小学生に読点「、」を教えるときは「全振り→必要最小限」の順が良いかもしれない
先日、YouTubuで読点「、」の付け方について13分ほどの動画をアップした(最後にリンクを置くのでぜひ見てほしい)。その動画作成について、毎月恒例で音声コラボをしている林未来彦さんの番組で少し話をした。
この配信がきっかけで、都内のある小学校の先生が動画を見てくださったらしく「先日の読点の話、本日の授業で子供達と話をしました。大盛り上がりでした」という丁寧なメールをいただいた。授業で取り上げていただくなんて! ありがとうございます!
「小学生にはどこがウケたんだろう?」をお聞きした
往復メールの中で、状況がもう少し分かった。
読点の話をした時、1番おー!!となったのは、打てる箇所に全ての点を打ってその文章を読んだ時と、必要箇所を選んで、意味を考えて点を打った文章を比べた時です。
やはりその差は歴然で、国語の面白さを全員が感じることができました。今日の授業の音読が上手になっていました。
おおお、ツボはそこだったんですか。
この動画では「点がないと意味が変わっちゃうよね」という典型的な例のほか、いくつか点を足し引きして比べる例文を出して説明している。最後の少し長めのパラグラフでは半ばヤケ気味に「試しに、付けられる文節全部に読点付けてみます!」と試行して、本当に必要な「、」だけを吟味して残す実況をしている。ここかあ。音読まで影響があったとは。
他の国語の授業でも応用できるかも
大人が文章の句読点に苦労するのと同じように、子どもも句読点に苦労していて、同時にその入口を教える先生方も苦労していると知った。でも「読点全振り」→「必要箇所のみ残す」の文章比較は自分で例文を作って教えても可能なので、応用しやすいかもしれない。
句読点に苦労するのが嫌なあまり、最終的に「ノー句読点」で作文する小学生もいるらしい(明治か! でもその技の開発力と知恵は素晴らしい)。ただやっぱり現代の日本語は句読点で切れ目と意味をつけるスタイルが読みやすく、彼らの将来役立つのもこっちだ。もしこの文章比較で「ああ、だからこっちか」と納得してもらえるなら嬉しい。
いつも自分の仕事は言葉と直結しているとは思っていたけれど、科目としての「国語」や教育にもつながっているとは意識していなかった。新しい出会いを作ってくださってありがとうございます。
読点「、」の打ち方徹底解説 動画はこちら
【文章力を上げる方法】読点「、」の打ち方徹底解説【文章術とコツ】はこちら。概要欄にはチャプターごとの目次もあるので活用してほしい。
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