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松田 律史
2020年11月30日 00:41
僕はまだ若い。しかしながら、1年前に比べれば体力は落ちて行き、救急医としての全盛期は過ぎていく。間も無く33歳、自分の目指す所を考える。先日、とある人から言われた。自分と同じかそれ以上のレベルの人と切磋琢磨する機会があれば、もっと伸びるのにね、と。知らぬ間に見て見ぬふりをしていた自分自身に再度認識を迫って来たな、と言う感覚だ。それは間違いなく正しいと思う。若い内に自分が一番の組織で
2020年7月19日 19:47
そこそこ全力疾走で生きて来たと思う。自分が生きて来て、キャリアの積み方とか教育のされ方とか、特に気にせず今に至る。正直、今の職場は居心地が良い。新しい技を授かり、それでいて自分の思う臨床を、ある程度できる。こう言う環境で働けるのは、上司の理解があるからだろうと心から思う。だからこそ、うちのボスが求めるものを恩返しとして何とかしたい。ソフトとハードと取り揃えて、最善の環境で仕事ができるように
2020年4月12日 13:20
初療で心に刻むフレーズ。時折する、悔しい思い。初療の5分10分は、命取りになり得る。カテはタイムアタックじゃない。でも、来院から止血までの時間を前倒す事で確実に救える命がある。だから、必ず自分のレコードを気にする。早かった、早くなった、レベルを確認するだけなら、ただの自己満足だ。何処に無駄があるか、どうすれば記録を縮められるか、そう思いながら記録を読む。無駄が無いなら、何故このレコードなの
2020年1月16日 20:00
数日、夏休み的な感じで休んでいた。僕にはリフレッシュ休暇なんて不要だと思っていたのだが、上司の命令もあり、大人しく休んだ。確かに、年末年始フルに働いていたから、連休自体が久しぶりであった。何となく、休んだ方が良いことは理解ができた。休んでみて、家族で遠くに行ってみて、意外と自分には職場以外の世界があるのだなと感じた。仕事以外の存在意義は無いと思っていただけに驚いた。行った先が知らない土
2019年12月30日 19:28
12月30日半日が仕事納めの当院でしたが、まぁ、当然納まらず。定期の時間外ドレナージですとか臨時の経皮的椎体形成術とか読影依頼とか、色々です。この一年でやれることは増えたし、研ぎ澄まされたところは多々ありますが、及ばなかったところも多々あります。悔やんだ日々も喜んだ結果も、全て等身大の自分自身の実力。そこで思うところとして、僕はまだ未完成なのだと思います。恨むなら自分の実力不足を恨め。
2019年10月28日 00:05
*とある雑誌の依頼原稿の下書き ① 「したいこと」ではなく、「求められる」ことを僕は「救急医療とは社会の要請である」と思う。救急医としての師匠である、聖隷三方原病院高度救命救急センター早川達也センター長が同じことを仰っていた。各時代、各地域で求められている医療を提供することこそがプライマリーケアの宿命であり、その表現系の一つが救急医療なのだ。元々。外傷外科医を目指していた時期もあり、
2019年9月21日 01:08
「僕は延命治療にしかならない治療は勧めません。」自分のポリシーは明確に患者さんにもご家族にも伝えるように心掛けている。何を希望するか、何を選択するか、それを決めるのは患者さん自身としても、その決断をするのに必要な情報を提供するのはプロである我々の務めだ。その意味で、自分の基本スタンスはこうですよ、と伝えなければフェアではないと思う。プロであっても僕らはバイアスに塗れている。評価はバイアス