見出し画像

MacでGPUレンダリングができるぞ!!!

こんにちは、Kumaです。
今回はMacでのGPUレンダリングの話をします。

最近まで基本的にはMacでGPUレンダリングは不可能でした。というのもGPUレンダラーがMacのMetalに対応していなかったからです。今まで世界の有名なレンダラー(Octane RenderやRedshiftなど)はNVIDIAのCUDAを利用してレンダリングしていました。そしてそれまではMacでGPUレンダリングはできず、Windowsに乗り換える人が多くいました。その状況がMac Pro(2019)の発表とともに覆りました!


<Mac Pro(2019)の発表>

画像1

Mac Proは2019年6月3日に発表されました。その時、同時にデベロッパからのアナウンスがAppleのNewsroomであったのを覚えているでしょうか?ここでOcatne RenderのOTOYやRedshiftのMAXONはGPUレンダラーのMetal対応をこのようにアナウンスしています。

OTOY
「OTOYは、まったく新しくなったMac Proの発表と、この新製品が自社のユーザーにもたらす力にとてもワクワクしています。Octane Xは、Mac Pro用のMetalでゼロから書き直されたOctaneの10周年記念版。世界最高水準のAppleのエンジニアリングチームとの長期にわたる緊密なコラボレーションの集大成だと言えます。Mac Proはこれまで見たこともないようなデスクトップシステムです。Octane Xは、このかつてないほどのパフォーマンスを活かし、映画やテレビ、モーショングラフィックス、AR/VRのインタラクティブGPUとプロダクションGPUをまったく新しいレベルへと引き上げます。Octane Xは、真の意味で情熱の賜物です。この製品を今年後半にMacユーザーの手にお届けするのが待ちきれません」— OTOYの創設者でCEO、ジュールズ·アーバック
Maxon
「新しいMac Proの驚くべきパフォーマンスを活用し、Metal用のRedshiftを開発できることを嬉しく思います。私たちはAppleと連携し、史上初となるMac Proに最適化されたRedshiftの開発に取り組んでおり、今年の終わりまでにリリースする予定です。私たちはさらに、Cinema 4DをMetalに対応させるための開発も積極的に行っています。これにより、Macユーザーは最も複雑なコンテンツの作成にも高速化されたワークフローを活用できるようになります。新しいMac Proのグラフィックアーキテクチャは驚くほどパワフルなので、Cinema 4Dを実行するのに最適なシステムです」— MaxonのCEO、デビッド·マクギャヴラン

まだ確認されていない方は下記リンクへ↓


<Octane Xのパブリックベータ発表>

画像2

Mac Pro(2019)が発表されてから約1年後の2020年7月20日、OTOYがMetalに対応したOctane Render、Octane Xを発表しました。このOctane XはOctane Render(CUDA)と同じ機能があり、今のところそれと同じプラグインとスタンドアロンの全てをサポートしています。

ただ、使用できるGPUに制限がありAMD RadeonのVegaまたはNavi GPUのみ使用可能です。例えばMac ProのRadeon Pro Vega ⅡやiMac ProのRadeon Pro Vega 56は使用可能で、Mac Pro最下位モデルのRadeon Pro 580Xは使えません。ですので割と上位のGPUを選択しないとOctane Xは使えないことになりますね。


<Redshift v3.0.33を発表>

画像3

Redshiftは2020年11月13日にv3.0.33をリリースしました。これにはRedshift for MetalのプレスリリースベータとBlenderプラグインのパブリックベータのリリースが含まれています。Redshift for Metalは開発中のプレスリリースベータなので安定性やパフォーマンスが期待通りにならない可能性があるため本番環境での使用は推奨されていませんが、Metalでのレンダリングが可能となりました。

ただ、ここにも
・Redshift for Metalはmac OS Big Surのみで稼働すること
・今のところAMD Radeon VegaまたはNavi GPUで動作すること

という注意点があります。

以下サポートされるGPU一覧です↓

MacBook Pro
- Radeon Pro Vega 16/20
- Radeon Pro 5300M/5500M/5600M

iMac
- Radeon Pro Vega 48
- Radeon Pro 5500XT/5700/5700XT

iMac Pro
- Radeon Pro Vega 56/64

MacPro
- Radeon Pro Vega II / Vega II Duo
- Radeon Pro W5500X/W5700X

Thunderbolt eGPUs
- Vega-based GPUs
- Radeon RX Vega 56/64
- Radeon Pro WX 9100
- Radeon VII
- Navi/RDNA-based GPUs
- Radeon RX 5500/5500XT/5600XT/5700/5700XT

これを見る限りeGPUもサポートされているのでMacに内蔵されていないものでも外付けGPUボックスと対応のGPUを買えば使用できそうです。外付けGPUだとMacを新しく買うよりも安く済む場合がありますね!



このように近年、MacでGPUレンダリングできる環境が整いつつあります。Macユーザーで3DCGに興味をお持ちのそこのあなた! 可能ならMacでのGPUレンダリングを試してみてはいかがでしょうか?


以上MacでのGPUレンダリングについての記事でした!
記事が良ければスキとフォローお願いします🤲



最後に...
現在、Opt-Techではメンバーを募集中です!
年齢や性別関係なし!

具体的には以下のようなメンバーを募集中です。
・ITに興味があってやる気のある人
・高頻度で話し合いに参加できる人
・将来的に部門のリーダーを担ってくれる人

*基本的にOpt-TechではOpt-Techとして十分な収益化が出来るまで無償での活動をお願いしています。その点を確認の上ご応募お願い致します。

もし、応募したいという方がおられましたらKumaのTwitter DMに連絡か、Kumaのnoteの記事にコメントください。

KumaのTwitter↓

Kumaのnote↓


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?