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原価を意識したことはありますか?

こんにちは!

大阪市淀川区を拠点に活動している
キャリアカウンセラーの小坂(おさか)です。

最近の私は、あいもかわらず
新卒就活相談に追われる日々を過ごしています。

毎日面談をしていると、
のどがカサカサになってきたので、
最近ではのど飴をなめながら、
がんばって相談にのっています。


さてそんな中ですが、
今日は少し違った角度からのお話ということで
ものの「原価」について話をしたいと思います。


なんでキャリアカウンセラーが原価の話をするの?
と思われるかもしれませんね。

ですが、
原価を意識することができれば
様々なメリットがあります。

特に重要なこととしては
会社のビジネスモデルや世の中の仕組みについての
理解が深まる
ことが挙げられます。

このような経済についての理解が深まると、
例えば、転職を検討していて会社選びをしている際に

「この会社は、なぜ利益を上げて成長できているのか。」
「なぜ新規事業の拡大などの経営戦略をとっているのか」

という視点で分析することができるようになります。


すなわち、より経済や会社の実態をとらえた
冷静な判断ができるようになるということです。


前置きが長くなりましたが、
ここから原価について、
わかりやすい例も入れながら
見ていきたいと思います!


「原価」というのは、
読んで字のごとく原材料の価格のことです。

例えば、1杯700円のラーメンを作るために、
麺やスープや具材に200円かかったとします。

この時の、ラーメン1杯の原価は200円ということになります。

とても簡単ですよね。


そして、
どれだけ原価がかかったかを表す割合(原価率)は、
(200÷700×100)≒29%
となります。

この、原価率が低ければ低いほど、
手元にたくさん利益が残るので
ハッピーということになります。


例として、
身近でかつ面白いものを挙げてみたいと思います。

マクドナルドで売られている商品について
考えてみましょうか。


主要な商品の原価率を上げてみると、
このようになります。

ハンバーガー :43%
フライドポテト :13%
ドリンク :3%

ハンバーガーって、
意外と原価率が高いんですね。

一方で、フライドポテトやドリンクは、
驚くべきほど原価率が低い=利益率が高いです!

ドリンクなんて、1杯100円で売ったら、
そのうちの97円が粗利益ということになりますからね。


なので、よくスタッフさんが
「ご一緒に、ポテトやドリンクはいかがですか?」

と言っているのは、
親切心からすすめてくれているのではなく、

「もっと利益率の高い商品を買ってくれませんか?」

ということを言っているわけです笑。
(なんて身もフタもない・・)


つまり、マクドナルドは、
ハンバーガーで稼いでいる会社ではなくて、
フライドポテトやドリンクで利益を上げている会社
ということがわかりますね。

ハンバーガー屋さんではなく、
もはやフライドポテト屋さんです。

このように、原価を把握できていれば
会社のビジネスモデルや利益の構造が
わかるようになってきます。


ちなみに、マクドナルドに関しては、
もうひとつ興味深い話があります。


アメリカで売られているコカ・コーラなのですが、
実は、このコーラの原価率は0%です。


えっ?どうゆうこと?
と思われるかもしれませんね。

より正確に言うと、
0.1~%くらいだったと思います。
(四捨五入したら、0になるということ。)


なんでこういうことが起こるのでしょうか・・?


これは実は、
コカ・コーラ社が宣伝効果を狙って
コーラの原液を非常に安い価格で
マクドナルドに提供しているためです。

コーラは原液を薄めた上、氷を入れて提供されるため、
1杯の原価は限りなくゼロに近づきます。

※厳密にいえば、製造原価はもう少し高いですが、
ここではわかりやすさのために原材料費で話をしています。


コカ・コーラ社としては、
マクドナルドの世界規模のネットワークと
認知度の高さを利用して
広告宣伝効果を狙ったんですね。

そういった目論見もあって、
原価率0%という一見ありえない現象が起きています。


このように、原価が見えてくると
どのような力学がはたらいて経済が回っているか
も見えるようになってきます。


ちなみに、
よく海外のマクドナルドで、店を出る際に、
カップにドリンクを注いでテイクアウトしていく姿を
見たことありませんか?

こんなことしていいの・・?
と思われるれるかもしれませんが、
マクドナルドにとってみれば、原価率0%なので
いくら飲まれても痛くもかゆくもないわけです。

むしろドリンクを飲んでくれることで
消費者が、またマクドナルドに行こう!
となり、ポテトをたくさん買ってくれれば、
そこで利益を取れるのです。

何だか感覚的には変な感じもしますが、
原価をしっかり理解していると、
こういう現象も論理的にとらえることが
できるようになります。


今日は、
ものの「原価」を理解することの重要性について
お話しました。

ちょっとした豆知識も入れて
なるべく簡単に面白くまとめたつもりなので、
楽しんで読んでもらえたならうれしいです!

普段はあまり意識していませんが、
たまには原価に目を向けてみると、
経済への理解度やビジネス感覚を高められますよ!

今日はここまでです。✨


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