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会食恐怖症と闘い始めて

こんにちは、おりんぽすです。
今回は、会食恐怖症と向き合うことを決意してから、どのように行動し、どのような経験をしてきたかについてお話させていただきたいと思います。

・会食恐怖症がどのような病気であるか
・会食恐怖症になった原因
・会食恐怖症の苦しさ

以上の点につきましては、以前の記事に記載させていただいておりますので、よろしければそちらもお目通しいただけると嬉しいです。

会食恐怖症と闘う決意[前回までのまとめ]

大学に進学して1年ぐらいは、会食恐怖症と分かったものの対処法が分からず、ひたすら外食の場から遠ざかっていました。それでも、幸い私には、この症状のことを知った上で外食の場に誘い続けてくれる人がいました。最初は症状が良くなることが全く想像できなかったため断り続けていました。しかし、次第にこの病気と闘う勇気が出てきて、外食にも挑戦するようになっていきました。

会食恐怖症の書籍

この病気を何とかしたいと考えるようになり、最初にとった行動は、会食恐怖症についての本を読むという行動でした。会食恐怖症界隈では、山口健太さんという方が有名です。特に私にとっては、会食恐怖症になった原因が高校の部活動での食トレだったという共通点があり、勝手ながら非常に親近感を抱かせていただいておりました。そのため、私は山口さんの書籍をまず読むこととしました。

実際に私が手に取ったのは「薬に頼らず、今日から出来る!会食恐怖症改善トレーニング」という書籍です(Kindle限定です)。
https://www.amazon.co.jp/-/en/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E5%81%A5%E5%A4%AA-ebook/dp/B06XC1N37G/ref=sr_1_8?dchild=1&qid=1631285845&s=books&sr=1-8

この本を読んだのは数年前の話になりますので、詳細な内容は覚えていないのですが、これを読んで自分の症状も改善されうるのではないかと希望を持ったことを鮮明に覚えております。書籍中での表現は忘れてしまいましたが、「食べ切らなければいけない」という概念が誰かにとって害であるのであれば、無理にそれを意識する必要はないということが書かれており、その言葉にかなり救われた部分がありました。

その後も、山口健太さんは何冊か書籍を出版されていらっしゃいますので、記事の最後にご紹介だけさせていただきます。山口さんは日本会食恐怖症克服支援協会という協会の代表もされていらっしゃっており、会食恐怖症に苦しむ方々の支援に力を入れていらっしゃいます。

1年ぶりの外食

上でご紹介した書籍を読んで、この症状が治る希望を抱きましたが、もちろん容易に治すことができないことは理解していました。すなわち、実際に症状を治すには会食の場に復帰して慣れていくしかないということです。

書籍を読んだり病気について改めて調べたりして、私は会食の場に復帰する覚悟を決めることができました。そして、某ファミレスにお誘いを受けた私は、約1年ぶりに外食の場に復帰しました。その時のことは今でも明確に記憶しています。高校までにもよく行ったことのある店でしたが、店に入るや否や、自分の全く知らない世界に投げ込まれたような不安感や緊張感に襲われました。恥ずかしい話、どうやって注文するかすらも少し曖昧でした(笑)。一瞬にしてやっぱり食べられないだろうなと悟りましたし、実際にあまり食べることができませんでした。しかし、それと同時に食べられなくても問題ないのだと安心感も学習することができました。

その後も、定期的に外食に行く機会を設けるようにしました。少なくとも月に数回は外食をするように努めていました。最初は食べられないことが多かったですし、サイドメニューを注文して少しずつ食べるという戦略をとることが多かったです。それでも、少しずつ成功体験を増やしていくことができました。

半年~1年後の症状の変化

半年程経つと、「食べなければいけない」という圧迫感のない店での会食はある程度楽しめるようになっていました。圧迫感のない店というのは、おそらくこの病気の経験がある方には伝わると思うのですが、例えば回転寿司や焼き肉などの、食べる量がいつでも自由にコントロールできるようなジャンルの店ということです。また、麺類などのあっさり食べることができる店も比較的ハードルは低かったです。他の会食恐怖症持ちの方のTwitter等を拝見していると、定食屋などは皆さん共通してハードルが高いと感じていらっしゃるようです。

ただし、一緒に外食に行くことができた人はかなり限定的でしたし、ある程度一緒に食事をすることに慣れた人以外との会食はまだまだ抵抗がありました。また、時として慣れた人とでも症状が再発することがあり、そうした失敗をしてしまうと、次もまた失敗してしまわないかという不安が次の会食の場にも影響してしまうこともありました。総じて、半年から一年経った頃には、症状が出てしまっても仕方ないと開き直って生きることはできるようになりましたが、会食の機会の度にうまくいくかを常に心配していました。

まとめ

今回は、会食恐怖症と闘おうと決心してからおよそ1年の間の話をさせていただきました。この期間は、徐々に成功体験を増やすことはできていましたが、「誰と食べるか」ということがかなり重要なファクタであった上に、慣れた人とであっても毎回うまくいくかを心配しているような状態でした。ただ、ご紹介した書籍を読んで、食べられないことがあっても大丈夫だと思えるようになりましたし、会食の場に復帰できたこと自体は喜びに感じていました。

今回も最後までご拝読いただきありがとうございました!
「会食恐怖症の苦しさを伝える」という点においては、今回の記事で最後になります。そのため、現時点ではもう書く内容が思い浮かばないのですが、この病気のことをより多くの方々に知っていただきたいですし、もう少し最近の症状の様子や、病気の詳細について継続的に記事は書いていきたいと考えております。

毎度お願いしておりますが、この病気の存在の認知度を高めていくためにも、拡散にご協力いただけますと幸甚に存じます
また、会食恐怖症をお持ちの方やご経験がある方の声も世の中に発信していくことはできないかと考えておりますので、よろしければコメントでもTwitterでも構いませんので、ご連絡してくださいますと嬉しいです。どのような形で発信していくかについてはそれからお話できればと思っております。私も会食恐怖症持ちの人間ですので、お気軽にお声掛けをお願いいたします。もちろん症状の経験がない方でも共感いただける方がいらっしゃいましたら、形は何であれご協力していただけますと非常に嬉しいです。

書籍紹介

「会食恐怖症を卒業するために私たちがやってきたこと」https://www.amazon.co.jp/-/en/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E5%81%A5%E5%A4%AA/dp/4862573967/ref=sr_1_2?dchild=1&qid=1631286078&s=books&sr=1-2
「食べない子が変わる魔法の言葉」
https://www.amazon.co.jp/-/en/%E5%B1%B1%E5%8F%A3-%E5%81%A5%E5%A4%AA/dp/4777824160/ref=sr_1_1?dchild=1&qid=1631286078&s=books&sr=1-1
「会食恐怖症が治るノート -あなたのペースで食事を楽しむための実践ワークブック」
https://www.amazon.co.jp/-/en/%E5%B1%B1%E5%8F%A3-%E5%81%A5%E5%A4%AA/dp/4791110463/ref=sr_1_3?dchild=1&qid=1631286078&s=books&sr=1-3

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