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★★★マンの呪縛

僕は、1日に何度も★★★が出る。
みんなそうだろうと思ってたけど、どうやら違うらしい。
出ない、、とは無縁な人生を送ってきた。

去年結婚してから、妻に一番驚かれたことは★★★だ。
1日にする頻度もそうだし、場所を選ばずにどこでも★★★できるのがすごい、と言われる。
(もちろん決められた場所でしている)
結婚式の当日も何回か★★★をしたけど、緊張とかではなく平常運転での★★★だ。

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ちなみに、★★★にはトリガーがある。
コーヒーを飲むと、必ず★★★が出る。必ず。
在宅勤務が多くなってからは合間によくコーヒーを飲むので、仕事中は★★★ばっかしている。
仕上げないといけない企画書があったときは眠気覚ましにコーヒーを飲んで、結果★★★する。
我慢しようと思っても我慢できないし、したくなったらするものだ、★★★は。

ただ、小学生のときに、思い切り★★★ができないことがあった。
何が起源かはわからないが、学校で★★★をすると、なぜか★★★マンと囃し立てられる催しが頻繁に行われるようになった時期があった。
みんなの流れに乗って、「やーい、★★★マン」と一緒になって楽しいフリして言ったことはあったけれど、内心は意味がよくわからなかった。
何より、僕は学校でも★★★したかった。堂々と。

する場所があるからそこで★★★しただけなのに、なぜ★★★マンとからかわれるのか。
なんのための、その場所か。
じゃあそこにある場所は、なんの意味があるのか。
そもそも、★★★はみんながするものだろう。
家ではみんなぶりぶりしてるだろうに、学校で★★★した人だけが、なぜ★★★マンなんだ。

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なぜこんなに読んでいて臭ってきそうな話を書いているかというと、僕はレッテルを貼る行為が大嫌いだ。★★★マンのように。

僕や環の世代は、抗いようもなく「ゆとり世代」に組み込まれて、徐々に「さとり世代」とか言われるようになった。

すごく、ストレスだった。

大学生でバイトをはじめても、会社に入ってからも、世代論をよく持ち出されて、なんかゴニョゴニョ言われた。
一括りにされるのはムカつくし、とても嫌だ。
逆に同級生が「俺たちって〜〜だからさ〜」とかわかった風なことを言うのも嫌いだった。お前と一緒にするな。

「3年で辞める若者」とかも嫌。
人の数だけそれなりの理由があって、3年で辞めてるんだ。
一人一人の背景にある出来事も、3年間で積み上げた日々も、簡単に一般化できるものではない。
お前ごときの小物には、一生わからないだろう。

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でもこないだ、会社で新入社員の傾向について年の近い後輩と話しながら、「最近の20代前半はさ、、」とか言い始めてしまった。
途中で発言の愚かさに気付いた僕は自分に失望し、突然言葉を失った。
年の近い後輩はいきなりテンションが下がった僕に戸惑いまくっていたが、フォローもできなかった。

小学生の頃に身についた★★★マン癖は、かなりしぶとい。
★★★マンは呪縛になっている。
だけど、できるだけ、フィルターを取っ払って、目の前にあるものの本質を見るようにして、生きていきたい。

そこにあるものがたとえ★★★だったとしても、すぐに★★★だとは思わないようにしよう。

まずは落ち着いて、それと向き合うことが、全てのスタートだ。



うんこ / 森山直太郎


<太・プロフィール> Twitterアカウント:@YFTheater
▽東京生まれ東京育ち。
▽小学校から高校まで公立育ち、サッカーをしながら平凡に過ごす。
▽文学好きの両親の影響で小説を読み漁り、大学時代はライブハウスや映画館で多くの時間を過ごす。
▽新卒で地方勤務、ベンチャー企業への転職失敗を経て、今は広告制作会社勤務。
▽週末に横浜F・マリノスの試合を観に行くことが生きがい。

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