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頭の中のおしゃべりが止められない
人はのべつまもなくおしゃべりしているものです。実際に他人ともよくおしゃべりしますが、頭の中でもずっとおしゃべりし続けています。外から見て黙っているように見えても、頭の中はおしゃべりでいっぱいです。
「話す」という行為は、基本的に自分を表現する行為です。つまり他人に自分をわかってもらおうとする、認めてもらおうとする行為なのです。他人に話を聴いてもらっていると、その人に自分が認めてもらっているよ
やりたいことなのに、やりたくないとき
過去に、勉強したくないことのメカニズムについて論じました。今回は、やりたいことのはずなのに、なぜかやる気がでない、モチベーションが上がらないときのメカニズムと、その対処方法を提案したいと思います。
対象は、やりたいと思っていること、好きなことです。これのやる気がなくなったら、もうやりたいことは何もなくなってしまったようで、結構辛いことです。そういう場合は、また新しい何かを見つけるという人もい
プライドが高いという意味
プライドとは一般には良いイメージがある言葉であると思われます。自分に責任を持つという意味であるならば、まさに誇り高いポジティブな言葉であると言えるでしょう。しかし、プライドが高いことによって、他人とのコミュニケーションに障害をもたらす例もあります。
プライドという概念が問題を引き起こすのは、他人を受け入れない理由として使われるときです。自分以外の人を、自分よりも下位の存在だと見做しているとい
いつもイライラしている原因
普段からちょっとしたことでイライラしがちで生きにくさを感じる、そういった人も少なくないようです。ほとんどの人が、その原因は周囲の人や環境など、外部にあると考えています。だからイライラを収めるために、他人を何とかしようだとか、その場所から離れようとするかなどするものです。しかし何をしたところで、状況は変わるものではありません。あなたは依然としてすぐにイライラするという日常を、送り続けることになるで
もっとみる人の話を聴かない人の心理
人の話を聴かないで、自分の話ばかりしたがる人というのは、けっこう身近にたくさんいるものです。こちらが話をしているというのに、それを遮ってでも自分の言いたいことを差し挟んでくるような人たちです。誰しも自分の話は聴いてもらいたいものなので、非常に不愉快です。そもそも聴いてもらいたいので話しているわけですから当然です。
このような人たちに限って、自分の抱える問題を話したがります。しかし、こちらがど
「楽になる」ということの誤解
心を扱うセラピーに興味を持つ方は、たいがい心が楽になりたいと考えているものです。もちろん、現在の状況が苦しいと感じているからだと思うのですが、問題は「楽になる」ということがどういうものかということについて、誤解があるということです。
「楽になる」とは、楽しく生活できることだと考えている人がほとんどなのです。私がこの誤解を問題視するのは、楽しさを感じることができたならば、それで問題が解決したと
自己否定がもたらす悪循環
これまで論述してきた通り、心の問題は、その問題を抱えている本人にしか解決できません。しかし、ほとんどの人がそんなことできないと思っているし、やりたくないとも思っているのです。だから解決できないのです。
自分でできない、やりたくないと思っているから、誰かに何とかしてもらおうとします。それを病気のように考えているので、誰かに治療してもらおうと思うのです。治療など不可能です。なぜならば、それは病気で
心的問題の解決にあたって
何度もこのブログで扱っていますが、心の問題の原因は、その問題を抱えている本人にあります。しかし、人はそれを頑なに認めようとしません。自分に原因があると認めるということは、「自分が悪い」と言うことと同義だと信じているからなのです。「私が悪いとでも言うのか?私は何も悪くない。悪いのはあいつらの方だ」と主張したいのです。
問題の原因は、外部の誰か、何かにあると思っていて、それを排除することが問題の