転んでもただでは起きぬ! 「在宅勤務×ワンオペ育児」で見つけた育児と仕事の均衡点
3歳の子どもが保育園より濃厚接触者に推定されて登園自粛することになり、約2年ぶりに在宅勤務+ワンオペ育児になりました。
まだたった2日過ごしただけですが、この2日間で自分の価値観がガラガラと崩れたような感覚を持ちました。
はじめはなぜこんな感覚を得たのかがわからなかったのですが、この感覚の正体を探すうち、私にとっての育児と仕事の均衡点が少し見えたような気がしました。
今日はそんな気づきを書いていきます。
育児と仕事のバランスに思い悩むどなたかの参考になりましたら。
1.育児のプライオリティが爆上がり
この2日間の感想。とにかく子どもがかわいい。
普段の平日、子どもと一緒に過ごす時間は、睡眠時間をのぞいて3時間程度。
それが急に丸一日べったり親子水入らず状態に。
休日も2人きりで過ごすことは時々ありますが、いかに育児の合間を縫って自分の時間を作るか、ということばかり考えている気がします。
頭の中は、こんな感じ。
これが、在宅勤務になると、ガラッと変わることに驚きました。
えっ、育児こんな上位?
かなりびっくりしました。
通常、平日の頭の中は、
なので、育児はワースト2。
それがなぜか、ベスト2に躍り出たのです。
2.なぜ育児のプライオリティがこれほど爆上がりしたか
この2日間、私の頭の中で、いろいろなものが、本業と天秤にかけられました。
いつもと同じ24時間なのに、全体的に育児が急にのっかってきたので当然です。
なんとか落としどころを探ろうと私も必死。
なんと、睡眠と並んで、育児も本業に勝ったのです。
勝因は、「目の前にこの子がいる」ということでした。
まだまだ3歳。
保育園に行かなくていいのがとってもうれしい。
なぜならお母さんと遊べるから。
そして、私は、流れに身を任せ、また、他人の良いところを引き出したいという性格。
私に期待をする子どもがいれば、精一杯それに応えようと心と体が反応してしまい、目の前の子どもの興味を注意深く観察してさらに深めさせてあげようと頭はフル回転。
子どもが目の前にいて、本業について思考をめぐらすことなんてできません・・・。
それでもやっぱりミーティングやらなんやら仕事はあります。
私と遊びたい、私にいろいろなことを伝えたい、しかたなく、そんな子どもの相手をテレビにさせ、骨伝導ヘッドホンにホワイトノイズを流し、パソコンに向かって仕事をする。
あぁ、早く仕事を終えて、心おきなく子どもと向き合いたい!
そんな思いがふつふつと湧き、結局一昨日も昨日も、半休にして切り上げることにしました。
そして布団に寝っ転がって、昼寝の寝かしつけのために1時間半読み聞かせをしたり、一緒に昼風呂に入ったり、ベランダでスキップの練習をしたり。
頭から完全に仕事を排除し、ようやく本来の私に戻った気分です。
3.育児より優先するもの
しかし、育児が何よりも優先されるわけではありません。
通常の平日は、保育園に預け、子どもと先生方に作っていただいた一人の時間を、本業やブログ・キャリア・スキルアップ・英語学習に充てています。
なぜなら、親は、前向きに生きてお金を稼ぐ背中を子どもに見せるべきだと考えているからです。
学校でもお金の教育が始まるそうですが、お金の稼ぎ方はなかなか学校では教えてもらえないと思うのです。
私は、社会に向き合い、また自分ともしっかり向き合って、自分にあったお金の稼ぎ方や社会への貢献の仕方を、ひたむきに試行錯誤していきたいのです。
そして、子どもと過ごす時間には子どもとしっかり向き合いたい。
今回は夫がワクチンの副反応や外部との打合せで在宅勤務にもできず、私が一人で対応せざるを得ませんでした。
そして半分は有休を使って仕事は本当に最低限しかやらない。
これ以外に、方法があったのか。
4.改めて考える、私に必要な仕事と育児の体制
今回のワンオペ在宅勤務で改めて強く認識したこと。
それは、私の精神的健康には「子どもといっしょに過ごすときには、他のタスクは極力抱えない」ことが不可欠であるということ。
一方で、「親」である前に「自分」であり、「自分」の人生をしっかりとかじ取りをしていきたい。
「親」としても、「自分」の人生のかじ取りをする姿を子どもに見せたい。
これらを総合すると、①自分の人生に向き合える1人の時間を十分確保しておくことと、②子どもとの時間にそれ以外のことを介入させないこと、が必要十分条件だとわかりました。
①の「自分の人生に向き合える1人の時間を十分確保しておくこと」は、普段使っている、保育園と病児保育以外のサポート体制を整備しておくことが必要です。
訪問ベビーシッター、オンラインシッター、オンラインじじばば、など。
今回みたいに「濃厚接触者」になってしまった場合にはベビーシッターは使えませんが、オンラインシッターならちゃんと準備しておけば使えたな、という反省がありました。
オンラインシッターを使えるようにしておけば、今回のような特殊事情の時だけでなく、保育園から呼び出しがあって早退したときや週末などにも使えます。
何より良いのが、物理的な距離が離れている方に見ていただくことが可能です。
全国どこの方でも、場合によっては海外の方でも。
探してみると、キッズラインなどが提供しているようです。
②の「子どもとの時間にそれ以外のことを介入させないこと」は、仕事内容の条件になってきそうです。
週末や夜間に対応が求められる業務は厳しいでしょう。
今の仕事はマネジメントではありませんが、災害時の緊急対応を求められ、正直かなり厳しいです。
例えば、公園で遊んでいるときにかかってきた緊急の電話に出ていて目を離したすきに、子どもが車道に出ている・・・なんて考えただけで恐ろしいです。
また個人でクライアントワークを受ける場合にも、緊急対応が求められるので難しいでしょう。
子どもとの時間にそれ以外のことを介入させないようにするためには、緊急対応に限らず、普段からもっと主体的に取捨選択をし、対応しなければならないものの数と量を、もっと減らしていかなくてはならないのでしょう。
夫とのパートナーシップにおいても、私がこのように考えていることを夫に知っておいてもらいたい。
5.最後に
育休から復帰してもうすぐ3年になりますが、ずっと仕事をやりきれないもどかしさに揺れていました。
そんな私が、この2日の間に、子どものことで頭がいっぱいになっているのには自分で驚きました。
今思えば、それは2年前に保育園登園を自粛して在宅勤務をしていた時にも感じたことではあったのですが、今回はその時とは少し違う気づきがありました。
それは、相手のいいところや興味のあることを発見し、それを生かす、という資質が私にあり、育児でそれが生かされるからだ、ということです。
2年前であれば、この、子どもに頭を持っていかれる状態を「仕事に集中できない悪いこと」ととらえていたと思いますが、今はそれもよいところのひとつととらえることができています。
そして、そのよいところの妨げにならないように、仕事やそのほかのことも設計していけば、自分の人生がよりよくなるのではないかとも考えています。
2年分の成長でしょうか。
それとも年を取って図太くなったんでしょうか。
いずれにしても、今は間違いなく自分の人生を歩んでおり、なんとか自分の答え(自分にふさわしい仕事や働き方)を見出すために、試行錯誤を繰り返しています。
そんな背中を子どもがどう見るかはわかりませんが、しゃんと背筋を伸ばして生きていきたいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?