見出し画像

鬱病よこんにちは。そしてさようなら。【3】

今朝、文筆家のなせじょーじさんとオンラインでお話してて、

「そんなに明るいのに、どーしてうつ病になっちゃったんですか?」

と聞かれたので、うつ病で苦しんでた時のことを少し思い起こしてみました。

いま、とってもしんどい状況の人は、一旦そこから離れてみませんか?逃げることは卑怯ではありません。うつ病にならないための、最大の予防策だと思います。

前回のお話はこちら

2012年、最初の心療内科で「鬱病になりかけている」と言われ、薬をもらったけど全然回復しないので、違うところへ行こうと思った私は、この後、3軒も別の心療内科へ通うことになります。もう、その心労たるや、ひどいもんです。ただでさえ病院通いは面倒なのに、メンタルやられてるときに、初めましてで、いちから症状を説明していかなきゃならない精神的負担は、より鬱が悪化する原因になったと思います。幸い5軒目でようやく話が通じる先生に出会えたので、腰を据えて治療し、数年後に寛解かんかいすることになりました。結果的に、その心療内科が、自宅から一番近かったので、急がば回れとはこのことか、と苦笑いです。

私は、38歳で第一子を出産し、40歳で第二子を出産したので、いわゆる高齢出産で、かなり体力が消耗していました。今思えば、

産後うつ
更年期障害
過労
睡眠不足
虚弱

などなど複数の原因が重なって、朝起きられなくなり、無気力無関心状態になってしまったのだと思います。これらに加えて、当時主人が短期間に何度か転職をし、給料未払い事件があったり、無職期間も4カ月ほどあったので、そのたびに社会保険などの手続きに役所へ行ったり、給料払え!と内容証明を送ったり、蓄えがないのに、この先、生活は成り立つのか?などのお金の不安が一気に押し寄せたことも大きな要因だったと思います。

え?ご主人が転職したんだから、ご主人が役所へ行けばいいんじゃない?

と思われるでしょう。実際、主人が役所へ行ったのですが、役所の職員の説明の仕方が悪い、態度が悪い、長時間待たされるといって、何も手続きせず帰ってきてしまったのです。

当時私は主人の扶養に入っていて、子どもも小さく医療保険は絶対必要でした。ここで保険ナシという状態はどう考えてもあり得ない。保険料も年金も払えないけど放置すると将来泣きを見ることになるかもしれないので、減免手続をしないといけない。仕方なく私が役所へ出向いてなれない手続きをしたので、当時の私にとっては、これもかなりの負担でした。

結局、私は、

超がつく真面目
責任感が強い
「~べき」「~ねばならない」思考で、強迫性が非常に強い
役所手続きなど非効率なことはものすごく嫌い

という性格も相まって、

体力が落ちてるときに
今までの人生でやったことがない育児に向き合い
子どもを育てる責任感を必要以上に背負い
気合と根性ではどうにもならない現状にまいってしまった

ために、鬱病になってしまったのだと思います。周りのサポートがあったにも関わらず、です。

私は、頑張り屋さんの部類に入ると思います。勉強も仕事も自分なりに頑張ってきました。頑張るということは、気合と根性で乗り切ってきたということです。なので、頑張れない人は、気合と根性が足りない人だと思っていました。(そうではなかったんだ、と自分がうつ病になって初めて気がつきました。世の中には、自分の頑張りだけではどうしようもないことがたくさんあるのです。)

ちなみに、自転車で10分ほどのところに実家があり、いつでも助けてもらえる状態であったにも関わらず、子どもと向き合ってる時、

孤独や孤立を強烈に感じていました。


自分ひとりなら何とかなるけど、この子がいるから、この場から逃げられない。自分より大変な人がいるのに、私ごときがこんなことで「助けて」というのは申し訳ない。と自分で自分を追い込んでしまったんですね。いまなら、はっきりわかります。私に必要だったのは、

弱音を吐くこと


で、差し伸べてもらった手をどんどん握り返して、好意に甘えればよかったんです。そして、無理だ、と思ったら、


その場から逃げること



だったんです。誰に何と言われようと、関係ありません。我慢して辛抱して体調壊したら、「なぜそこまで我慢したんだ?」「どうしてもっと早く言わなかった?」と責められるだけなんです。そんな世間体を気にするより、自分を気にする方がよかったんです。だから、今、しんどいなぁ。辛いなぁ。と思って我慢してる人がいたら、誰からなにを言われようと、

一旦、その場から逃げてください。


物理的に離れてみて、ちょっと時間をおいてみると、見方や考え方も変わるかもしれません。


終活って、ひとりでやろうとすると、途中で挫折したりします。趣味:終活って言ってる終活プロデューサー(終活P)の私を頼ってください!多分お役に立てると思います。