もしSHISHAMOの「明日も」が古典和歌だったら
「良いことばかりじゃないからさ~♪」と、限りなく現実的な歌詞から始まるサビ。
仕事や勉強など日々の生活で凹んだとき、それでも前を向こう!と思わせてくれるのがSHISHAMOの「明日も」という曲です。
女性ならではの柔らかく可愛らしい歌声も、魅力のひとつですよね。
今回はストレス社会を生きる私たちに元気をくれる、このヒット曲を和歌にしてみることに。
週末に会いに行くヒーローとは?
この“週末に会いに行くヒーロー”とは、サッカーチーム「川崎フロンターレ」のことだそうです。
Wikipediaによると、SHISHAMOのボーカル・宮崎朝子さんが、彼らの試合に胸を打たれて作詞したのがこの曲なのだとか。
MVも、川崎フロンターレの試合が行われた競技場で撮影されました。
サッカーに限らず、休日になれば自分の趣味の時間をとり、お気に入りのアイドルやキャラクターから元気をもらっている人は少なくありません。
各々が自分にとっての“ヒーロー”を想像しながら聴ける歌詞だからこそ、多くの人の共感を呼び、ヒットに繋がったのでしょうね。
励ましの言葉を受け取る難しさ
中でも次の歌詞は、個人的にかなり共感しました。
「そんなちっぽけな悩み気にするな」と励ましてくれる人も、もちろん悪気がある訳ではないでしょう。
むしろその逆で「少しでも心を軽くしてあげたい」という思いやりから発せられる言葉なのかもしれません。
しかし受け取る側は、自分の感情を否定されたように感じて傷つくこともあります。
場合によっては「自分には理解者がいないのでは…」と、かえって孤独感に苛まれてしまうことも。
そんなとき自分にとってのヒーロー、いわゆる“推し”の存在が、生きる力となり、自分を導いてくれた…!
誰しもそういう経験が一度はあるのではないでしょうか??
「枝折る(しをる)」=道案内をする
初めてこの古語を知ったとき、なぜ「枝を折る」が道案内なのか?と疑問に思いました。
調べると、かつて迷いそうな道では木の枝を折って、道しるべの目印にしたようです。
本に挟む「栞(しおり)」も、「枝折り(しをり)」から来ているのですね。
なんと風情のある美しい語源…!と、思わず惚れぼれしてしまいました。
私も道案内されるばかりでなく、誰かの力となり、導いていけるような存在へと成長したいものです…!
数ならぬ 憂さとて笑ふ 声よりも
黙して為さむ 背ぞ枝折りける
※解説は冒頭のインスタ参照
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