鬼禿げHIROYUKI

毎日、愚痴と泣き言と悪口を言ってすっきりしている人間の屑です。親譲りのお節介が親切の押…

鬼禿げHIROYUKI

毎日、愚痴と泣き言と悪口を言ってすっきりしている人間の屑です。親譲りのお節介が親切の押し売りだと嫌われ、癇癪持ちが増幅し、失うものがないので人生の最後に好き放題言いたいです。魁男塾をこよなく愛し努力と根性で生きて来ましたが、中野信子さんに努力の必要性を全否定され悄気返っています。

最近の記事

過去に引き摺られる

売却に掛けていた我が家に買い手が付いた。 中古のマンションなのでリフォームする必要があり、買主の奥様が何度か業者の人を連れて我が家を訪れているのだが、当たり前に女性でもあり、じろじろと見る訳にもいかず、しかもマスクもされているので数回会っただけでは正確に顔を覚えている訳ではなかった。 近隣に住んでいるとは伺っていたが、こんな時代、個人情報とハラスメントの問題もあり、正確にどこに住んでいるのかなど聴く訳にもいかず、そうなんですかと話しを流していた。 リフーム会社の相見積も

    • 気働き

      家族を持つようになるとその人数分だけ自分の分身が増えたような感覚で、それぞれの幸福や不幸を何時も頭の中で考えるようになる。 親とはそういう生き物だと子供を持って初めて気付いた。 分身と言っても、問題は自分の全てではなく一部であるため、自分とは全く異なった感覚と認識であることに驚く。 それぞれ全く性格が違うし、好みも違うから各々にどんなものを買って来れば喜ぶのかを考えるのもある意味楽しかった。 特に子供はよく病気をするし、危険なことも多く、常に気が抜けない。 同時に急

      • 優生思想

        個人の尊厳を語り多様性を標榜する時代になっても、この国には優生思想が蔓延している。 テレビや雑誌を見ても美が正義であるとばかりに美男美女が自信満々に商品の説明をしているが、こちらとしては親から貰ったものだけで勝負する浅はかな人間としか映らず、商品の説明より自身の承認欲求のほうが大きいのではないかと訝しく思うことも多い。 昭和の人間としては、親から貰ったものではなく自分の努力と根性で世の中を切り開き、未来は自分で築き上げるのが人生だと昔気質に考えているので、与えられたものだ

        • 信じるか信じないか

          久々に都心に出て来た。 車窓から流れる景色にはメンタルクリニックの看板が目につく。 あまり都心には来ないのだが、昔とは人波が違う。 至るところに外国人がいて、僕の学生時代とは街の景色も電車内の風景もまるで違う。 電車内に中吊り広告がほとんどない。 それだけ不景気ということなのだろう。 メンタルクリニックが乱立しているのも、この三十年間、この国が経済的に沈滞し、貧すれば鈍すで、誰もが悩み苦しんで来た悲しい結果なのだろう。 ストレスと我欲と自分を守るためなのか、まる

        過去に引き摺られる

          旅立ちの前に

          この街に生きて、虐めも差別もたくさん経験して来たけれど、劣等感を感じて来たことで他人の痛みや気持ちが分かるようになったという意味において、それで良かったのだと思う。 お互い様とは、自分に劣等感があるからこそ相手の劣等感にも気づける訳であり、お互いに大変だけれども負けずに頑張りましょうと言える気持ちになり、相手を気遣うことができるのだと思う。 世の中には生まれながらにして恵まれている人間もいて、ボンボン育ちで他人の苦労や悲しみに気づかない、またはそんなことを考慮する必要など

          旅立ちの前に

          そんなに俺が悪いのか

          悪いニュースばかりの世の中で、世界中のお偉いさんに至っては、お前が言うなの状態であり、仮に普遍的人権があるのならロシアやイスラエルのジェノサイドに人権条約締結国はなぜ口を噤んでいるのだろう。 国家を超えて普遍的な価値観が存在するのなら国家を超えて言うべきことはあるはずだ。 アメリカの司法取引を見ていても、合理性の前には普遍的な正義も普遍的な罪もないことが分かる。 今までの人生を振り返ると、背負いきれない程の荷物を無理に背負いつつ全速力で遠い道のりを歩んで来たような感覚で

          そんなに俺が悪いのか

          世紀末の詩

          色々と事情があり、人生をリセットするため、僕は今現在、家を売って旅に出る準備をしている。 車を買い納車待ちなのだが、何しろ家が売れないことには代金を支払いようがない。 同時に持って行くべき荷物の整理をしているのだが、古いアルバムの中から父母の若い頃の写真が出て来て、幼い僕の頭を優しく撫でている父の姿があった。 僕にとっては悪鬼羅刹の如く恐ろしい存在であった父が僕を大切そうに見つめている。 生前あまり優しくなれず、大切にもしなかったことを今更ながら申し訳なく思った。

          人生ゲーム

          人生は長い物語だと考えて生きて来たのだが、最近では漸く誰かのために自分を犠牲にして生きるという男性に有りがちな強迫観念から解き放たれ、身体の力が抜けて毎日が自己満足のゲームに近いような感覚で生活している。 正義や同情が長続きしない世の中で、日々訪れる難題や悪人たちにも感情を伴わずに経験的に、まぁこんなものだよなぁと、期待せずにハードルを下げてクリアするようになっている。 自分を犠牲にして家族のために尽くすことが良い父親像であるとのポリコレにも似た価値観に縛られ、長くその役

          我欲と平和ぼけ

          家族代行なるものが流行っているらしい。 情け無い話だが、若者の論理では頼んでこの世に産んで貰った訳ではなく、親の自己都合で生まれて来たのだから、どんな子供でもどんなに良くない行動を取ろうとも、親は最後まで子供の面倒を見る責任があるが、子供は自分に不都合な行動をする親とは絶縁する当然の権利があるという話らしい。 色々な親がいるから一概には言えないが、大概は、子供が成長するために必要で出来そうなことしか言わないし、身体的、能力的にできないこと、例えば生まれつきとか、事故で寝た

          我欲と平和ぼけ

          白い眼

          この街に子供たちと住んで、もう二十年以上が経った。 子供たちを育てていた時間に様々な人々と知り合いになった。 中には、子供たちの同級生や同じマンションで同じ学校に通う子供同士の親たちとも交流を深めた時期もあった。 いわゆるママ友やパパ友という人間たちとも、それなりに交際して仲良くなった。 しかし、子供たちが成長すると自然に交流は無くなり、今では街で会っても挨拶すらなく、眼も合わせることもなく、擦れ違い通り過ぎて行く。 何とも言えない気まずさと、一抹の寂しさに襲われる

          医学についての素朴な疑問

          若い頃、眠れずに、睡眠導入剤に頼ったことがあった。 かなり長い期間飲み続けてしまい、飲まないと眠れなくなったり、頭がぼんやりとして来たりして、体調が悪くなったので、薬を飲まないようにすると、逆に一睡も出来なくなったりして、調べてみると、依存を形成しやすいベンゾゼアゼピン系の睡眠導入剤であることが分かった。 リスクの高い薬剤ということで、欧米では、麻薬に類する物質として分類され、長期投与は禁止されていて、薬物依存症とそれに伴う離脱症状があるということで訴訟問題になっていた。

          医学についての素朴な疑問

          幸福論

          理想と綺麗事で、様々な人権が語られる時代になった。 人間にのみ固有の特別な権利があるとの主張は、 進化論ではなく創世説の世界観であり、神と人間 が特別な存在であると考え、他の生き物と峻別している。 力による支配を正当化する論理に思える。 その考え方が欧米のかつての布教の名目で世界中に宣教師を派遣し、植民地支配を進めた構造に似ていて気味が悪い。 表面上は美辞麗句を語っていても、底意には異なる認識があるのではないかという疑念が湧く。 欧米中心の世界観と優越性を世界に流布

          為せば成る

          毎日、上手くいかないことが多い。 困ったことも多い。 それより、僕の人生自体が上手くいった試しがない。 それでも、一人なら敢えて失敗や喪失を恐れず、挑戦できる環境にあり、より工夫を楽しめている。 昔から新しいものが好きで、なおかつ、捻くれ者で飽きっぽい性格なので、同じことをするのが好きではなく、何時も違うやり方を探していた。 だからなのか、昔から孤立し易く、組織において、面従腹背のような態度を取ることができず、このような人生になってしまった。 それでも、少しずつ工

          恩讐の彼方に

          人生は近くから見ると悲劇だが、遠くから見ると喜劇だと言われるが、その最中にある人間にとっては笑っていられる状況ではない。 親にも性格的に良いところと悪いところがあり、それらが自分の中にも遺伝的に受け継がれている。 短気だったり、お節介だったり、心配症だったり、頑固だったり、いい加減だったりする。 良い部分はそのまま活かし、良くないと思われる部分は自分の中で常に意識して抗い、他人にはそのまま表現しないように努めているのだが、裏を返して見れば、使い方次第では、まんざら悪いこ

          恩讐の彼方に

          暇とお金

          お金を作ることが歳を取るに連れて難しくなっている。 使うことは比較的、簡単なのだけれど、稼ぐことは難しい。 そう感じている人々が多くなっているのか、宝くじ売り場には最近、高齢者の列が出来ている。 なけなしの小金を叩いて、確率の低い博打に走らせるほど、他に金を得る手段が無くなっているのだろうし、一攫千金を狙わなければならないほど、平均的な生活が出来なくなっているのかも知れない。 しかし、高齢になると、もう家族のために、あくせくして大金を稼ぎ続ける必要がない。 生活費とい

          もしかしたら

          民主主義国家でも権威主義国家でも、その国民の現実の立場に立ってみれば、どちらでも良い制度なのかも知れない。 国民の命と基本的人権さえ確実に担保されるなら、自分たちの政府や政権など、例えば、AIなどの人工知能であったとしても構わないと考えている人々は少なくないのではないだろうか。 現在、アメリカや日本など、形式的には民主主義を標榜している国々でも、果たして、本来の民主主義が機能しているかと言えば、そうでもない事実が様々なニュースから漏れ伝わっている。 生活に困窮していたり

          もしかしたら