見出し画像

ワーママが勉強をするために工夫したこと④ 習慣づけ編

これまでの3回に引き続き、1歳児を育てながらフルタイムで働き、勉強を習慣化した体験談を書きたいと思います。

第1回では、勉強を習慣化できるようになるまで、私がたどった道のり5ステップをご紹介しました。

 ①勉強をする目的を明らかにしておく
 ②勉強する時間を確保する
 ③状況にあった勉強方法を定める
⇒④ルーティンをとにかく回す【今回】
 ⑤学習スピードを維持する

今日は②で洗い出した時間に③で割り当てた勉強を、ルーティンにしていくまでを書きたいと思います。

さて、人間とは、さぼりやすい生き物です。
がんばって続けていても、ふとした心の隙から生じたほころびが、どんどん大きくなってしまいます。
英語コーチングの担当カウンセラーからよく言われるのは、「歯磨きみたいに、しないとなんだか気持ち悪いな」くらいになったら勝ちです、ということ。

私が英語学習をその状態まで持っていくのに半年かかりましたが、実現のために心がけたことは、

 ・無理しないこと

 ・気軽に勉強できる仕組みを作る

 ・学習状況の記録×衆人環視

でした。

今日はこれらについて書いていきます。

1.無理しないこと

はじめ、英語コーチングでは1日平均3時間勉強するのが一般的、と言われていました。
シャドウイング30分、多読30分、単語30分、英作文30分、英会話30分と課されていましたが、これがとてもきつかったです、
子どもを寝かしつけ、寝落ちした後、シャドウイングをするために起き、寝ぼけた頭でシャドウイングをして、日付が変わるころに寝る。
睡眠時間8時間必要な私が睡眠を削って勉強するのは本当につらかったです。
1か月くらいはそれを続けていましたが、ある日、なぜこんなしんどい思いをしなければならないのか、と勉強をすることを疑問に感じてしまいました。
前からやりたかった英語を勉強しているはずなのに、苦しい
そんなとき、ふと、そういえば、私は睡眠が足りないとネガティブになる人間だった、ということを思い出しました。
担当カウンセラーが何と言おうと、睡眠時間を削るのをやめよう
その判断は正解だったと思います。
多分そこで無理していたら、今まで(1年半経過)勉強は続いていないでしょう。

そんななか、いろいろもやもやすることがあったのでネットサーフィンをしていたのですが、ワーキングマザーのブログに「子どもと一緒に寝ることにしたら、寝落ちしたと罪悪感にかられることがなくなった」と書かれているの目にしました。
そうか、一緒に寝ればいいんだ!(夫とコミュニケーションをとることはなくなるけど)
その日から、子どもと一緒に寝て、朝少しだけ早く起きてシャドウイングすることにしました。
寝落ちしちゃった・・・気持ちよく寝てたのにいま起きるのつらい・・・と思わなくていいので、自己肯定感アップにつながりますし、寝落ちしてから起きてまた寝るのと、眠りに落ちてそのまま深い睡眠を続けるのとでは、眠りの質も全然違います。
またトレーニングも各30分ではなく、25分できればいいということにしました。

そしてルーティンも見直しました。
細切れの時間をいろいろ勉強に割り当てていましたが、そのうち、「できている率」が低いものも結構ありました。
そこで、仕分け作業をすることにしました。
できている率が高い時間は「ルーティン」、そうでないものは「アディショナルタイム」
「アディショナルタイム」はできたらやれればいい、くらいの位置づけ。
ルーティンだけで各トレーニング25分やるにはどうしたらいいか、という視点で考えました。
そしたら、単純に「アディショナルタイム」をはずしていくと、時間が足りません。
そこで、仕事帰り、最寄り駅についてから自転車に乗って保育園にお迎えに行くまで、少し勉強の時間を確保する、ということにしました。
いつも、早くお迎えに行ってあげないと、と思って駅に到着したらすぐに駐輪場へ向かいます。

が、いったん子どもを迎えに行ってしまうと、もう勉強はできません。
それなら、すぐにお迎えにいくのではなく、一拍おいてからお迎えに行こう。
これはいい作戦でした。
なかなか多読の時間が確保できなかったのですが、駅についてから駅のベンチに座って多読をすると、しっかり読むことができました。

こうして、「仕分け」→「見直しによる追加」で、「思ったほど勉強ができなかった・・・」という状態から「自分が決めた時間はちゃんとできている」という状態に変わることができました。
自己肯定感アップです!

このように、私は「無理のない範囲で最大限の効果を得ること」を目指しました。
そして、時々やってくる「苦しい」という発作には、「どういう時に苦しいと感じるのか」を知り、「それを取り除くための方法」を考える、ということで対処しました。
例えば、買いたいものがあって、いろんなメーカーの商品から選びたいけれども、ルーティンでがちがちで固められていてそんな時間もない!と思った時。
当時5時に目覚ましを鳴らしていましたが、実質5時25分くらいにしか起きれていなかったので、「5時半までだったらネットサーフィンはしてもよい」というルールにしました。
やりたいことをやるためなので、目覚ましが鳴ってから比較的はやく目を覚ませるようになりました。
早起きもできて、やりたいこともできて、一石二鳥です。

なんでもかんでもやろうと思うと時間がなくなってしまいますが、自分にとって重要な時間なのであれば、あえてそのための時間も予定に組み込んでおくほうが良いと思います。
子どもと一緒にいる時間は子どもと向き合う時間にしたいので(子どもと向かあう>勉強)、夫が子どもの相手をしていたり、テレビなどに熱中しているとき以外は勉強はしませんし、今は日本語の読書の時間も確保するようにしています。

2.気軽に勉強できる仕組みを作る

怠け者の私は、すぐに「~だから今はやめておこう」と自分に言い訳をしてしまいます。

そこで、勉強に取り掛かるハードルをさげておくことで、自分への言い訳を極力減らすようにしました。

まずはスマホの活用です。
いつでもどこでも勉強できるようにするために、スマホだけで勉強ができるようにしました。
 ・音声をスマホに入れる
 ・外出時に気軽に持ち運びできるBluetooth接続のヘッドホンを用意する
 ・ヘッドホンをすぐ使えるように、スマホとヘッドホンを出し入れしやすいカバンにする
 ・有料アプリ版のある書籍(金のフレーズ、瞬間英作文シリーズ、キクタンなど)は、積極的に有料アプリを使う

※外出時はケース付きのヘッドホンにしています(ケースのないものはよく壊してしまうので)

また、キッチンなど、勉強する場所が固定されている場合には、その場所にデバイスとヘッドホンを置いておきます
私はキッチンに立っているときはKindleに本を読み上げてもらうことにしていますが、キッチンのスチールラックにつけた百均のフックにスイッチが入りっぱなしのヘッドホンをぶら下げておいて、キッチンに立つとヘッドホンを装着→Kindle読み上げ開始、ですぐに本を耳で聞ける状態にしています。
ちなみにヘッドホンは、スマホ用(シャドウイングなどに使う)とKindle用、同じもの2つ用意しました。
ヘッドホンを複数のデバイスに接続できるように設定してしまうと、Bluetoothを繋ぎ変える手間がかかるためです。
すぐに勉強を始められるようにするには、ヘッドホンは単一のデバイスのみペアリングしておくのがおすすめです。

※家では子どもの声も聞こえるように、骨伝導ヘッドホンを使っています。


もし、機種変更で使っていないスマホがあるのなら、WiFi接続でキッチン専用にしてもよさそうです。


逆に、家では、子供がいると(起きていると)、スマホを触っていると子供がスマホに興味を持ってしまうので、なるべくスマホを使いたくありません。
そのため、紙の本(単語帳、英作文、リーディングの本など)も用意しました。
寝室の枕元、ソファの横など、そこらじゅうに紙の本を置いておいて、いつでも英語の勉強ができるようにしました。
このとき、特定の本を集中的に勉強したいということであれば、同じ本を2冊3冊買ってあちこちにおいておいても良いと思います。

3.学習状況の記録×衆人環視

やっぱり必要なのは、他人の存在です。
私の場合、英語コーチングサービスに高額投資をしていましたので、担当カウンセラーに伴走していただけたのがよかったです。
ただ、私のように専門のコーチングサービスを利用しなくても、それ以外にも方法はあるかもしれない、とも思うので、私がこのサービスを利用してよかったと思う要素で他のもので代替できそうなものも、あとでご紹介したいと思います。

まず、大概の英語コーチングサービスには、進捗管理の仕組みがあります。
私が受けていたサービスも、はじめはGoogle Sheetsで担当カウンセラーに共有する仕組みでした。(途中からアプリが開発され、アプリに切り替わりました。)
各勉強メニュー(シャドウイング、単語、英作文、多読、英会話)と予定時間、実際にした時間を記録します。

この「コツコツ記録する」ということが、私にとって重要でした。
なぜならば、「ちょっとでもいい記録にしたい」という欲が働くからです。
それが「人に見られている」と思うと、より一層です。

また、記録することで、振り返ることもできます。
「この日はなぜこれが出来なかったのか」「取り組みにくい理由が何かあったのか」など、記録から振り返ることで、「具体的な改善方法を考えよう」という気が起こります。
そして、改善方法を思いつけば、今度は「具体的な行動を起こそう」という気にもなります。
例えば、「使っている音声再生アプリでは1日分(例えば3トラック)リピートして反復学習したいのに、プレイリストを作成してそれをリピートするということができない」ということであれば、「違うアプリを検討し、インストールしてセットアップする」ということをする必要があるかと思います。
普段忙しくてこういった細かな改善はなかなかできないのですが、振り返りの時間を設けていれば、なぜかそのハードルが下がります。
他には、「昼休みに英会話やってるけど復習ができてないな」とか「朝のシャドウイングの時間に子どもが起きてきてしまったら予定が崩れるから、。ういうときのパターン決めておいたほうが良いのでは?」とか、いろいろ気付きがでてきます

具体的な改善方法を考えたり、行動にまで落とし込めたらベストです。
でも、もしできなくても、その気づきを書いておくことで、自分の頭の片隅にはいつもそのことが起こりますし、それをSNSなど誰かの目の触れるところに書いておけば、もしかしたら、誰かが良い方法を教えてくれたり、「やるなら今でしょ!」と背中を押してくれたりするかもしれません。
それを期待して、私は担当カウンセラーには気づきを毎週報告するようにしています。
なお、改善の頻度はあまり高すぎると、習慣として定着しなくなるので、初めの段階では1週間に1度程度がよいと、私は思います。

また1週間に1回、単語テストや英作文のタイムアタックなどで進捗を確認し、
 ・成果が出ているのか/出ていないのか
 ・出ているとしたら、なぜ成果が出たのか
 ・出ていないとしたら、なぜ成果が出なかったのか
を振り返っておくようにもしています。
進捗とその理由を確認しておくことで、次の1週間の学習方法の参考にすることができますし、ある程度この範囲の単語は覚えられたみたいなので次に進もう、など、学習範囲を決めることもできます。

ここで、英語コーチングの代替として、アプリやグッズをご紹介しておきます。

■スタディプラス https://www.studyplus.jp/
学習管理の機能を持つSNSです。
自分で教材を登録し、学習した時間を記録することができます。
実績がみえるようになるのでやる気も出ますし、SNS機能もあって、ときどき「いいね!」をしてくれる人がいるので励まされます。

■みんチャレ https://minchalle.com/
同じ目的を持つ5人でチームを組成し、毎日やったことを報告し、励ましあうアプリです。
目的ごとにチームがあり(自分でつくることもできる)、目的に合ったものを見つけて参加します。
そして毎日やったことを報告しあいます。
何日かさぼると強制退出させられる仕組みや、同じチームの人のモチベーションに影響を与えてしまうという罪悪感から、毎日やらなきゃ、という気持ちを起こさせてくれます。

1チームの参加のみであれば、無料でできると思います。

スタディプラスで学習管理をして、その結果をみんチャレで毎日報告する、という使い方がよいかもしれません。

■コクヨ キャンパス ノート スタディプランナー
私が今1週間の振り返りに使っているノートです。

中高生向けだと思いますが、結構便利で、デイリー版とともに仕事でも使っています。

習慣化して以降はアプリに時間を記録する、ということはしていませんが、1週間に一度、やったかやってないか、くらいは記録をしています。

この1週間どうだったかや、単語テストの記録、ノートに記録してみての気づき、などを書き、写真でとって担当カウンセラーに送っています。



この回を書くのにはだいぶ時間がかかってしまいました。

いろいろ工夫をしたことを思い出す作業は大変でしたが、初心にかえったような気持にもなりました。

次回は、ときどき進捗を確認してやる気を出した話を書きたいと思います。

★私が受けた英語コーチング「プログリット」についてはこちらに書いています(外部ページ)

★当時の平日ルーティンはこちら

 すきま学習2h×未満児母×フルタイム勤務の平日ルーティン


★ワーママのすきま勉強はこちらに書いています。

 ①勉強をする目的を明らかにしておく
 ②勉強する時間を確保する
 ③状況にあった勉強方法を定める
⇒④ルーティンをとにかく回す【今回】
 ⑤学習スピードを維持する


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?