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ネイチャーフィックスとウェルビーイング/持続可能な循環型社会とは

おはようございます。ネイチャー大好きアルキメデス岡本です。

前回はウェルビーイングについて解説させて頂きましたが、今回はさらに幸福度を高める方法をご紹介します。

自然の中にいたり自然を鑑賞したりすると気分がリラックスしたりすると思いますが、これも科学的に幸福度が高まるという研究結果があります。

■ネイチャーフィックス

具体例としては、裸で三日間を森で過ごすと脳が劇的に回復する「ネイチャーフィックス」と云うものがあります。
そうすると、脳がバッチシ回復するらしい。どうしょうもない状態でも。

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他には、テントで眠ると不眠症を治療できることが調査で示されていたほか、緑地で過ごすことが脳卒中の生存率を上げ、自殺率を下げ、糖尿病のリスクを下げるといったさまざまな効果が報告されています。しかし、効果を得るには一体どれほどの時間を自然の中ですごせばいいのか、過去の研究では明確に示されていませんでした。

そこで研究者は、イギリス政府が行っている「自然環境調査」の被験者の家に赴き質問するという形で調査を行いました。インタビュアーは「過去7日間、それぞれの日で、都会の公園や森林、ビーチなどで過ごした時間はどれくらいか」ということを被験者に尋ねたとのこと。その後、被験者全体からランダムな被験者を選び出し、より詳細に「自然の中で何時間過ごしたか」「誰と行ったか」「どうやって目的地まで向かったのか」「目的は何だったのか」などを尋ねました。この詳細なインタビューによって、記憶に残る「ハイライト」だけでなく、より全体的な情報を知ることができたそうです。また、被験者に対しては「生活満足度」についての質問も行われました。

調査の結果、少なくとも週に2時間を自然の中で過ごしている人は、自然の中で過ごす時間がゼロの人に比べて、「健康状態がよい」「ウェルビーイングのレベルが高い」とインタビュアーに伝える傾向があることがわかりました。

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一方で、自然の中で過ごす時間があっても2時間以下の人は、全く自然の中で過ごさない人と、健康やウェルビーイングの感覚が同程度だったとのこと。また2時間以上を自然の中で過ごすことで幸福やウェルビーイングの感覚は増しますが、3時間以上になると増加割合が緩やかになり、5時間以上自然の中で過ごしてもそれ以上大きなメリットが得られるわけではないことも示されています。

■週120分の森林浴が効果大

このことから、「1週間のうち120分を自然の中で過ごす」ということがしきい値になると研究者は結論づけています。120分以下だと著しい利益を得るためには不十分ですが、「それ以上だと長期の病気を患っている人でも健康状態の向上やウェルビーイングを報告する傾向にある」と研究者は述べました。

調査結果から、「短い散歩を数度行うこと」と「長い時間をかけてピクニックすること」といった目的による効果の違いは示されていません。どのような形であれ、週120分を自然の中で過ごすことが重要であるわけです。またこの傾向は年齢・性別・裕福さ・病気や障害の有無・住んでいる場所といった条件の違いに関わらず、一貫してみられました。

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最近は、新型コロナウイルスの影響でアウトドアやネイチャーツアーに行く機会が減ってる方もいるかもしれませんが、近くの公園や森林でも十分効果があると思います。

ネイチャーフィックスを組み合わせる事でさらにウェルビーイング、幸福度が高まるライフスタイルを手に入れるといいかもしれません。

■幸福度世界1位のデンマークの幸福社会

ちなみに幸福度世界1位のデンマークの仕事には「仕事」「私事」「志事」の3つがあり、デンマーク人はしなくてはならない仕事も生き生きと行い、幸福と感じているという。その理由として、「日本は仕事とプライベートが分断されている傾向があるが、デンマーク人は仕事とプライベートを一体化しているケースが多いからだ」と示唆する。

では、どのような社会ならば幸福なのか。中島氏によると、宇沢弘文氏の著書『社会的共通資本』の中で謳っている「デンマーク流の幸福な社会」と同義であるという。

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■自然環境ありきの経済成長

では、デンマークではどのように価値を作ってきたのか。小国ながらも国際社会でイニシアチブを取り、自然環境を保全しながらも幸福度の高い国家を創りあげているデンマークは、国家目標として「Green Growth・持続的成長」を掲げている。

元来、日本人も同様の考え方や発想を持ち合わせていたが、第二次世界対戦以降の経済成長の中で、その理念や概念は掻き消され、産業一本槍になってしまったことが、いまの日本と北欧の差異であると言える。デンマークの知恵は経済成長も重視するが、社会全体において一番重要な哲学や理念を保持しながら成長してきたところにある。

■デンマーク流「幸せに生きるヒント」

では、なぜデンマークは幸福なのか。そのポイントは「明確な目標に向かって進むプロセス」など、自分の内面に関係することにあるようだ。一方で日本の幸せの傾向は、モノ・カネの豊かさや他人と比較した優越感にあると言える。そういう意味からいかに自然との共生が幸福に繋がるかが理解できると思います。

このデンマーク流のライフスタイルは、私の目指すビジョンとも一致していて驚きました。

日本もこれからニューノーマルな社会へと明確な目標に向かって進むプロセスの中で、自然との共生の上に成り立った持続可能でウェルビーイングな自然循環型の社会へと生まれ変わって行くでしょう。

■持続可能な循環型社会とは

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