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先達はあらまほしきことなり
子供のまま大人になっている。幼少期に叶えられなかった全てが、十数年ずっと、体の奥でどす黒くなって渦巻いている感覚。自由なはずなのに、過去が私の枷になる、言葉が私の檻になる。普通に生きることがどれほど難しくどれほど正しいのか、普通に生きられなかった私は分かっている。
普通って何だろう。皆がしていること?
大学3年生、社会人というネクストステージがグッと身近になった。“普通”の皆は就活に勤しんでい
自惚れていたようでした
恥を忍んで言うが、いわゆる才能型だと自負している。いや、器用貧乏の方が近いか。何をしても上の下くらいの出来で、「なんでもできるね」なんてのは聞き飽きたくらいである。完全に膨れ上がり私に根を下ろした自尊心は、そう簡単には抜けない。私は今後この形ない自信と共に生き、そして息が止まるまで面倒を見なければならない。
何でもこなすことのデメリットとして、何もこなしている気がしないのだ。きっとコツを掴むのが
サーチ マイ バイタリティ
先日、ぼんやりと21歳を迎えた。もう大人だからやらなければいけないことがたくさんある、まだ子供だからやりたいことばかりを優先している。あと何度迎えられるか分からない夏を楽しまないなど、ナンセンス。
趣味なし、特技なし、サークル無所属(諸説ある)、友達も多くなく恋人もいない。窮屈で辺鄙な実家を抜けてクーラー付きの1LDKで夢の一人暮らしを始めたはいいものの、1年半必死に貯めた生活費は底を尽き電気代
息をするようにダウト、スーハー
ウソがクセになってしまっている。人を困らせることはしてないけれど、話していれば自然と出てしまう。だから人もそうだと思うと怖くてたまらない。思い返せば小学生くらいからで、だから記憶にある光景が本当にあったのかなかったのか分からない、どこまで本当なのかもわからない。
「ウソをつくときは、本当の中に混ぜると良い」
世界を生きやすくするための、悪い大人の知恵だった。誇張癖がついてしまったのだ。話をすると
上履きのかかとを踏むな
先日友人とうどん屋さんにいたら「リビングとダイニングにはliveもdieもあるね」と言われた。急すぎて頭が回らず「生活の全てがそこで完結しているからかな?」とか適当なことを言ったが、まあ、的は得ていたと思う。
春は街のどこかしこも浮つく季節で、少しだけ嫌いだ。世間で交錯する出会いと別れから置いてけぼりにされている感じが何だか少し虚しい。出会い別れに付き物はのはラブロマンスの類で、そういえばこんな
ヘビーなベビーの話でも
父と母が方向性の違いで解散した。若かりし頃面食いギャルだった母が、若かりし頃高身長でイケてた父に一目惚れし、ゴリ押しトントン拍子で結婚してしまったのが悪かったのかもしれない。
父は子供を酷く嫌っていた。泣く、大きな声を出す、走り回る、意思疎通の図れない小さな生き物。そのため私が産まれてからしばらくは母の実家で暮らし、父とは別居状態だった。吸収能力に長けていたのか、もうすぐ2歳になるという頃には日