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ワーママが勉強をするために工夫したこと⑤ 速度維持編

ずぼらな私がフルタイムで働きながら育児をこなしたうえで、勉強を習慣化するまでにするまでに工夫したことを書き下ろす5回シリーズも最終回となりました。

最終回の今回は、学習のスピードを維持する方法を書きたいと思います。

ワーママのすきま勉強シリーズ(全5回)

 ①勉強をする目的を明らかにしておく
 ②勉強する時間を確保する
 ③状況にあった勉強方法を定める
 ④ルーティンをとにかく回す
⇒⑤学習スピードを維持する【今回】

1.もやもやしたら、勉強の目的に立ち返る

さて、勉強が習慣化してくると、時々勉強以外の要因で、勉強のモチベーションが下がる時があります。

仕事で結果が出せなくて落ち込んだり、子どものイヤイヤ期に精神的に参ったり、家族から自分勝手だと言われて夫婦関係が悪化したり・・・。

そうすると、なんのためにこんな思いをしてまで勉強しなくちゃいけないの、というもやもやが生まれてきます。

そこで大事になってくるのが、で考えた「自分は何のために勉強するのか」です。

思い出してみて、納得がいけば、勉強を再開すればいいですし、納得がいかなければ、最低限の勉強(サボるとスキルが落ちてしまうようなもの)だけは続けつつ(私の場合はシャドウイング)、勉強時間を少し減らし、その時間を使って、自分にとって何が重要かを改めて自分に問いかけるようにしています。


もしかしたら、今までお金や時間を投入してきたからやめられないと思い込んでいたけれど、実は勉強よりも大事なものを犠牲にしているかもしれません。
短期的な視点と中期的な視点の両方で考えてみて(中期的な視点でも確認することがポイント)、優先順位が違うと思うのであれば、勉強に割く時間を見直してみてもいいと思います。






2.定期的に勉強の目的と現状を照らす

勉強を継続するなかで、自分の成長を妨げる要因のひとつが「慢心」です。

コンスタントに勉強ができるようになってくると、継続できていることに満足してしまいがちです。
しかし、継続勉強は手段でしかなく、結果が伴っているかは別問題です。
継続できている、という自己肯定感は精神の安定にはとてもよいですが、慢心してしまうと自分の成長にブレーキがかかってしまいます。

以前、本田圭佑氏も、対談の中で、自身の英語について、「定期的に自分の英語力をパブリックにさらす」ことにより客観的に自分の実力を確認している、というようなことを言っていて、ハッとさせられました。
https://englishhub.jp/news/progrit-637.html


私も自分の勉強の目的と現状を定期的に客観的に評価するようにしています。

まず、なぜ私が英語を勉強し始めたか
それは、日本語でやっているような情報収集を、英語でもやって、自分が色々なことを判断するときの材料としたい、と思ったからです。

具体的には、
①懇親パーティーで人と知り合い、知り合った人のところへ出向き、インタビューしていろいろ教えてもらう
②業界の最先端のセミナーやパネルディスカッションに出かけて行って、最新の課題や取り組みを知る
というようなことをしたいです。

そうすると、これを英語でできるようになるために、私が身につけなくてはならないことは、
・プレゼンテーションの英語を聞き取ること
・英語で質問をすること(傾聴)
・テンポの良い会話運びをすること
です。

ちなみに、普段勉強する上では、これらを意識しつつも、これらに特化した練習はあまりしていません。
なぜならば、一技能に特化した練習をした方が効率が良いからです。例えば、プレゼンテーションの内容を聞き取る、という行為には、「英語の音聞き取ること」と「聞き取った音を理解すること」の二つの技能が含まれているので、普段これらは別々に勉強しています。

このように、普段はあまり英語の聞き取りはしていない私ですが、時々あえて聞き取りテストをしてみます。
English Centralなどで、1分ぐらいの英語のスピーチを聞いて、その内容を日本語で要約する、というものです。
それが思っているほども、というより、全然できなくて、愕然とします

私の英語学習のモチベーション維持においては、この「愕然とする」ということが重要です。

前述の通り、コンスタントに勉強を続けていると慢心しがちなのですが、「愕然とする」経験をしたときにはじめてそのことを自覚するが多いように思います。

「前よりできるようになったと自信を持っていたけれど、私ってまだこんなだったのか」「目標までまだこんなに遠かったんだ」ということに気づくと、「これはいかん、もっと頑張らなくては」「もっと時間を確保しなくては」と、危機感がうまれ、やる気が出てきます

自分の成長にブレーキをかけることを防止するために、時々こうやって目標との距離を確認する機会を設けておきます。

ちなみに、「テンポの良い会話」での目標との距離の計測方法についても書いておきます。
私は、普段から実践練習として英会話にも取り組んでいますが、テンポの良い会話かどうかは、普段は客観的に自己評価していません。
しかし、ある時、英会話をしたあとに復習しようと思っても、何に詰まったのかなど思い出せないことが多かったので、 復習のためにオンライン英会話の内容をボイスレコーダーで録って聞いてみたら、あまりの間の長さと言い直しの多さに(また)愕然としました。
そうすると、「何が足らないんだろう語彙力?考えを組み立てる力?」「どうでもいい言い直しが多すぎないか?」など、改善すべき点について分析することができました。
ほんっと、初めて録音したときはショックでした・・・







3.「やっぱり楽しい」もモチベーションに

さて、焦りをモチベーションにする話ばかり書いてきてしまいましたが、自分を追い立ててばかりだと疲れるので、楽しい話も書いておきたいと思います。

毎日2時間の英語学習を1年半続けてきましたが、今、英語学習がとても楽しいです
なぜなら、英語を使って日本人以外ともコミュニケーションが取れるようになってきたからです。

私は英語コーチングサービスを受けて英語学習を始動させましたが、英語コーチングサービスでは、「〇ヶ月でペラペラになる」と謳っているものが多いです。

しかし、実際はそうではありません。
英語はコミュニケーションスキルの一環ですし、そもそもスキルとは筋肉のようなもので、使わなければ衰えます。

英語コーチングの契約満了の時期が近づき、担当コーチから継続契約の勧誘を受けるなかで、私が目指す英語力に到達するまでの時間を見積もってもらったところ、1日2時間の学習であと2年半かかる計算でした。
あの「〇ヶ月でペラペラ」という話はなんだったの、とちょっとびっくり(というかショック)です。

ただ前述の通り、英語はコミュニケーションスキルの一環であり、生涯学習と言われれば、そうなのかな、という気もします。

何が言いたいかと言うと、英語力を上げるには結構時間がかかるので、その時々のレベルによって適切な学習方法も変わってくるし、レベルにあった適切な学習方法を選べば楽しい、ということです。

これは、英語などのヒューマンスキルを身につけるための勉強に限った話かもしれませんが、実践で楽しいと感じられると、もっとできるようになりたい、と、どんどん勉強したくなります。
楽しい、という状態まで来れば、成長はかなり加速するので、もしかしたらこれが勉強の習慣化で目指す最終形なのかもしれません。







4.レベルにあった学習方法を選ぶ

また、この「レベルが上がるにつれ学習方法が変わる」ということ自体もモチベーションにつながります。


英語の勉強を始めた頃は、英語コーチング会社が基礎固め用に指定した教材を用いて勉強していました。

具体的には、①シャドウイング ②市販の多読教材 ③市販の英単語テキスト ④瞬間英作文 です。
ある程度できてきたらNative Campで英会話を始めましたし、またシャドウイング教材の難易度も当初よりかなりあがり、指導内容も、弱系の聞き取りからネイティブの自然な発音(フラップや音の連結)をとらえることへと変わってきています。

また、多読は市販の教材ではなく、自分の読みたい本や海外のサイトを読むようになりました。
単語も市販のテキストもたまに使いますが、自分で作ったオリジナル単語集(Ankiアプリ)をメインにしているので、自分が英語で情報収集する方面の単語を強化できています。
英作文も、以前の日常生活ベースのものから、ビジネスシーンで英語を使うことを想定し、ビジネスでも使える表現が盛り込まれたものに変更しています。
それに加えて、スマホの言語設定を英語にしたり、英語でSNSをしたり、YouTubeで自然な英語表現や発音を学んだり、新しい学習方法も取り入れています。


スマホの言語設定を英語にすることははじめの段階でもできましたが、おそらく当時の英語力だと、「何言ってるんかわからんわ!」とものすごくストレスが生じたと思います。
もちろんスマホは日常生活に切っても切り離せないものなので、成長ははやかったかもしれませんが、逆にその分ストレスも大きく、学習モチベーションを著しく下げる要因となったかもしれません。
でも、今ならたまに馴染みのない表現があるな、というくらいなので、「お、新しい言葉が出てきた。Ankiに登録しとこうっと」とそれなりに楽しめています。
また、SNSも、初めの段階でやりはじめていたら、いまほど上手く使いこなせなかったのではないかと思います。
今は英作文にそれほど時間がかからなくなったので、SNS上でのコメントのやり取りやチャットをテンポよく楽しめるようになり、英語学習の目的であった、情報収集に一歩ちかづけた感じです。
ビジネス向けSNSであるLinkedInでシンガポールの方の投稿の内容が気になり、勇気をだしてはじめて質問コメントを書いてみたら、すぐに答えが返ってきて、そのときは「これがやりたかったことだ!」と本当に嬉しくてたまりませんでした


ところで、今回のこのシリーズでは、私が英語コーチングを受けてここまでやってきたにも関わらず、その内容についてはあまり触れてきていません。
もし英語コーチングを受けていない自分がこれを読んでいたらどういうアドバイスをしてあけられるだろう、と考えながら書いていたからです。

しかし、前述の自分のレベルに合わせた学習方法の見直しは、英語コーチからのアドバイスなくしてなかったのではと思います。
私が英語コーチングを受けて1番よかったのは、このレベルに合わせた学習方法をアドバイスしてくれるところかもしれません。

ただ、英語のように専門コーチがいるとも限りませんし、お金にも限りがあります。
そこで、私が英語コーチングで得たことを英語学習以外にも適用できるように、改めて英語コーチングのよいところを整理し、どうやったら他で補完できるかも考えておきたいと思います。

■英語コーチングのよいところ

① 英語学習方法の情報を最新情報も含めていっぱい持っている
② 自分のレベルを客観的に評価をしてくれる
③ 自分の今の課題に対して最適な方法を提案してくれる


「①英語学習方法の情報を最新情報も含めていっぱい持っている」については、同じことに取り組んでいる人達とのコミュニティでの情報交換や、先達の事例をなるべくたくさん集めることで対応できるかもしれません。

「②私のレベルを客観的に評価をしてくれる」については、前述の「2.定期的に勉強の目的と現状を照らす」のように、自分の客観的評価で対応できるかもしれません。

「③私の今の課題に対して最適な方法を提案してくれる」については、自己判断だと判断を誤る可能性があるので、それを考慮し、今ある材料(①②)をもとに、第三者に意見を求めると良いように思います。
①②の材料さえ集められていれば、英語コーチングのような専門コーチングでなくても、mentoCotreeココナラなどでコーチを見つけて一般的なコーチングを受けてみることでもよいですし、家族や友人に話を聞いてもらうことでもよいと思います。

上記のようなことをご自身でされることが難しければ、私のように専門コーチング(今はいろんなコーチ業があります)を受けることもひとつの手段としてあると思います。

その場合、英語コーチングのように、複数の会社でサービス提供がなされているのでしたら、3社程度は話を聞いて比較検討した方がよいと思います。
自分が重視していることが何かが明確になってきますし、学習に取り組む上での納得感も変わってくると思います。
ちなみに私は、地方在住かつ通学に時間をかけられないことから、オンラインのコースのあるものを探して3社の無料カウンセリングを受け(当時はコロナ禍の入口だったのでそこまでオンラインサービスは多くなかったです)、最終的に1社に決めました。

複数社の話を聞いたうえでの決め手は、営業担当者の人柄だったりします。

各社具体的なアドバイスをいただけ、サービス内容にもそこまで差がないように思えたのですが、複数社話を聞いているうちに、営業担当者の人柄にそれぞれの会社の考えが現れているような気がしたためです。


最後に

さて、私の英語学習を習慣化するまでを振り返るシリーズは今回が最後となります。
20代のうちからやっておけば、と思うことばかりですが、子どもをうんで、時間がない、仕事にもやもやする、という状況だったからこそ挑戦したり考えたりしたことだったんじゃないかと思います。 
時間がない、仕事にもやもやする、という状況は今も変わりませんし、新しい挑戦や思考がこの先もあるんだろうと思うととても楽しみです。
また英語コーチングを卒業したら、この先「レベルにあった学習方法」をどうやって選んでいけばいいかについても、契約の終わりが見えてきて、そろそろ本格的に考えていかなくてはなりません。
そんな気づきを今後も発信していけたらと思いますし、英語学習についても引き続き発信していきます。
ひとまず、このシリーズお付き合いいただきありがとうございました。

何かみなさまの参考になりましたら幸いです。

★私が受けた英語コーチング「プログリット」についてはこちらに書いています(外部ページ)

★ワーママのすきま勉強シリーズ(全5回)

 ①勉強をする目的を明らかにしておく
 ②勉強する時間を確保する
 ③状況にあった勉強方法を定める
 ④ルーティンをとにかく回す
⇒⑤学習スピードを維持する【今回】

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