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女性の方が散髪されていく姿が大好きです

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最近の記事

断髪小説~沙紀~

 今回は無料部分に散髪の途中描写を公開してみました。  本編は散髪前の物語からはじまります。   沙紀は名残惜しそうに髪を撫でる。  「沙紀さん、頑張って」  画面の向こうから声が聞こえてくるが、沙紀の耳にはもう届かない。  隆一が黄色いタオルを出してくる。  鏡に向かって身を乗り出していた沙紀の体を椅子の背もたれに引っ張り、タオルを肩に掛けてくる。  「升谷さん、ケープはどれが良いですか」  沙紀からは見えない位置に掛けてあると思われる、ケープを二人で見つめている。  「

¥800
    • 床屋への旅~和~2

       前回散髪してから半年が経っていた。  刈り上げおかっぱにした体験は忘れられない。中学校卒業間際の記念散髪のつもりだった。SNSで得た情報を頼りにある男性が営む床屋で髪を切った和(なごみ)はすっかり床屋さんでの散髪の魅力にハマってしまった。ただ、「ハマってしまった」とはいうものの、その後は高校での新生活が始まったというこうもあり、次の床屋さんでの散髪には踏み出せないでいた。  髪は刈り上げおっかぱを素直に伸ばしたままのようになり、今では肩を超える長さまで伸びてしまった。  「

      ¥500
      • 床屋への旅~和~

        和(なごみ)は渋谷駅前の雑踏を歩きながら、ふと笑いが込み上げてきた。  自分が挑戦しようとすることが楽しみでもあり、自分がそんな勇気を持っていたことが驚きでもあり、自分がこれから体験することへの怖さも入り交じり、味わったことがない奇妙な心持ちになり、不思議な笑いとなって表情に表れた。  方向音痴の和はスマホの画面を眺めながら、なんとか雑居ビルの2階に入居しているファミレスにたどり着いた。  ドアを開けると、目当ての男性はすぐに分かった。窓際の席に一人で座るその男性は冬だ

        ¥750
        • 断髪小説~恵美子~つづき

          「髪、梳かしますね」 男性が言った。 恵美子は黙って頷いた。 背の高い男性に合わせ、恵美子の座る椅子はさらに高い位置に上げられた。 男性が歯の荒い櫛で恵美子の髪を梳いていく。 いつバリカンを取り出すんだろう。 恵美子は目をキョロキョロさせながら、鏡に映る男性の姿を追っていた。 男性は長い時間を掛けて、丁寧に丁寧に髪を梳いてくれた。しばらくすると恵美子の髪を味わうように、櫛の代わりに指を髪の中に潜らせた。

          ¥700

        断髪小説~沙紀~

        ¥800

          断髪小説~恵美子~

          幸子が中学生の頃から、母の恵美子は気づいていた。 ネットで散髪動画を見ていることを。 それは自分がずっと秘めていたことであることも。 自分が娘の幸子と同じ趣味を持っていることに気づいたのは、中学生の時かもしれない。 正確に言うともっと前だったかもしれないが、意識し始めたのは中学校に入学するときだ。 当時の田舎では一般的だった男子は丸坊主、女子は眉に掛からない前髪、後ろは襟につかないことという校則に従って、それまで肩より長かった髪をばっさり切ったのだ。 母に連れられて行ったパ

          断髪小説~恵美子~

          断髪小説~安奈~つづき

          「では鋏を入れるね」 旦那さんが再び大きな声で宣言した。 肩に着かないくらいの位置に鋏が入っていく。 旦那さんは故意に鋏をゆっくりととじているようだ。 髪が切れる音が店内に響き渡る。 安奈は鏡の中の自分を凝視している。 一回で右半分の髪が切り落とされてしまった。 安奈は後ろを振り返り落ちた髪をじっと見つめている。 旦那さんが大きな手で安奈の頭をつかみぐいっと前を向かせた。 「もう半分を切るよ」 「はい」 安奈が消え入りそうな、やや震えた声で答えた。 その瞬間、ジョキという大き

          ¥600

          断髪小説~安奈~つづき

          ¥600

          断髪小説~安奈~

          ドアが開くと、受験勉強の手を止めて母を迎えに玄関まで急いだ。 普段は母が帰ってきても、出迎えることなどない。 しかし、今日は母が私のために髪を切りに行ってくれたことを知っていた。 「ただいま」 笑顔で帰ってきた母は、普段は被らない帽子を被っていた。 ゆっくり帽子を脱ぐと、そこには刈り上げ、スポーツ刈りになった母が立っていた。 長い髪の母しか知らない安奈は言葉が出てこなかった。 母が自分を心配させないように振る舞っていることが安奈にはよく分かった。 「刈り上げ、触ってみて、ジョ

          断髪小説~安奈~

          断髪小説~恭子~つづき

          「では切っていくね」 和子さんが大きな声で宣言した。 その瞬間、画面を通して見ている幸子にも店内の空気が変わったのがはっきりと分かった。 後ろの待合席に座っていた男性が立ち上がり、恭子さんに近寄っていく。 その男性だけがなぜかスーツを着ている。仕立ての良さそうなお金の掛かっている身なりだ。 「よろしくお願いします」 男性が恭子さんに向かって声を掛ける。 「お願いします」 恭子さんは少し頭を下げながら応じ、そのまま目を瞑ってしまった。

          ¥700

          断髪小説~恭子~つづき

          ¥700

          断髪小説~恭子~

          ボウルカットにした幸子の髪は徐々に伸び、今では伸びきったショートカットのようになってしまった。 一度、調えるために和子さんの床屋さんで散髪してもらった。 ある日、2人が食事を共にしていると、和子さんが切り出した。 「今度ね、主婦の方が散髪を希望しているの」 「そうなんですか」 「その人ね、丸坊主でなければ、どんな髪型でも良いですって話してるの。しかも公開散髪はもちろん、荒切りは素人の人に任せても良いですって言ってるの」 「えっ、すごい勇気ですね」 「それがね、散髪や公開、荒

          断髪小説~恭子~

          断髪小説~幸子2~つづき

          ブロッキングするわね」 和子さんが慣れた手つきで幸子の髪をまとめていく。 大きなダッカールで髪が頭頂部に盛られてしまった。

          ¥600

          断髪小説~幸子2~つづき

          ¥600

          断髪小説~幸子2~

          8月になり大学は2か月の夏休みになり、幸子は帰省することにした。 1年ぶりの実家だった。 新幹線の駅まで母は迎えに来てくれた。 「あら、髪切ったのね」 肩につく長さまで伸びていたとはいえ、母にとっては娘の長い髪が印象に残っていたらしく、髪の話題がすぐに出てきた。 「思いきって切ってみたの」 久しぶりの故郷は何も変わったところはなかった。 友人が刈り上げに散髪した、中学校そばの床屋さんも健在だった。 あの頃は自分がまさか床屋さんに行けるようになるとは思わなかった。 入ってみたい

          断髪小説~幸子2~

          断髪小説~有美~つづき

          旦那さんがバリカンを入れていく。厚みのある一束ねにした髪はなかなか切れない。有美さんはじっと鏡を見つめている。 同じ椅子に座り、散髪された者として、有美さんの不安と興奮がよく分かるような気がした。そして、再び自分も体験したいという決意がより固まった。

          ¥300

          断髪小説~有美~つづき

          ¥300

          断髪小説~有美~

          やっと伸びてきた」 前回の中継散髪から半年が過ぎ、刈り上げボブになった幸子の髪は肩につくかつかないかの長さまで伸びていた。 刈り上げボブになった衝撃は忘れられない。 その日の夜は、刈り上げ部分を撫で、髪に残るシッカロールの匂いを味わっていた。 春休みを選んで正解だったと思った。 サークルもバイトもしていない幸子は誰とも会わない引きこもりのような生活を送った。 買い物に出かけるときは帽子を被り、刈り上げが見えないように気をつけた。 刈り上げ女子がいることは知っていたが、幸子は自

          断髪小説~有美~

          断髪小説~幸子~つづき

          ついに散髪の日がやってきた。 その日は土曜日の15時に決定された。 いざ申し込んだものの散髪までの間、幸子の心は揺れていた。 中学生の時から待ち望んでいた床屋さんで、しかもライブ中継の中で散髪されるという興奮。 一方で見知らぬ人に自分の髪型を決められてしまう不安、きっとバリカンも入るんだろう、バリカンや剃刀は痛くないのかなという恐怖。 さまざまな感情が押し寄せてきて、お断りをいれようかと何度も考えた。

          ¥600

          断髪小説~幸子~つづき

          ¥600

          断髪小説~幸子~

          お店に入っても幸子に本当の決心はついていなかった。 いつも行く美容室とは明らかに違う匂いが漂い、押し込めたはずの不安が再びこみあげてくる。 「やっぱりやめます」と言おうと思ったが、 「どうぞこちらの椅子に」という店主の有無を言わせぬような声にやはり逃げることはできないように思われた。 そこにあった椅子は黒くがっちりとしたもので、腰掛けると終わるまではもう立ち上がれないように幸子には感じられた。 「襟を剃るから首元を折っても良いかな」 店主が尋ねてくる。 襟元の開いた服を

          断髪小説~幸子~

          引っ越し

          画像や動画も投稿できると思い某所(REQU)より引っ越しいたしました。 少しずつ作品をアップできればと思いますのでよろしくお願いいたします。 以前にご購入いただいた方がいらっしゃれば、内容は同じですので2回目を買われないようにご注意ください。」