【弁当の日】02.親の手伝いなしで子どもが弁当を作る!実施までの道のり
この記事は、小学生が親の手伝いなしで弁当を作る「弁当の日」の素晴らしさを伝える記事です。
私が今回、この記事を書く目的はつぎのとおりです。
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◆教室では学べないことを学べる「弁当の日」の素晴らしさを知ってもらう
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1.前回までの振り返り
信念に基づき、「弁当の日」の取り組みを決めた竹下先生。
【教師、子ども、保護者】からの否定の声は、それぞれある戦略で乗り越えます。
2.【対教師】半強制的にスタート!「弁当の日」の意義は、やってみればわかる
対教師への戦略は、【半強制的にスタート】です。
竹下先生は、次のように述べています。
たしかに、何かを始めるときは『できない理由』が多く挙げられてしまうことはよくあります。
そして結局「やめた方が無難」となる・・・・・・。
それを先読みし、竹下先生は校長として半強制的に進めたのでした。
ほかにも、竹下先生は次のように考えていました。
「体験したからこそわかること」って、たくさんありますよね。
今、この記事を読んでくださっているあなたにも「体験したからこそわかったこと」経験があると思います。
「弁当の日」の価値は、体験すればわかる。
そういう考えで、竹下先生は半強制的にスタートさせました。
また、これは私の推察なのですが、滝宮小学校の先生たちが反対しながらも実施したのは、「竹下先生への信頼」があったからこそだと思います。
校長としての”普段の仕事ぶり”や”子どものことを一番に考える姿勢”が尊敬に値するものだったから、先生たちは従ったのではないでしょうか。
(そうでないと、「突拍子もないことを言わないでください‼」と猛反発に合うはずです)
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これで、【対教師】の問題はクリア!
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3.【対保護者】「親は〇〇しないでください」
対保護者への戦略は【親は決して手伝わないでください】という働きかけです。
竹下先生が保護者に「弁当の日」の説明をしたのは、4月下旬のPTA総会(すべての保護者を対象とする、大規模な集会)でした。
「弁当の日をしますよ」と言ったとたんにブーイング。
しかし、保護者の様子は【弁当の日の3つのルール】を聞き、変わっていきました。
竹下先生は、保護者の不安心理を取り除いていきます。
学校で何かを行なう場合、保護者の理解・協力が大切。
対立しては、うまくいきません。
保護者が「私がやった方が早い!どいて!」と言ってしまえば、子どもが成長する機会はなくなってしまいますからね。
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これで【対保護者】の問題もクリア!
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4.【対子ども】信じる
対子どもへの戦略は、【子どもを信じる】ことです。
まず、「弁当の日」を知らされた直後の子どもたちの反応を紹介します。
小学5、6年生ともなれば、【面倒くさい】という考えを持つ子もいます。
全員が【嫌だ】と言ったわけではありませんでした。
このように、興味を持つ子もいるのです。
竹下先生は、子どもの好奇心を信じたのです。
(竹下先生は、子どもの素晴らしさは「楽天的な好奇心」を持っていることだ、とも言っています)
では、「弁当の日」を知らされた子どもたちの反応の続きを見てみましょう。
子どもちは、口では文句を言っています。
が、その表情から、「弁当の日」に興味を持っていることがわかったそうです。
竹下先生は、最初から子どもたちを信じていました。
また、技術的な面でも「子どもって、まかせればけっこうできるよ」とも言っています。
この記事を読んでくださっているあなたも、お子さんがいらっしゃる方は【子どもって、まかせればけっこうできる】に共感できるのではないでしょうか。
というわけで、竹下先生は、最初から子どもの反対の声など心配していませんでした。
戦略【子どものチカラを信じる】です。(←私が名づけました。竹下先生が「こういう戦略を取った」とおっしゃっているわけではありません)
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これで【対子ども】の問題もクリア!
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しかし、これでようやくスタートラインに立てただけです。
「弁当の日」の成功がしたわけではありません。
次回の記事は、第1回目の「弁当の日」当日の様子を中心に書きます。
はたして、全員が弁当を持ってくることができたのでしょうか?
ケガや火災などの事故は?
弁当の出来ばえは?
ご期待ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
引用した部分は、note上で読みやすくなるよう改行などを加えました。
また、太字にしたのも私です。
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