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#建築 記事まとめ

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建築系の記事を収集してまとめるマガジン。主にハッシュタグ #建築 のついた記事などをチェックしています。
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2019年12月の記事一覧

「目 非常にはっきりとわからない」展@千葉市美術館

千葉市美術館で開催されていた「目 非常にはっきりとわからない」展。展示の性質上ネタバレ自粛で、それがかえって話題を呼び、最終日には長蛇の列ができた模様。無事に最終日を迎えたので、ネタバレ大いにありで、心おきなく今回の感想認める。 ==== 展示概要 ※ネタバレあり 展示は美術館の7階と8階の全フロア。どちらのフロアから見てもOK(その理由はすぐにわかる)で、会場内は全面的に撮影禁止。会場内は足元の白線あるいは黄色と黒の縞模様のテープの範囲内のみから鑑賞できる。そうした諸注意

ドーシ設計のキャンパス

インドに来て半年が経ち、1学期が終わりました。 よく日本の大学時代の友達に、”インドの大学ってどんな感じなの?” とよく聞かれます。発展途上国ということもあり ”青空教室” みたいなのをイメージする友達もいるようです。笑  ということで、私の通うCEPT大学について簡単にまとめさせていただきます! 今回は大学のキャンパスについて。 バルクリシュナ・ドーシ設計のキャンパス私が在籍するCEPT大学は、インドの西部のグジャラート州にあるアーメダバードという街にあります。雨季に

中世の要塞教会の村Effeltlich①

ハイデルベルクからの客人先日、ハイデルベルクに留学中の後輩が、友人を連れてニュルンベルクまで遊びに来てくれた。同市に1泊2日の旅だったのだが、いかんせんドイツの「中世都市」はどこも小さい。楽旅といえば楽旅だが、1日目でニュルンベルクの観光名所とクリスマス・マーケットを回り終えてしまった。 さて2日目をどうするか。遠浅には行ってみたい場所があった。エアランゲン在住の先達から教えていただいたEffeltrichという村である。なんでも、そこには中世の要塞教会(Wehrkirc

旧広島陸軍被服支廠保存・活用キャンペーン

みなさんこんにちは。 わたしたちは、取り壊す方針で話されている旧広島陸軍被服支廠の全棟保存を求めて署名活動を中心に活動を広げています。 こちらではわたしたちの想いや専門家の方々に聞いたお話などを読みやすい形で投稿していきたいと思っています。 被服支廠のキャンペーンについてこちらのchange.orgからご覧ください。​

フランスで教会を案内しながら思うこと

ヨーロッパを旅行すると必ず見る建物といえばやはり教会ではないでしょうか。日本では見たことがなくて、フランスやスペイン、イタリアなどを旅行した時に初めて中に入るという方も多いかと思います。 キリスト教を信仰している方を除けば、日本で普段から教会訪れているという方はあまり多くないのではないでしょうか。 私が初めてヨーロッパで教会を訪れた時の話私はキリスト教信者ではないのですが、大学がカトリック系だったこともあって、日本で教会には入ったことがありました。とはいえ、初めてヨーロッ

2019年度グッドデザイン賞審査報告会レポート[Unit 6 - 家電]

グッドデザイン賞では、毎年10月ころに、その年の審査について、各審査ユニットごとに担当審査委員からお話する「2019年度グッドデザイン賞 審査報告会」を開催しています。本記事では、ユニット6 - 家電の審査報告会をレポートします。 グッドデザイン賞ではカテゴリーごとに、今年は全部で18の審査ユニットに分かれて審査を行いました。審査報告会では、ユニットごとに担当の審査委員が出席し、その審査ユニットにおける受賞デザインの背景やストーリーを読み解きながら、各ユニットの「評価のポイン

番外編 レクチャー「 《静かなレトリック》と『建築におけるフィクションについての12章』」 立石遼太郎

0 はじめに2015年度の東京藝術大学大学院修了制作において、「レトリックから建築を見ると、どんなことがいえるのか」という試みを行いました。僕はそれを《静かなレトリック》と名付けているのですが、今日は《静かなレトリック》の内容と、それがなぜ「静か」なのか、ということをお話できればと思います。また、現在「建築におけるフィクションについての12章」という連載を行っているのですが、今日の話の最後には、レトリックからフィクションへとうまく橋渡しができればと考えています。それではよろし

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お仕事1年振り返り

今年も残すところあと少しですね. 次第に慌ただしくなってきて,季節を感じます. さて,本業は月刊誌の編集をしていて,今年も無事に12冊出すことができました. その中で「編集後記」という編集担当が所感書くコーナーが隅っこの方にあります.普段はFacbeookで発売された日くらいに雑誌に掲載された時から少し加筆・修正したりしてアップしているのですが,せっかくなので本記事にて今年分の編集後記を載せて,1年を振り返ってみようかなと思います. 1月号最近,VRゴーグルと触覚機器,セン

「9坪の家」から「9坪の宿」へ

今からちょうど20年前。1999年に、9坪の家をつくった。38歳の時だった。 二人の娘、9歳のスミレと、7歳のアオイが育つ家という意味をこめて、「スミレアオイハウス」という名前をつけた。 1999年に日本人とすまい「柱展」という展覧会で再現された軸組は、1952年に増沢恂さんが自邸として建てた「最小限住居」の骨格だ。 その柱と梁を使って、小泉誠さんがリデザインしてくれた。9坪の建坪に、3坪の吹き抜け、15坪の延べ床、約50平米。 とてもちいさな空間に、どうやって、家族

10 2019年最後のd hotel現地ミーティング

今年最後の打ち合わせを先日の12月10日に行ってきました。 韓国チェジュ島と成田空港は飛行機で約2時間。 日韓関係のもつれの影響で大手航空会社の直行便が今、休止していますが、僕が韓国に通っている感じ、空港の感じなどは至って普通。 僕も我々の周りも両国のことが大好きなので、早く様々なことが晴れるといいなと願っています。とは言え「ティーウェイ航空」など直行便もあり、僕もティーウェイで何の問題もなく通っています。https://www.twayair.com/app/promot

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[30年以上廃業から使っていない工場を内覧] さて、長らく交渉していた物件は泣く泣く諦め、次なる候補へ。 阿久比町には「植大」と「宮津」という機屋が多く産業としてあったエリアがあります。現在今も稼働しているのは残念ながら2社。今回の物件の工場は30年前に廃業して、そのままの状態になっているモノ。 先日、山梨の富士吉田(ここは今も元気な織物産業の地)にお邪魔した時、多くの元気な機屋の中で、特に元気な数社が「昔の機織り機械」をわざわざ最新のものと交換したりして、今の機械では

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「デザインミュージアムをつくろう!キックオフ公開会議」議事録①

開催日:2019年11月16日(土) 「みんなでつくるデザインミュージアム」。三宅一生さん、青柳正規さんが2012年に提唱した精神を受け継ぐ「デザインミュージアムをつくろう準備室」の公開会議vol.03は、規模を拡大。グラフィックデザイナーの佐藤卓と建築家の田根剛による基調トーク「なぜデザインミュージアムが日本に必要か?」に始まり、香港でオープン準備中のデザインミュージアム「M+」のデザイン&建築 リード・キュレーターである横山いくこ、文化庁の林保太、田根剛と齋藤精一による

9・これまで日記に書いたホテルのこと・2019年の日記より 3月〜4月

ナガオカ日記で書いたd hotelに関係することで、2019年3月のことを抜き出してみました。 2019/3/4[これじゃ、デザインホテルじゃないですか?] 今日はバストイレの器具を選んだりしました。僕はトイレの形や洗面台の様子など、デザインのやりすぎ、わざとらしさ、古臭さなどにとても興味があります。シャワーなど水栓ノズルとか・・・・。 しかし、建築家ではないので専門的なことはわかりませんが、いつも気にして見ていたことで、すぐに「こういう感じのもの」と言えるというのは、わ

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d&department aichi by kenmei nagaoka 2

これから自分の会社「ディアンドデパートメント株式会社」に提案しようと思っていることですが、dで働いた人の中には、結婚や家庭の事情で故郷に戻る人がいます。もちろんdに限った話ではありませんが。 実はそういう人の中で、故郷に帰ってもdのような活動型ストアやレストランを立ち上げる人はいます。 そういう人に会社が「フランチャイズ」のようなビジネスパートナーではなく、もっとゆるい「OBだからの仲間」みたいな連携ができるといいなと思っていて、僕がその実験台になれたらと思っています。

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