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あの日、燃え尽きていたのか?

数日、夏休み的な感じで休んでいた。

僕にはリフレッシュ休暇なんて不要だと思っていたのだが、上司の命令もあり、大人しく休んだ。確かに、年末年始フルに働いていたから、連休自体が久しぶりであった。何となく、休んだ方が良いことは理解ができた。

休んでみて、家族で遠くに行ってみて、意外と自分には職場以外の世界があるのだなと感じた。仕事以外の存在意義は無いと思っていただけに驚いた。

行った先が知らない土地ではなく、自分が生まれ育った街の近くだったことも職業人でない自分の自己肯定感を高めるのに寄与したのかも知れない。何にせよ、職業人でない自分を思ったより嫌いでなかった。

ふと自分の道を振り返った。特に意図があった訳ではない。ただ、何気なく振り向いたら、見通せてしまったと言うだけ。そして気が付いたことは、もしかしたら僕は過去に燃え尽きたことがあるのかも知れない、と言う感想だった。

自信過剰に諸々を背負って立つことが自分のあるべき姿と思っていた節がある。多少の無理は推すべし、歯を食いしばって進むことこそが医者としての務めだ、全てひっくるめてnoblesse obligeだ、そう信じた。だけど、それって、多分欺瞞だったんだよ。こんなんあかんと分かっていて、それでも弱音吐くべからずと突っ張っていただけなんだよ。そんな風に思ったら、道理が通っていて、何も間違っていないと分かった。

それでも、心の奥底で、火種は燻り続けている。8割欺瞞だったとしても、残りの2割は真実だ。その真実を大切に、また一歩前に出よう。

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