嫌だ、みたいな発言をしていたが何か共感し

もっとみる
映画「明日を綴る写真館」感想 写真撮影は自分自身×人生をカメラに

映画「明日を綴る写真館」感想 写真撮影は自分自身×人生をカメラに

■写真を撮るというのは、自分自身を撮るということ。確かに写真には撮影者が撮りたいものが投影されるし、撮りたいと感じたものであるはずだ。それを写真館のカメラマンと売れっ子カメラマンの関係から深掘りされていくのが良かった。写真はスマホで身近だからこそ、気づきにくいこともある。

■写真に写る家族は笑顔で、それを撮影するのは難しい。被写体として写る人たちには色んな人生があって、それらをカメラにおさめるの

もっとみる
映画「フォール」感想 テレビ塔に登る恐怖×スリルと罪悪感

映画「フォール」感想 テレビ塔に登る恐怖×スリルと罪悪感

◯落ちる恐怖。ネトフリで見れるが、映画館で観た当時を思い出した。二人の女性が廃棄されたテレビ塔に登る。それだけで怖いのに、スマホで誰にも連絡しないというスリルを味わうのかと思った。そもそも、一人はもう一人の女性の彼氏と寝たことに罪悪感があり、それも払拭しようと半ばやけになっているように見えた。

◯好奇心よりも、胸にあるモヤモヤしたものを吐き出すために登った印象があり、あまり理解できなかった。元々

もっとみる