「飲むヨーグルト」は、なぜ「飲みヨーグルト」ではないのか?
「くしゃみがよく出るなぁ」
そこで病院に行き薬をもらい、身体に良さそうな、『飲むヨーグルト』を買ってきました。
ここで、疑問に思ったんです。
これらの理屈で考えたら、
であるべきです。
しかし、どこからどう見ても、
と書いてあります。
なぜ「飲みヨーグルト」ではないのでしょうか・・・・・・。
この不思議を、一緒に考えてみませんか!!?
1.飲み〇〇という言葉
「飲むヨーグルト」「飲み薬」以外の言葉を見てみましょう。
日本最大の時点『日本国語大辞典』(第二版)に載っている言葉から「飲む〇〇」「飲み〇〇」という言葉を列挙してみます。
すべて「飲み〇〇」です。「飲む〇〇」はありません。
やはり「飲むヨーグルト」は、異端なのです。
2.言葉を分解する
では、「飲み〇〇」という言葉を分解してみましょう。
規則性はないようですね。
むしろ、
に注目すれば、やはり「飲むヨーグルト」は「飲みヨーグルト」であることが自然のはずです。
すべて「(人が)飲む」ものなのですから「飲み〇〇」という形であるべきですよね?
さぁ、オモシロくなってきましたよ。
3.誰が言った?「飲むヨーグルト」
調べてわかったのですが、日本で初めて「飲むヨーグルト」という言葉を使ったのは、関西ルナ株式会社です。
下記ツイートの画像にある『バニラヨーグルト』を食べたことがある人も多いのではないでしょうか。
日本ルナの公式ウェブサイトの「日本ルナの歴史」のページでは、
とあります。(商品名は、「のむヨーグルト」とひらがな表記)
とすれば、日本ルナさんに、
と聞けば話は早いです。
しかし、ちょっと待ってください。
それではオモシロクありません。
知的な感動を得るために、一緒に考えてみましょう!
4.考える人・動く歩道・飲むヨーグルト
「考える人」という美術作品がありますね。
「考える」行動をしているのは、「人」です。
また、「動く歩道」というものがあります。
「動く」動作をしているのは、「歩道」です。
こう考えれば、「飲むヨーグルト」についても、
と言えます。
ヨーグルトは生き物ではないので、何かを飲むことはできません。
「歩きタバコ」も、「歩くタバコ」という表現では不自然。
(タバコが歩き出したら恐怖!)
「漬けマグロ」も、「漬けるマグロ」では不自然。
(マグロが自ら漬かり出したらホラー!)
ますます「飲むヨーグルト」の不適切さ・不合理・不条理が明確になってしまいました。
5.とあるスーパーで
この謎を解くことができないまま、半年の月日が流れました。
しかし、「気づき」はいつも偶然やってきます。
それは、スーパーに食材の買い出しに行ったとき。
2歳の息子が、
と言ったんです。
「考える人」の理屈で考えると、「さけるチーズ」は、
と解釈できて不自然。
(チーズが、自ら裂け出したら戦慄😱)
しかし、スーパーには、たくさんいたんです。
「飲むヨーグルト」の仲間が。
おぉぉぉぉぉ・・・・・・!
ここで、あることに気づいきました。
食べ物に限りません。
どれも、商品名ですね。
これから推測できることは、ひとつ。
「飲むヨーグルト」という名前は、
という売り手(日本ルナ)の商品アピールの意味が込められているのではないでしょうか。
という表現では、消費者が受けるインパクトが弱いと思うんですよ。
と力強い表現にすることで、わかりやすく強烈な印象を与えることができます。
きっと、当時の消費者は、
と興味を持ったはずです。
「食べるラー油」も理屈は同じ。
という開発者のアピールなのです。
実際に、初めて目にしたときは、あなたも、
と衝撃を受けたのではないでしょうか?
他の商品もきっと同じです。
というアピールです。
その商品を開発するまでに心血を注いだ人たちの、
という魂のメッセージなのです。
もし、日本ルナさんが「のみヨーグルト」という名前で発売したら、「飲み薬」「飲み水」といった似た言葉に埋もれて、印象を残すことができなかったかもしれません。
と、いうわけで結論です。
日本ルナさん、合ってますか?笑
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