見出し画像

ぶっちゃけネタ集めのために会社に勤めています

先日、子どもが保育園で繰り返し濃厚接触者に推定され、約2週間にわたる保育園登園自粛生活を送りました。

この間何を思ったか。

「会社辞めたい!!!!!!!!!!」

絶望感でいっぱいでした。

でも、冷静に考えなおし、辞めないことにしました。

このnoteでは、私の今の仕事観やビジョンの話に触れながら、なぜ辞めないことにしたかを書いています。

私と同じように、退職したいと思うけれどどこか踏み切れない人の何かの参考になりましたら。

1.繰り返す登園自粛がもたらす絶望感

保育園登園自粛がもし1週間だったなら、まだ耐えられたかもしれません。自粛期間が明けたらたまっている仕事を一気に片づけよう。
1度目の登園自粛はまだそんな気持ちで、こんなnoteも書いています。

が、しかし。

登園自粛期間が明けてやっと登園できたと思ったら、その日のうちに、また濃厚接触者に推定されてしまいました。
登園できたのはたったの1日。
また登園自粛生活に逆戻りです。

「あと〇日」とトンネルの出口を目指して必死にあるいていたのに、トンネルの先もまたトンネル。
さすがに心が折れ、翌日の朝まで放心状態で、目から涙もこぼれる始末。

さて、私はなぜこんなにつらかったのか。
そんなことを考えながら、会社を辞めないまでも、私の生活をよりよくするヒントが見つかりました。

2.絶望感の源を見つめて気づいた「私が乱されたくないもの」

私は普段から時間のやりくりにものすごく気を使っています。

きっかけは、育休から復帰して1年くらいたった頃。

育児と仕事の両立にも慣れてきて、2人目が生まれたらもっと忙しくなるから、今のうちにやりたいことをやっておこうと、英語コーチングサービスに申し込み、英語の勉強をはじめたことでした。

英語学習の習慣化についてはこれまでも書いてきていますが、日々の生活を徹底的に見直し、すきま時間をかき集め、1日2時間程度は勉強できるように工夫しました。
英語学習の習慣化をきっかけに、ワーママとして時にワンオペ育児をしながらも、よりよい生活に向けて改善を繰り返してきています。

まだまだ発展途上ですが、今の私の生活の要素はこんな感じ。

・会社員として働く
・子どもと過ごす時間は子どもとちゃんと向き合う
・英語の勉強を隙間時間で1日2時間程度
・noteやブログを書く
・悩みや課題を解決するために読書は重要
・健康寿命を延ばしたいから隙間時間で運動も
・睡眠時間は8時間は必要

テレビやお酒などは私の生活には必要ありませんし、極力料理もしません。
ルーティンを定め、極力やらなくていいことは排除し、ワンアクションでも減らせるなら家電は高機能モデルを選ぶ。
完璧といえませんが、日々改善を繰り返し、仕事は定時で終われるようにするなど、平日のルーティンを整えています。
私は達成したい目標のために猪突猛進でがんばるぞ!というタイプではないので、毎日無理なくコツコツ積み上げる生活が今の私には心地よいです。「心地よい」というより、「精神的な健康の基盤」といったほうがよいかもしれません。

↓過去のnoteでもいろいろ書いています。

緻密に色分けした時間を過ごすことは、私には必須でした。

しかし、突然、その緻密に色分けされた時間が、登園自粛によりぐじゃっと上から上塗りをされてしまいました。
「育児」と「仕事」という2色がにじみあったような色で。

3.「こんなこと」のために私の大切な時間を消費しないといけないなんて

突然、生活の大部分が「育児」と「仕事」に塗りつぶされてしまいましたが、さらには「育児」と「仕事」のせめぎあいに苦しむことになります。

それは当然です。
普段から週末は育児で疲れ切ってしまうのに、そこに仕事がのっかってくるわけですから。

なんとか育児の合間に最低限の仕事をやるのですが、子どもと向き合えないことは私にとって非常にストレスでした。
すると、次第に仕事の内容に対して憤りを覚え始めます。

「こんなこと」のために私の大切な時間を消費しないといけないなんて。
こんな思いをして仕事をしないといけないくらいなら、会社を辞めたい。

(1)「こんなこと」の正体

ところで、私が腹の底から憤りを覚える「こんなこと」とは一体なんなのか。

前述の通り最低限の仕事だけすることにしましたが、やった仕事を振り返ると、

・締め切りの迫った「誰でもできる」「何の価値も生み出さない」事務作業
・「人の大切な時間を奪う」1時間のミーティングが何本も
・在宅勤務者を管理するために「追加された」日報提出

いまこうやって書き出しただけで頭に来ます。

これってこんな緊急事態に私がやらないといけないこと?

(2)「こんなこと」と向き合う価値

ただ、冷静になってみると、この「何も価値を生み出さない仕事」が幅を利かせている会社や部門の状態に気づけたのはよかったです。
何も価値を生み出さない仕事を圧縮する仕組みを作ることは、人的コストの削減という点で、間違いなく会社への貢献になります。
そして、今回、「何も価値を生み出さない仕事」が実際に障害となることで、どういうことが無駄になっているのかが見える機会となりました。

以前、私は上司から、

あなたの課題を見つける能力には一目おいている。しかし、課題を見つけた人がそれを解消する役回りを担うべきなのに、なぜあなたはそれをしないのか。

と言われ、その時の私は「いまは確実に定時に帰れるようにすることを優先する時期だからだ」と回答していました。

↓そのときのことをこちらのnoteに書いています。

今もその気持ちは変わらないですが、上司が言っていたことが何となくわかったような気になりました。

上司の指摘する通り、私は×を見つけるのが得意で、〇を◎にすることほどではありませんが、×を〇にすることにもそれなりにモチベーションを覚えます。
そして、前述したように、×を〇にすることで自分にとって心地の良い生活リズムや環境に改善し続けてきました。

一方で、会社の仕事は依然として私の生活の大部分を占めています。
まだしばらくこの会社に勤め続けるのであれば、自分が心地よく働けるための活動に時間とエネルギーを使うことは、私の生活の質向上のために良いのではと思うようになりました。

4.会社を辞めるのか辞めないのか

ところで、私は、近い将来会社を辞めるつもりです。
そのための布石として、今は転職のための情報収集したり、勉強をしたり、副業をしたりしながら、どこへ向かっていくかを模索しています。
しかし今は、会社を辞める判断を先送りにしています

その理由は3つ。

①転職するには市場が小さすぎる

まず、私の経験×希望勤務地のかけあわせがニッチすぎて、転職先はかなり限定的なことです。

これは、転職エージェントとの会話や企業からのオファーなどを通じて自分を客観的にみるなかでわかりました。

リモートワークが馴染まない業種では、場所が人材マーケットの規模を決めます。
売り手市場となる地域もありますが、家族のことを考えると今は拠点を変える決断はできません。
このニッチな市場で勝つためには、タイミングよく好機を手にしなければなりませんし、好機が何かを見極める選球眼を磨かなくてはならないでしょう。

②安定的な収入を確保したい

また、会社勤めを続ける限りは、薄給であっても安定的な収入が得られます。
我が家は夫とのダブルインカムなため、私の収入が途絶えると、我が家の家計に影響が出ます。

ただ、影響はそれだけでなく、私の精神的健康にまで及びます。
これは、育休(育休手当)や時短切り替えで体感したことでした。
私は育児の多くを担ってはいましたが、収入は価値を生み出せていない(自分がコスト要因でしかない)ことに、とても居心地の悪さを覚えたのです。

今思えば、もっと気軽に一時保育を使って、自己投資や自分の考えを整理する時間を持ち、考えたことを夫に伝えて相談すれば解決できたのかもしれません。
しかし、話すことが苦手な私にとって、考えていることを夫に伝える、というのはなかなかハードルの高いことです。

また、③に後述する、この先進むべき道を模索する上で、安定的収入は私の精神的な安定のために必須と感じています。
いろいろ模索する上で、私は追い込まれて結果を出せるタイプではなく、「しっかり考えて行動し、行動した結果から学びを得てさらに試行錯誤を繰り返す」というサイクルをマイペースに続けることで結果を出せるタイプだと考えています。
結果を出すためには、心配ごとを抱えている場合ではありません。

安定的収入を得る方法(私の経験を生かせる高時給バイトなど)をつくる、という選択肢もありますが、今はその検討に投じるエネルギーと時間がないので、保留です。

③進むべきビジョンを検討する時間がもう少し必要

長期的な話をしますが、私は今の土地に住み続けることに対してあまりこだわりがありません。

私の心のオアシス、ハワイのように、私が自分らしくあれる場所とは言えないし、子ども(今3歳)の教育のことを考えたら、住む場所を変えられるよう、身軽な状態にしておいたほうがよいと思うのです。

↓ 教育移住という選択肢も持っておきたいと思った話

なぜなら、子どもの教育は、私の中で重要度がかなり高く、自分の仕事を子どもの教育より優先させることはないからです。

↓ このことは1回目の登園自粛の時に気づきました。

そういう観点では、今の仕事は業種や職種が足かせになる可能性があります。
地域に密着した事業であるため、地元のことをいかに知っているかが重要であり、またリモートワークがなじまないからです。
そのため、この先のことを考えると、ノマドで働けるネットビジネスや、どの土地でも商売できるビジネスにシフトしていく必要があると考えています。

地域に密着した事業であるからこそ、地元に入り込むノウハウは他の地域でも使えたり、行った先の地域では先進事例を知るものとして歓迎されるのかもしれません。
しかし、そういった地元開拓には時間がかかりますし、今の職場での他の地域から来た方の働きぶりを見ていても、行く先々でそういう開拓をして活躍していくイメージがどうもわかないのです。

どの土地へ行っても生かせるスキルやノウハウを積む方向にシフトしていくためにはどうしたらよいか。

「どの土地でもできる」は、裏を返せば、「今の土地でもできること」になるので、今の本業も副業も、そんなことを考えながら組み立てなおしはじめています。

ただ、この「どこの土地へ行っても働ける」は、私のビジョンの1側面に過ぎません。

何を重要と考えるか、何にやりがいを感じ、何に苦痛を感じるか、といった仕事観や、今後どういう経験を積み、夫とバランスを取りながら働き方をどう変化させていくか、といった長期的なライフシフトの考え方も必要かなと思います。

これらの全てに対して今すぐ答えを出せるわけではないと思いますが、今はこういったビジョンを徐々に明確にしていく準備段階と位置づけています。

この時期においては、会社に勤めているメリットがあります。

自分が進むべき「ビジョン」を明確にする「検討材料」が得られるのです。

こう考えるようになったのは、oishi haru(ワーママはる)さんと野本響子さんの対談を聞いたのがきっかけです。
おふたりは、「サバティカルタイムや教育移住に踏み切れたのは、仕事をやりきった感覚があったから」とおっしゃっていました。

果たして私は今の会社でそういった感覚があるか?
答えは否。
今辞めてもまた同じような違和感に苦しむような気がします。
それならば、そういった違和感をひとつひとつネタとして回収し、持ち帰って分析することで、自分のビジョンを明確にすることに役立つのではと考えました。

ネタを集めに会社にいっている、と考えると少し気が楽になります。
noteに書きたいこと満載の毎日ですが。

5.おわりに

「転職しない」というのは他人から見れば、消極的な選択かもしれません。

しかし、過去2度行った「転職をする」判断が短期的な視点からだったことを踏まえると、中長期的な視点でこのような判断をしたのは私の成長かなと思います。

もちろんそれだけでなく、幸いこれまでの会社のように、長時間労働を強いられたり、パワハラで精神がボロボロ、という状態では今ないことも影響しているでしょう。
それは、過去2度の転職判断は間違っていなかったからだとも言えるかもしれません。

このまま退職してもうまくいかない気がする。

そんな心のアラートに耳を傾けることにしたのです。

ところで、この登園自粛期間中、「退職したい!」という気持ちが強くなりすぎて、「「会社辞めたい」ループから抜け出そう!」という、正に今の私を表すタイトルの本を手に取りました。
「会社辞めたい」でググるほど、もうほんっとに会社に行きたくなくて、その結果、検索でひっかかったのがこの本。

筆者は転職エージェントとして、のべ1,000名以上から寄せられた退職や転職の悩み相談を通じて、転職後にうまくいっている人とそうでない人の違いを分析し、そこから生み出した前者のセオリーを本書にまとめています。。
私も転職経験者として、会社辞めたい「ループ」の存在は認識していたので、ループにはまらないように手を打っておきたいと考えていました。

その対策のひとつとして、筆者はこの本の中で「退職成仏ノート」を書くことを推奨しています。
なぜ退職したいのか、それと同じような経験が過去にもあったかなどを書き連ねることで、自分の本音にたどり着き、自分が進むべき道を知る。

「なぜ辞めたいのか」を掘り下げたうえで、なぜそのような違和感を私は持つのかを探求する。
これらを考えるうちに、私は前述の「価値を生み出さない仕事」に忙殺されることの他にも今の会社に対する違和感を突き止めました。

まずは、プロセスから得られる気づきや学びを重視するのに対し、会社では結果が評価されること。
結果なんてそんな短期では出ないのに、結果を出していないと切り捨てられる(担当から外される)。

次に、自分の頭でしっかりと考えて試行錯誤して答えを出したいのに、上司の頭の中にあるセオリー通りに動かないといけないこと。

自分はこうしたいが、一方で会社はこう。
この対立構造が見えるだけで、まだ対策の打ちようがあるように思えるから不思議です。
こういった気づきが自分の仕事観やそれを支えるノウハウを醸成することに役立つのでしょう。

さあ、まだまだ私の模索は続きます。


この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?