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ドーシ設計のキャンパス

インドに来て半年が経ち、1学期が終わりました。

よく日本の大学時代の友達に、”インドの大学ってどんな感じなの?” とよく聞かれます。発展途上国ということもあり ”青空教室” みたいなのをイメージする友達もいるようです。笑 

ということで、私の通うCEPT大学について簡単にまとめさせていただきます! 今回は大学のキャンパスについて。

バルクリシュナ・ドーシ設計のキャンパス

私が在籍するCEPT大学は、インドの西部のグジャラート州にあるアーメダバードという街にあります。雨季には毎日雨が降り、乾季の5,6月には気温が45度を超える地域ですが、今は日本の春ぐらいで毎日とても過ごしやすいです。

インドで建築と聞くと、コルビュジェが計画した街チャンディガールが有名だと思いますが、アーメダバードも負けてはいません!むしろ個人的にはアーメダバードの方がオススメです。アーメダバードにはコルビュジェ設計のショーダン邸、サラバイ邸、サンスカルケンドラ美術館、繊維業会館、カーン設計のIIM。そして2018にプリツカー賞を獲得したドーシが設計した建築が数多くあります。

そして、このCEPT大学のキャンパスはドーシによって設計され、彼が初代校長でもある大学です。そして何より、このキャンパスが非常に過ごしやすいんです!

これがスタジオです。ここで設計の授業が行われ、エスキスをしたり、講義を受けたり、模型を作ったりします。実はこのスタジオ、灼熱地獄のインドにも関わらずエアコンがなくファンしかありません。しかし、外が40度近くなっている時でも全く暑いと感じないのです。このスタジオには大回転扉があり、日中は開けっ放しにします、また教室同士の壁がないため風通しが非常に良いです。

さらに、このスタジオは非常に流動性が良く、廊下と三つのスタジオが繋がって一つの展示空間になったり、模型作るスペースがなくなったときは隣のスタジオまで延長されたりします。 教室が壁で仕切られていないため、スタジオで模型を作ってると他のクラスの人や外部の見学者に”何作ってるの?”と話しかけられます。笑 インド人は知らない人でもとにかく話すのが大好きなので、壁がないのは重要ですね。昼休みや放課後にはたまに音楽ガンガンでみんなで集まってダンスをしています、、、

また校舎には大きな中庭があり、そこでクリケットをしたり、お祭りが開かれたり、展示会も開かれます。昼休みにはお喋りをする学生達で溢れかえります。

キャンパス内の図書館と新しい学食は、独立後のインド建築を引っ張ってきたRMA ARCHITECTSの設計です。上の写真の奥に少し見えるのが図書館です。これもドーシとはまた違う格好良さがあります。二つのレイヤーによって建物が構成されており、日射による環境負荷を下げています。内部は中心のコアのような部分のみレベルが異なる面白い空間となっています。

引用:http://rmaarchitects.com/architecture/cept-university-library/                                                                      

引用:https://www.area-arch.it/en/lilavati-lalbhai-library-by-rma/

是非CEPT大学に一度訪れてみてください。とにかくかっこいいです!!事前に教えていただければ案内することも可能です。


美味しいカレー食べ行きます🍛